ーまずは、「レディクル」をご利用いただくようになった、きっかけを教えてください。
山森様:「レディクル」のサービスを知ったのは、営業の立川さんにお電話をいただいたことがきっかけです。あれは、3年前だったでしょうか?
立川:たしか、2年前ですね。ちょうど企業の人事担当の方が、会社案内や採用パンフレットの刷新を検討される時期でしたので、マツモトキヨシホールディングス様でも、制作会社をお探しではないかと思い、お電話させていただいたんです。
山森様:まだ2年でしたね。なんだか立川さんには、もっと昔からお世話になっているような感覚がありました(笑)。
ーサービスを利用する前は、「レディクル」に対してどのような印象をお持ちでしたか。
山森様:企業と企業をつなぐマッチングサービス自体、ほとんど聞いたことがなく、珍しいなと感じました。これまでのやり方を踏襲し続けるよりも、常に新しい手法を探すのが当社の社風。発注先をご紹介いただくことで、新しいチャレンジを行うきっかけになるのではないかと思いました。
実際に当社においても、採用パンフレットの制作をお任せする企業を探すのに苦労していました。「レディクル」を利用することで、もっとスムーズに制作会社を探せるようになるかもしれないという期待がありました。
ー2021年卒・2022年卒の採用パンフレット制作において、「レディクル」をご利用いただきました。利用の背景について教えていただけますでしょうか。
山森様:今回、ご相談した採用パンフレットは、薬学部の学生向けのもの。「レディクル」を利用する前は、薬学部学生への情報発信に慣れている制作会社に依頼していました。つまり、採用ターゲットが似通った同業他社も利用している制作会社です。
そうすると、ご提案いただくパンフレットの構成やデザインが、どうしても採用上の競合となる同業他社と似たものになってしまうんですね。学生の目にとまる“目新しさ”に欠けるのではないかと、課題を感じていました。
そこで立川さんにご相談させていただいて。若者向けのデザインを得意とする制作会社、たとえば雑誌をつくっているような企業をご紹介いただけないかと。
ー立川さんは、ご紹介する制作会社を選定する際、どのような点に気をくばりましたか。
立川:ご紹介する企業を選定するときに、いつも心がけているのは、”絞り込みすぎない”ことです。せっかく「レディクル」を使っていただくのなら、思いがけない選択肢を提案したいと、個人的には考えています。
山森様へのご提案でも、雑誌の実績が豊富な制作会社から遊び心ある構成を得意とするデザイン会社まで幅広く提案させていただきました。「若者向けの雑誌をつくっている会社に採用パンフレットの制作を任せて大丈夫だろうか」という懸念も想定し、雑誌と企業広報誌、双方の制作実績を併せ持つ企業を、積極的にピックアップしていたと記憶しています。
山森様:立川さんからご提案いただいたのは、私たちでは見つけられなかった制作会社ばかりでした。やはり「レディクル」に相談して良かったと感じましたね。それぞれの制作会社の過去実績も見せていただいたのですが、有名雑誌を手がけている会社が多く、安心感がありました。
ー最終的には、M社さんに発注されました。決め手は何だったのでしょうか。
山森様:デザイン性の高さと提案力が、最終的な決め手になりました。「こういうものをつくりたい」という私たちの意向を丁寧に汲みとり、その上で、私たちの期待を超える提案をしてくださいました。
ー新しい採用パンフレットの満足度はいかがでしょうか。
山森様:学生からも、採用にかかわる社内のスタッフからも、とても評判がいいです。「従来の採用パンフレットよりも、しっかりと目を通してくれている学生が多い」という声も聞いています。実は、今年は昨年と比較し、エントリー者が会社説明会に参加してくれる割合が高まっています。この採用パンフレットの影響も少なからずあったのではないかと考えています。
ーあらためて、「レディクル」を利用するメリットは、どのような点にあると思われますか。
山森様:一番のメリットは、やはり、自分たちでは探せないような強みや特徴を持つ会社と出会えること。
自社で探すとなると、どうしても想定の範囲内におさまってしまいますよね。私たちの想像をはるかに超える、新しい視点やアイデアを提案してくれる企業をご紹介いただける点が魅力だと感じています。
加えて、個人的には業務効率がグンとあがりました。採用パンフレットだけではなく動画制作などさまざまなご相談をしているのですが、その一つひとつの制作会社を自分で探していたら、途方もなく時間がかかったのではないでしょうか。
各社のWebサイトのチェックをして、それだけではわからない情報を電話で確認して。大げさではなく、10倍以上のスピードアップが叶っていると思いますよ。制作会社の選定にかかる時間を短縮できた分、実際のパンフレットの内容制作に時間を割くことができ、クオリティの向上にも繋がっているはずです。
ー本人を前に言いにくいかもしれませんが……コンシェルジュの立川さんには、どのような印象をお持ちですか。
山森様:立川さんは、いつも、ちょうどいいタイミングで連絡をくださるんです。私の業務について理解してくださっているのでしょう。「そろそろ、山森が困りそうだ」という頃合いを見て電話をくださるので、助かっています。
一般的な営業の方は、ご自身の営業数字や成約目標を意識して、自身の成果につなげるために提案をする方が多いと思うのですが、立川さんから、そのような雰囲気を感じたことがまったくないんです。本当に、私たちが必要としているものを、絶妙なタイミングで提案してくれる。
当社の役に立つことを一番に考えてくださっている印象があります。かえってこちらが心配になって、「年度末の営業数字は大丈夫ですか?」と尋ねたくなるくらいですよ(笑)。
立川:無理やり、言わせてしまっていないか、心配です……。ただ、こちら本位の提案ではないと思ってくださっているとしたら、とても嬉しいですね。
「レディクル」の営業は、クライアントとなるお客様から相談料や紹介料をいただくことはありません。だからこそ、本当の意味でお客様のお役に立てる提案ができますし、お客様にとって価値あるソリューションだけを提供したいと常々、考えています。
山森様:冗談半分だと思うのですが、以前、立川さんが「秘書だと思って使ってください」とおっしゃったことがありました。実際に本当にお世話になりっぱなしで、最高の秘書をつけていただいた、と思っています。
立川:ありがとうございます。冗談ではないですよ。これからも、どんどん使ってください!
ー「レディクル」を他の企業におすすめいただくとしたら、どのような企業に合うと思われますか。
山森様:発注業務を行うすべての企業におすすめできると思います。ただ、あえて言うとすれば、「チャレンジ精神のある会社」でしょうか。
ある程度歴史があったり、規模が大きくなると、古くから付き合いのある会社や、前任者から引き継いだ企業の中から発注先を決める企業が多いと思います。もちろん、それでもいいのですが、当社のように常に新しい風をとりいれたいと考えている会社にとっては、「レディクル」のサービスはとてもありがたい。自分たちの経験や発想の“外側”にある企業をご紹介いただけますから、想定や期待を超える仕事に繋がるんです。
当社においても、今年は、大規模な予算をかけた動画の制作を検討しています。採用パンフレットや会社案内に留まらず、これからも様々な分野で、「レディクル」を活用したいと思っています。
(撮影/矢野 拓実 取材・文/猪俣 奈央子 編集/株式会社才流 中島 孝輔)