福利厚生の種類や精度を理解し採用力を向上しよう|福利厚生を充実させるメリットも解説
2024.08.30
福利厚生の充実は、会社にとって優秀な人材の採用活動や人材定着に大きく関わります。しかし、予算やどのような種類の福利厚生を導入すべきか悩んでいる会社も多いと思います。そこで、本記事では、会社の福利厚生を向上させるメリットや福利厚生の種類・制度・福利厚生サービスを提供しているおすすめの3社を厳選しご紹介します。
この記事のポイント
1.福利厚生の基礎知識
2.福利厚生を向上させるメリット
3.福利厚生サービスを提供しているおすすめ企業3選
法定福利厚生の制度と内容
「法定福利厚生」は法律によって企業に義務付けられている福利厚生であるため、これを行わない企業は法律違反として処罰されます。
法定福利厚生
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特徴
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健康保険
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けがや病気のための公的な医療制度
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厚生年金
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公的な年金制度の一種
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介護保険
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介護が必要な人を支援する保険制度
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雇用保険
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労働者を守る労働保険の一種
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労災保険
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業務中や通勤中の怪我・病気の補填
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子供・子育て拠出金
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仕事と子育ての両立支援金
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健康保険
健康保険は公的な医療保険で、従業員のけがや病気の医療費の一部を負担する制度です。国民健康保険と分けるために「社会保険」と呼ばれることもあり、従業員の被扶養者にも保険が適用されます。また、費用の負担割合は、企業と従業員で折半です。
厚生年金保険
厚生年金は国民年金保険といった公的な年金制度の一つで、従業員の老後のための資金を蓄えるもので、費用負担割合は企業と従業員で折半です。
介護保険
介護保険は介護が必要な高齢者を支援するための保険制度で、40歳以上から加入対象となり、費用負担割合は企業と従業員で折半です。
雇用保険
雇用保険とは失業や休業時、また転職活動中や育児休業中などで生活が困窮しないように設けられた保険制度です。費用負担割合は、企業負担が3分の2割、従業員負担が3分の1割と決まっています。(※2024年8月時点)
労災保険
労災保険とは、従業員が労働中や通勤中の事故・災害によるけがをしたときや、労働によってけがや病気を発症したときに備えた保険制度です。医療費のほか、休業や障害に対する補償給付も制度内容に含まれ、保険の費用は会社が全額負担します。
子供・子育て拠出金
子供・子育て拠出金とは、児童手当のことで育児費用の負担を減らす制度です。仕事と子育ての両立を支援し、次世代の育成を促進するために設けられており、費用は会社が全額負担します。
法定外福利厚生の制度と内容
法定外福利厚生とは、「法律に関係なく企業が独自に設けられる」福利厚生のことです。法定外福利厚生は制度名から内容に至るまで企業が自由に決められるため、人材定着のために企業理念に則ったユニークな法定外福利厚生を導入する企業もあります。本章では、主な法定外福利厚生を下記にて解説します。
法定外福利厚生の種類
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内容例
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導入費用目安
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住宅
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家賃補助/社宅の提供
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月額約10,000~約20,000円
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健康・医療
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健康診断/ジム会費補助
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定期健康診断 約10,000円
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慶弔・災害
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結婚・出産祝い/弔慰金
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約10,000~約50,000円
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育児・介護
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時短勤務/育児休暇
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制度によって変動
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自己啓発
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資格取得支援/図書購入補助
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約10,000~約30,000円
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業務・職場環境
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食堂・カフェの設置/テレワーク導入
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制度によって変動
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休暇
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バースデー休暇/生理休暇
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費用負担なし
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文化・体育・レクリエーション
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運動施設利用の補助/ランチ・飲み会費用補助
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制度によって変動
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財産形成
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確定拠出年金制度の導入など
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月額1,500円程度
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その他
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食事補助
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3,500円以下
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(※2024年8月時点)
住居
住宅系の法定外福利厚生には、家賃補助や社宅の提供・住宅ローンの補助などがあります。また、費用はおおよそ月額約10,000~約20,000円です。(※2024年8月時点)
健康・医療
健康・医療関係の法定外福利厚生には、定期的な健康診断・人間ドックやジムなどのスポーツ活動における施設の補助金制度などがあります。また、定期的な健康診断を導入する場合には約1万円程度の導入費用が必要です。(※2024年8月時点)
慶弔・災害
慶弔・災害系の法定外福利厚生には、結婚・出産祝い金や災害見舞金・従業員や家族の死亡時弔慰金などがあります。また費用は、他と比較しても少し高めの約10,000~約50,000円が目安です。(※2024年8月時点)
育児・介護
育児・介護系の法定外福利厚生には、短時間勤務制度や託児・保育施設の設置、男性従業員の育児休暇制度などがあります。
自己啓発
自己啓発系の法定外福利厚生には、資格取得支援や受験料補助・海外研修・図書購入費補助などがあります。特に奨励金や図書購入費補助の場合、費用は約10,000~約30,000円が目安です。(※2024年8月時点)
業務・職場環境
業務・職場環境系の法定外福利厚生では、オフィス内の食堂やカフェの設置・個室スペースの設置・テレワーク導入などがあります。
休暇
休暇に関わる法定外福利厚生では、法定日数以上の有給休暇付与やリフレッシュ休暇・アニバーサリー休暇・生理休暇などがあります。この場合、会社は休暇を付与するのみであるため費用負担はありません。
文化・体育・レクリエーション
文化・体育・レクリエーションに関する法定外福利厚生では、ランチや飲み会の費用補助・ジムなどの運動施設の利用補助などが挙げられます。
財産形成
財産形成に関する法定外福利厚生では、確定拠出年金制度の導入・持ち株会の実施・財形貯蓄制度の導入などが挙げられ、負担費用は月額約1,500円程度です。(※2024年8月時点)
その他
その他には、食事補助などの法定外福利厚生もあり、負担費用は約3,500円以下が目安です。(※2024年8月時点)
人材の獲得率及び定着率が向上する
福利厚生を充実させると、人材の獲得率及び定着率が向上する可能性が高いです。特に1つの会社で長く働き続けることが一般的ではなくなった現代において、自社ならではの福利厚生を充実させることが人材を確保するために大切になります。
社員のモチベーションが向上する
福利厚生によって仕事以外の時間も充実させ従業員の満足度を向上させることができると、結果的に仕事へのモチベーションや生産性が向上する可能性があります。特に、健康かつ安心して働ける環境を提供することが大切です。
会社の社会的評価が向上する
福利厚生を充実させると、従業員の安全や健康を確保するための対策に積極的に取り組んでいるとして、会社の社会的評価を向上できる場合があります。特に充実した福利厚生のある会社は、厚生労働省の定める「安全衛生優良企業認定」に認定され、イメージアップに繋がる可能性が高いです。
法人税の軽減に繋がる
福利厚生を従業員に提供するための費用は、福利厚生費として損金算入が原則可能です。したがって、福利厚生を導入することは、制度設計次第で法人税の軽減にも繋げられます。
株式会社フライヤー
株式会社フライヤーは、「今読むべき」ビジネス書籍の1冊10分で読める要約サービスの提供を行っている企業です。新刊だけでなく、「論語」「孫子」「資本論」といった名著やリベラルアーツ(教養)など、約3,700冊超におよぶ書籍の要約が読み放題で、幅広い知識の吸収に役立ちます。
また、社員数10万人を超える大企業から20名程度の中小企業まで、業界業種問わず幅広い企業に導入されており、会社全体ではなく部署単位での導入も可能です。もちろん、音声再生・バックグラウンド再生も可能で、通勤中やランニング中にもご利用いただけるサービスです。特に、多忙なビジネスパーソンが本の内容を効率的につかむことで、ビジネスに役立つ知識や教養を身に付けることができ、新規事業のアイデアや営業訪問時のトークネタ・ビジネストレンドや業界情報の把握などのスキルアップに繋げられます。
会社名
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株式会社フライヤー
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設立年度
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2013年6月
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対応領域
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本の要約サービス
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おすすめポイント
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・ビジネス書籍を1冊10分で読める
・約3,700冊超の書籍の要約が読み放題
・バックグラウンドや音声再生にも対応済み
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株式会社つなげーと
株式会社つなげーとは、アプリ「つなげーと」を運営しており、インストールしたその日に趣味友が作れるアプリサービスです。特にアプリ内には、気軽に遊びに行けるイベントが豊富に掲載されており、仕事終わりや休日にイベントに参加してコミュニティを広げることが可能です。また月間1万人以上がカフェ会やスポーツ・ウォーキングなど、さまざまなジャンルのイベントに参加し、ユーザー同士でメッセージのやりとりをすることもできるため、プライベートの充実にも繋がります。
会社名
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株式会社つなげーと
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設立年度
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2010年12月
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対応領域
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アプリ「つなげーと」の運営・開発
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おすすめポイント
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・豊かなジャンルのイベントを企画
・月間1万人以上のユーザーが参加
・メッセージのやりとりも可能
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株式会社ヤマウチ
株式会社ヤマウチは、都心部を中心としたフィットネスジム「JOYFIT」「FIT365」の運営を行う企業です。特に、法人会員制度も設け、企業の福利厚生の促進や生活習慣病予防にむけた運動習慣促進を支援しています。また、展開するフィットネスジムにはそれぞれ特徴があり、スタジオ付きの「JOYFIT」や24時間型の「JOYFIT24」・ヨガスタジオ「JOYFIT YOGA」・パーソナルジム「JOYFIT+」・家族向けの「FIT365」など、多彩なブランドから人々の心と体の健康維持に貢献できるよう努めています。
会社名
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株式会社ヤマウチ
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設立年度
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1950年5月
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対応領域
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スポーツ事業(フィットネスジムの運営など)
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おすすめポイント
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・多様なフィットネスジムが利用可能
・ニーズに合わせたジムが選べる
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