建設現場への情報伝達という永遠の課題
――まず、御社の事業内容と坂本様の役割について教えてください。
坂本様: 東急建設は、土木・建築を中心とした総合建設業です。渋谷などの都市開発をはじめ、全国に支店を設けて事業を展開しています。
レディクルに相談した当時は、価値創造推進室デジタルイノベーション部に所属し、社内のDX推進を担当していました(現在は建築企画部にて建築事業の企画・推進を担当)。
――当時はどのような課題を抱えていたのでしょうか?
坂本様: 新しいツールや運用フローを導入する際、「どうすれば現場にわかりやすく伝えられるか」が大きな課題でした。
当社は多くの社員がそれぞれの建設現場に常駐しています。そのため、物理的に距離のある現場へ新規施策を浸透させるための情報共有は、とても重要です。説明会を開いても、現場の一人ひとりにまで十分に行き届かず、情報の浸透度合いにばらつきが生じることもありました。施策が定着するまでに時間を要していたのです。
――そこで、より伝わりやすい「動画コンテンツ」の制作を検討されたのですね。
坂本様: はい、動画であれば直感的に伝わると考えました。ただ、当初は外注せず、すべて自分で作成するつもりでした。
社内向けのコンテンツなので、そこまでコストをかけるべきではないと考えていたからです。それに、外注先へ指示を出し、納品物をチェックして修正依頼をする……といった一連の手間を考えると、「自分でやってしまった方が早い」と思っていました。
期待値の低いスタート。条件に合う会社などないと思っていた
――「自分でやる」と考えていた中で、レディクルと出会ったきっかけは何だったのでしょうか。
坂本様: 上長からレディクルさんを紹介されたのがきっかけです。
正直に申し上げますと、お話しする前まではあまり期待していませんでした(笑)。先ほどお話しした通り、動画制作自体に大きなコストをかけるつもりもありませんでしたし、私の提示する厳しい条件にマッチする会社など見つからないだろうと思っていたからです。
「まずは一度相談してみよう」という気持ちでしたが、心の中では「条件に合うところはありませんでした」という結果になることを想定していました。
佐藤: その時の商談のことは、私もよく覚えています。 坂本様は非常に多忙なご様子でしたし、言葉の端々から「外注へのハードル」を感じていました。そのため、できる限りスムーズに、負担をかけないようヒアリングを進めようと心がけました。
3社の中で際立った「事前準備」への感動
――実際にレディクルからは、どのような企業を紹介されたのでしょうか?
佐藤: 特徴の異なる3社をご紹介しました。100名規模の制作会社、合同会社、そして2名体制の小規模な制作会社です。特に小規模な会社については、他のお客様からの評判も良く、代表の方が建設業界出身であることも事前に把握していました。坂本様のご状況を踏まえると、業界用語や現場の空気がスムーズに伝わるお相手が良いと判断し、選定しました。
――坂本様は3社すべてと商談されたのですね。
坂本様: はい、すべてお会いしました。当初、私の頭の中にあった理想のイメージは、個人のYouTuberやフリーランスの方のような「機動力」がある方でした。スピーディにやり取りができ、柔軟に対応してくれるお相手が望ましいと考えていたからです。 とはいえ、企業として発注する以上、法人としての信頼性も必要です。その点で、レディクルが紹介してくれた「小規模かつ機動力のある会社」は、まさに私が求めていた層でした。
特に、最終的に発注をお願いした会社は、代表の方が建築業界出身だったので、通常なら「10」伝えても「6か7」しか伝わらないことが多い中、その方はこちらの意図を汲み取り、しっかりと「10」で返してくれる感覚がありました。
――発注の決め手となったのは、どの部分だったのでしょうか?
坂本様: 一番の決め手は、初回打ち合わせ時点での「準備力」です。使いたいツール(SaaSサービス)を代表の方がトライアル版で事前に触り、理解した状態で商談に臨んでくださったのです。
これには本当に感動しました。私に会う前にすでに製品を理解してくれている姿勢を見て、「もうここしかない」と思いましたね。
――佐藤さんから制作会社へ、事前に情報を伝えていたのですか?
佐藤: はい、坂本様からお伺いしたツールの情報は事前にお伝えしていました。ですが、まさか商談の前にご自身でトライアルまで触って準備してくださっているとは私も思っていなかったので、想像以上でした。商談後に坂本様から「一番良かった、あそこに決めたい」とご連絡をいただいた時は、本当に良いマッチングができたと嬉しく思いました。
わずか1ヶ月でのスピード導入。タイトな納期を救った「理解度」の高さ
――決定から納品までは、どのくらいの期間だったのですか?
坂本様: 非常に早かったです。1月末に佐藤さんに相談して、2月頭に3社と商談、そこですぐに発注先を決定しました。「3月中に納品してほしい」とお願いし、実際に3月末には契約・納品まで完了していただきました。
――年度末の予算消化という、厳しい締め切りがあったのですね。
坂本様: そうなんです。予算の関係で3月中の納品が必須という、スケジュール的にはかなり厳しい案件でした。それでも、こちらの業界や事情を深く理解してくれるパートナーだったからこそ、このスピード感で対応いただけたのだと思います。
劇仕立ての動画で実現した、高い視聴率と現場への浸透
――実際に制作されたのは、どのような動画だったのでしょうか?
坂本様: 当初はシンプルな「ツールの操作説明動画」を想定していました。しかし、商談を進める中で提案をいただき、「社員が出演する劇仕立て」の構成に変更することにしました。
元々、社内には若手技術員向けの技術動画シリーズがあったので、そのフォーマットに乗せた方が現場の社員にも馴染みがあり、見てもらいやすいだろうという判断です。 内容は、現場で従来のやり取りをしているシーンから始まり、そこに推進担当者が現れて「実は運用が変わったんですよ」と新しいツールを紹介するストーリーです。出演者も当社の社員にお願いしました。
――動画に対する社内の反応はいかがでしたか?
坂本様: まず、完成した動画のクオリティに驚きの声が上がりました。 「社内向けの動画で、この予算で、これほどのクオリティが出せるのか?」と、部門長からも高く評価されました。
肝心の施策内容についても「わかりやすい」と好評でしたし、何より「自分のタイミングでいつでも見られる」という点が大きかったです。 これまでは説明会の日時に合わせる必要がありましたが、動画ならURLをメールで送るだけで済みます。情報の伝達スピードと確実性が格段に向上しました。
――具体的な効果として、視聴率はどのぐらいだったのですか?
坂本様: 社内イントラ上の動画としては非常に多く、約6割の社員が視聴しています。また、定量的な比較が難しいのですが、動画を作ったことで現場への浸透度は上がったと肌で感じています。
施策の浸透は一朝一夕にはいかないため、本部の人間が各現場へ出向いて説明する「草の根活動」も並行して行っています。その際、現場の方から「ああ、あの動画見たよ」と言ってもらえることが非常に増えました。 動画という共通言語ができたことで、現場への導入が以前よりスムーズになったと実感しています。
レディクル活用のおすすめポイント
――どのような企業にレディクルの活用をおすすめしたいですか?
坂本様: 私自身、今回は上長からの紹介で利用し始めたため、レディクルをどういう時に使うべきか、事前に深くわかっていたわけではありませんでした。それでもこれだけ期待に応えていただいたことを踏まえ、外注パートナーを探されている方はみなさん、レディクルを「マストな選択肢」として持っていただいた方がいいと思います。
自分では「この予算で、こんな要望を叶えるのは無理だろう」と思っていても、レディクルに相談すれば、それが実現できる可能性があります。「どうせ無理だ」と諦める前に、まずは一度相談してみるべきだと思います。
――特に建設業界は、独自の課題も多いかと思います。
坂本様: そうですね。建設業界全体として、社内にデジタルやDXのノウハウが十分に蓄積されていないケースが多いのが現状です。
しかし、課題感は非常に強くあります。人手不足に加え、2024年度から始まった残業規制で、人も時間も足りない中、生産性を上げていかなければいけない。そのためにはDXや運用を劇的に変えていかないといけないという状況です。
そうした危機的な状況だからこそ、外部のプロフェッショナルと手を組むことは極めて重要になります。単なる外注だけでなく、業務委託やBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)という選択肢も含め、外部のリソースをどう活用するかが今後の建設業界にとってますます鍵になると思います。
レディクルが放った「いきなりホームラン」
――今回の出会いによって、坂本様ご自身にも変化はありましたか?
坂本様: 本当に大きな変化がありました。「外注は手間がかかる」という以前の認識が覆され、むしろ「他の動画制作や案件でも、またこのパートナーと一緒に仕事がしたい」と思える会社に出会えましたから。これまでの外注に対する固定観念が、良い意味で崩れ去りましたね。
――最後に、今後のレディクルへの期待をお聞かせください。
坂本様: 正直なところ、期待以上でした。もう、「いきなりホームラン」を打たれたような感覚です(笑)。初回からこれだけの成果が出せたので、今後も動画制作に限らず、他のDX関連の課題が出てきた際には、ぜひまた相談させていただきたいと思っています。
佐藤: 本日は、坂本様のお話から多くの新しい発見をいただきました。特に、当初は期待値が高くなかった状態から、最終的に「感動した」「ホームランだった」と言っていただけたことは、私たちにとっても大きな自信と学びになりました。 今後もそのご期待を超えられるよう、最適な出会いを提供し続けてまいります。






