都内で活躍するクリエイターを探していた
ーまずは松本様が「P.S.FA(パーフェクトスーツファクトリー)」VMD販促課において担われている役割や仕事内容について教えていただけますでしょうか。
松本様:「P.S.FA」は、はるやま商事が展開するメンズ・レディースのビジネスウェア専門店です。全国で約100店舗展開しており、全体の約7割が百貨店やショッピングモールなどの商業施設にテナントとして入っています。
VMD販促課が担うのは、EC以外の販促活動全般。私は、「P.S.FA」ブランドにおいて、店頭POPやパネル、フライヤー、ポスターなどの制作ディレクションに加え、アプリ配信なども手がけています。「P.S.FA」は、アニメやキャラクター、タレントとコラボレーションすることが多いのですが、その交渉業務も仕事の一つです。
ー「レディクル」を知ったきっかけは、宮坂さんからのお電話だったとうかがっています。約2年前の6月に初回のお電話をしたとのことですが、当時のことは覚えていらっしゃいますか。
松本様:実は私は、2年前の5月に岡山本社から東京支社に異動したんです。ですから、宮坂さんからお電話をいただいたのは「東京に赴任して1カ月」というタイミングだったことになります。
当時、私が取引していた制作会社や印刷会社は、すべて岡山の企業。「若者向けに最先端のクリエイティブを仕掛けていくためには、東京の会社にも発注したほうがいいだろう」とちょうど考えていた時期だったんです。
宮坂:最初のお電話でご相談いただいたのは、たしかネーミングの制作でしたよね? 「スーツの広告で使用しているキャッチフレーズを刷新したいので、コピーライターを紹介してほしい」と。
松本様:そうでしたね。私自身、まったくネットワークがない中で、東京で活躍しているクリエイターを探さなければならない状況でした。ご紹介いただけるのであれば、ぜひお願いしたい。そんな心境だったと思います。
その後も、都内のデザイン会社やフォトグラファー探しのご相談をさせていただきました。最近では、「ファミリー向けのイベントでたくさんの風船を用意したいのだけど、そんな要望に応えてくれる会社さんを知りませんか?」と問い合わせたこともありました。
普段、私はほとんど自席にいないのですが、宮坂さんの電話は、いつもちょうどいいタイミングで鳴るんです。振り返ってみると、随分お世話になっているなと思います。
ー昨年8月には、「印刷会社を紹介してほしい」とレディクルに依頼されています。ご依頼の背景や、当時抱えていた課題について教えてください。
松本様:先ほどお話した通り、私が担当する「P.S.FA」は、全国に約100店舗展開しており、そのほとんどが百貨店やショッピングモールに入っています。
それらの商業施設では、催事会場などに期間限定の売り場をつくることが多いんです。そのため、催事ごとにPOPやポスター、パネルを制作する必要があります。施設ごとに販促物の色や形状など細かなレギュレーションが決まっていて、そのルールに合わせなければなりません。
これまでは1~2枚のPOPを制作するために岡山のデザイナーや印刷会社に、その都度依頼をしていました。しかも、催事場のPOPづくりは短納期です。現場から依頼の電話がかかってきたあと、1~2日で送付する必要があります。
岡山の印刷会社では、配送に時間がかかるため、そもそも短納期に対応できないこともありました。また超小ロット・短納期での発注は、当然コストも割高になります。そこで「都内の印刷会社を探したい」と宮坂さんにご相談したのです。
ー宮坂さんにうかがいます。松本様にご紹介される印刷会社は、どのような条件で選定されたのでしょうか。
宮坂:“松本様が抱えている課題を解決できる印刷会社さん”を選定したいと考えていました。具体的には、「小ロット」「短納期」に対応できる印刷会社さんです。
この2つの要素をあわせ持つ制作会社は、実際のところそう多くありません。ですが、「レディクル」には、自信を持っておすすめできるパートナー企業との繋がりがありましたので、複数社ご紹介させていただきました。
松本様:複数社ご紹介いただき、こちらの想定以上に、豊富な選択肢から発注先を選べたと記憶しています。
紹介いただいた企業とお会いして、最終的に「東京リスマチック株式会社」さんへの発注を決めました。
契約の決め手となったのは、即日発送が可能であったこと。「15時までにデザインのデータを渡してもらえれば、当日発送できます」とおっしゃっていただいたんです。東京リスマチックさんであれば、現場からの依頼にスピーディーに対応できると感じました。
ー複数社の紹介があったとのことですが、「レディクル」からの紹介企業に、何か共通点はありましたか。
松本様:「レディクル」から紹介いただく企業はいずれも、とても熱心に、真剣に、こちらの意向を汲んだ提案をしてくれました。
私自身、普段から何十社、何百社と、さまざまな業界の方から営業を受けます。ただ、「レディクル」さんの紹介企業は、“信頼感”が違いますね。「アポが取れたから、一度会っておくか…」程度の軽い気持ちで訪問される企業は、正直、一社もありませんでした。
「レディクル」のコンシェルジュが間に入って、信頼できる企業かどうかの見極めや、こちらのニーズに合致する企業か否かの選定をしてくださっているおかげなのだろうと感じています。
宮坂:「レディクル」のコンシェルジュが介在する価値を感じていただけているとしたら、とても嬉しいです。
私自身、お客様の課題を解決できる企業をご紹介するだけではなく、お客様が置かれている状況やニーズを正確に発注先企業にお伝えし、その後の商談がスムーズに進むように心がけています。
また、第三者である「レディクル」が間に入ることで、発注先企業の強みや得意分野の把握だけではなく、弱みや苦手な部分も共に見出すことができるため、より精度の高いマッチングに繋がっているのかもしれません。
経理から問い合わせがくるほどのコスト削減に繋がった
ーT社さんに印刷の発注をされるようになってから、どのような変化がありましたか。
松本様:まず、印刷物の発注から到着までの時間が、桁違いに早くなりました。東京リスマチックさんは東京23区内に7ヶ所の店舗をお持ちで、うち2店舗は24時間営業です。24時間体制の店舗では、一般的な印刷会社の3倍の機動力を有していることになります。
また、同じポスターを1,000枚印刷するとしても、テナントが入る商業施設によって必要な枚数や細かな仕様が異なります。東京リスマチックさんは小ロットの発注が可能で、施設をまたいだ仕分けなどにも柔軟に対応くださるので、大変助かっています。
コストは、驚くべきことに従来の約半分になりました。請求書の処理を担当しているスタッフから「今月の請求額、低すぎませんか?」と問い合わせがきたほどです(笑)。
現場の店舗スタッフからの評判もいいですね。「POPを発送する際の梱包が丁寧ですばらしい」という声もよく耳にします。私も、東京リスマチックのご担当者さんと電話やメールで毎日やりとりをしていて、仕事をするうえで欠かせないパートナーになっています。
宮坂:昨年、T社さんをご紹介してから現在に至るまで、継続的に取引をされています。しかも、こんなにメリットを感じていただいていると知り、私としても嬉しい気持ちでいっぱいです。
ー「レディクル」コンシェルジュの宮坂さんには、どのような印象をお持ちですか。
松本様:なんでもフランクに相談できる方です。レディクルさんと契約し、費用をお支払いするわけではありませんから、営業ともまた違う関係。だからこそ気兼ねなくご相談できているのかもしれません。けっこう雑談もしますよね(笑)。
松本様:風船イベントの会社についてご相談したときもそうでしたが、なにか新しい施策にチャレンジしたり、新しい制作物をつくることを検討したりするときに、ネットで検索するのと同じくらいの気軽さで、宮坂さんにご相談しています。
宮坂:雑談の話が出ましたが、松本様とお話をしていると、なんだかパワーがわいてくるんです。私のほうがむしろ、いつも仕事のヒントや元気をいただいていて、ありがたいです。
ー約2年前の宮坂さんからのお電話をきっかけに、さまざまなお仕事やご相談を通じて、信頼関係を育まれてきたのですね。
松本様:「レディクル」さんにご相談するようになったからというわけではないのですが、時を同じくして、私自身のワークスタイルにも変化がありました。
以前は、長時間労働をしていた時期もあったのですが、今は、多少無理をしてでも18時に帰宅するようにしています。そうすることで仕事の効率もあがり、本当にやるべき仕事も明確になりました。
私自身の働き方改革を進めていくうえでも、効率的に、当社の課題やニーズに合った発注先を紹介してくれる「レディクル」の存在はありがたいですし、なんでも気軽に相談できる宮坂さんの存在に助けられています。
ーあらためて、「レディクル」を利用するメリットは、どのような点にあると思われますか。
松本様:宮坂さんにお電話いただくまでは、正直、企業と企業をつなぐマッチングサービスの存在を知りませんでした。そもそも私自身、発注先を探すこと自体、少なかったからです。長年取引している会社にそのままお願いをしたり、知り合いや付き合いのある企業に発注したりするケースが多かった。
ただ、レディクルさんを活用し、自身で発注先を選ぶ機会を得て、自社の状況やニーズに合ったパートナー企業を選ぶ大事さがわかりました。その結果、今回のような「納期短縮」や「コスト削減」といった大きな成果に繋がったのだと考えています。
今後、積極的に新規出店や販促活動を行ううえでも、レディクルさんをぜひ頼りにさせてもらいたいと思います。
(撮影/矢野 拓実 取材・文/猪俣 奈央子 編集/株式会社才流 中島 孝輔)