商品だけでなく“ナック”のPRを強化するための企業をレディクルで探すことに
ー今回の案件をいただくきっかけとなったのは、プライム市場への移行だったそうですね。
松田様:おかげさまで昨年4月に東証のプライム市場へ移行することができましたが、プライム市場で存続するにはもっと認知度や企業価値を上げることが必要です。と言いますのも、当社は2021年に創業50周年を迎えましたが、「クリクラ」「ダスキン」など提供する商品名は知られていても、ナックという社名はほとんど知られていないのが実情。今後はコーポレートのPRを強化し、ナックとしての成長を感じてもらえるような情報を発信していくべきだと考えました。
ーPRを強化するに当たり、どのような課題を抱えていたのでしょうか。
松田様:一番の課題はメディアへの対応です。当社のような企業が情報を発信する場合、それをメディアの方々が記事にしてくださることでより多くの方々に広めることができます。しかし、私たちは今まで広報活動に注力してこなかったために、メディアに対してどうアプローチすべきかが分かりません。過去には外部のPR会社を入れたこともありましたが、いただいたアドバイスを実践するだけの知見が私たちになく、うまくいきませんでした。
ーそれで、広報戦略の策定から実施までをお願いできる企業を探すことになったのですね。
松田様:はい、まずは知見のあるプロに教わりながら「IR・広報室」としての土台を作り、いずれは自分たちで動けるような体制を固めていこうと思いました。
ーでは、レディクルをご利用することになった経緯を教えてください。
松田様:今までも会社案内やコーポレートサイトの制作などで利用させていただいているので、社内のいろいろな部署でお付き合いがありました。今回も、自分で企業を探すよりはレディクルさんにお願いした方が早いと思い、すぐにご連絡させていただいたのです。
深い知見と対話力で悩みに寄り添ってくれるPR会社と出会えました
ーPR会社を探すに当たり、コンシェルジュにはどのようなご要望を出されたのでしょうか。
松田様:「こんな会社を探してください」という要望ではなく、「今こんな状況で、PRを強化したいけれど知見がなくて」と、ざっくりした言い方だったかもしれません。当初は”まず何をどうしたらいいか分からない“という状態だったので……。それを佐藤様にヒアリングしていただくうちに具体的な課題が見えてきて、改めて依頼することになったと記憶しています。
ー松田様のご要望に応えるために、コンシェルジュとしてどのように企業選びをしましたか?
佐藤:広報・PRという業務は、やはり専門の企業でないと厳しい案件です。まずは十分な知見と実績があること。そして、松田様の不安なお気持ちを受け止めてお役に立てることを条件に選定し、R社様とS社様をご紹介しました。
ーナック様が最終的に選ばれたのは、R社様でした。
松田様:どちらも大手広告代理店出身の方がいらっしゃる企業で、ナックの名を広めるためにさまざまなご提案をしてくださいました。S社様が出してくださったのは、テレビ広告や番組の企画といったスポットでのご提案でした。ただ、こちらとしては今までもそうした戦略を生かし切れず、継続できていないという過去の反省点がありました。一方のR社様は、「広報体制を整えたい」というこちらの基本的な課題を汲んで寄り添ってくださり、それが決め手になりました。あと、これは相性の問題ですが、話しやすさやコミュニケーションの取りやすさという点も大きかったです。
佐藤:R社様は、弊社のパートナー企業の中でも特に電話でコミュニケーションをとる機会が多い企業。お相手の悩みにも親身に対応し、対話を通して課題の本質を見つけていくのが得意です。そのあたりが松田様にマッチしたのではないかと思います。
ーR社様との広報戦略はすでにスタートされているのでしょうか。
松田様:昨年夏にご紹介を受け、10月に正式に契約させていただきました。現在は週に一度リモートでミーティングを行い、「IR・広報室」としての土台作りをしながら、日々発生するリリースなどでの情報発信も並行して行っています。
ー土台作りとなると、長いプロジェクトになりそうですね。
松井様:そうですね。広報戦略のゴール地点がどこなのか、そこも含めてR社様にご相談しながら、3年先くらいまでのロードマップを作っているところです。
メディアへの積極的なアプローチもあり、掲載数は以前の倍以上に
ーR社様に依頼する前と後で、広報活動にどんな変化がありましたか?
松田様:一番変わったのは、情報発信の要となるリリースです。R社様のアドバイスで、メディアの方が記事にしやすいようなタイトルや客観的な根拠を示す文章などを入れるようになりました。また、最近はCSRやサステナブル関連のニュースが注目されているので、ナックとしての取り組みをお伝えするリリースを作ったり、「クリクラ」「ダスキン」などブランドメインの情報にもナックの考えを添えたりして、コーポレート力の強化を図っています。
ー課題にされていたメディアへのアプローチという点ではいかがですか?
松田様:当社は以前より「プレスリリース代行配信サービス」を利用しています。そこにリリースを配信すると関連するメディア媒体に自動的にメールが行く仕組みですが、今までは毎日何百もの企業が配信するリリースに埋もれてしまい、メディアに取り上げられることはほぼありませんでした。しかし、R社様は注目度の高いメディアに直接電話やメールでアプローチして、記事化を後押ししてくださっています。
ー実際に記事としての露出は増えているのでしょうか。
松田様:はい、業界誌や業界ウェブメディアでのリリース掲載数は、R社様に依頼する前の倍以上の実績になりました。
ー確実に効果が出ているのですね。そのほか、広報戦略としてR社様と共に取り組んでいることはありますか。
松田様:今後、メディアへの露出や取材要請などにも柔軟に対応できるよう、企業情報を取りまとめています。現在は当社の商品や企業としての取り組みなどをまとめた「ファクトブック」を制作中です。また、来年にはコーポレートサイトにメディア向けページを作り、企業やブランドのロゴ、掲載可能な画像などをまとめたプレスキットを設置予定です。
松井様:メディアとの繋がりが強くなれば、こちらが情報を発信した時に掲載されやすくなる。掲載数が増えれば、必然的に“ナック”という社名が人目に触れる回数も増えていきます。今後は広報としての基盤を固めつつ、いかにメディアとのリレーションを構築していくかがカギになるでしょう。
要件に合う会社と直接話ができるところまで繋ぐから案件着手までの時間も短縮
ーレディクルを利用するメリットはどんな点にあると思われますか?
松田様:要件に合う企業と直接話ができる段階まで、すぐに繋いでくださるところです。自分で探して、打ち合わせのセッティングをして、となると時間や労力がかかります。
また、実績だけではなく「私が話しやすい相手」というコンシェルジュの方が感じた要素を加味した上で企業を選定してくださるのは、人を介してマッチングを行うレディクルならではだと思います。佐藤様は定期的にご連絡をくださるので、最近はご依頼する案件が決まっていなくても「今うちはこんな状態で」と、まるで親しい相手に悩みを相談するようにお話しをさせていただいているんですよ。
ーどんな企業にレディクルをお勧めしたいですか?
松田様:私たちのように、「外部の協力を得ようと思っても何から始めたらいいかが分からない」という企業の担当者にはぜひ利用していただきたいですね。ひとりで頑張って外注先を探しても、自分の中で課題が明確になっていないとぼやけた話しかできず、お互いに「何か違うなあ」となってしまう。そんな時、双方の状況を知っているレディクルのコンシェルジュのような方が間に入ってくれると、すごく効率よく話ができるんです。
松井様:私は前年度までマーケティングに携わっていたため、広報業務はまだ勝手が分からないことばかり。何か新しいことを始める時は、とりあえずレディクルを頼りながら勉強しています。同じように、慣れない分野で大変な思いをしている方にはぜひお勧めしたいですね。
松田様:外注先を探す時間が短くなれば、案件に着手できる時期も早くなるし、実際に動ける期間を長く設けられます。そう考えると、外注先探しはレディクルに頼るのが一番よいのではないでしょうか。