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LINEマーケティングとは|活用事例と導入メリット・注意点まで解説

LINEマーケティングとは|活用事例と導入メリット・注意点まで解説

2024.12.13

多くの企業のマーケティングで、LINEが活用されています。LINEは日本を問わず多くの人々に利用されているコミュニケーションツールで、うまく運用すれば、単に会話のやり取りだけにとどまらず、多くの顧客に商品・サービスをアピールすることが可能です。

しかし、LINEを普段から使用している人でも「日常のチャットツールであるLINEをマーケティングに使用するとなると、どうすればいいか分からない」「具体的にどうすればより多くの顧客を獲得できるのか?」という悩みを持つ人は多いでしょう。

本記事では、LINEを使ったマーケティングの活用事例や、導入した場合のメリットなどについてご紹介します。注意点やデメリットなども記載しているため、併せて参考にしてください。

この記事のポイント
1.LINEマーケティングの活用事例
2.LINEマーケティングのメリット
3.LINEマーケティング導入時の課題と注意点

LINEマーケティングの基本

 

まずは、LINEマーケティングの基本的事項からご紹介しますそもそもLINEを使ったマーケティングとはどういったものなのか、そしてほかのSNSとの違いについても確認しましょう。

LINEマーケティングの概要と目的

LINEマーケテイングとは、ビジネス用に使用されるLINEアカウント「LINE公式アカウント」を使い、集客を行ったり、顧客に対してサービスのアピールなどを行ったりするものです。

 

BtoCでよく使用されますが、業務の効率化や連絡のストレスを減らす、などの目的でBtoBでも活用されています。例えば、仕事の内容で問い合わせを行いたい時、メールで質問するよりもLINEで尋ねた方が、時間も手間も削減することができます。

 

特に、立ち仕事が多い接客業・飲食業などの業種の方であれば、スマホから簡単に利用できるLINEが特に好まれる傾向にあります。

 

他のSNSとは異なる特徴

LINEにはほかのSNSとは異なる特徴があり、その強みをマーケティングに活かすことができます。リアルタイムで顧客とチャットができたり、LINEを登録した人にキャンペーン情報を一斉配信したりすることも可能です。顧客との結びつきを強め、信頼感を得ていくことで良好な関係を築くことができるでしょう。

 

ほかにも、LINE公式アカウントでは特定の顧客に絞ってメッセージを配信したり、年齢や性別、そしてエリアなどに限定して絞り込みメッセージを送ったりすることも可能です。

 

LINEマーケティングの活用事例

 

ここでは、LINEマーケテイングの活用事例をご紹介します。

 

・小売業界

・飲食業界

・化粧品業界

 

上記の業種について、詳しい活用事例を見ていきましょう。

 

小売業界におけるLINEマーケティングの成功事例

小売業界では、LINE広告やLINE公式アカウントなどを活用し顧客エンゲージメントやリピート率を向上させた事例などがあります。

 

具体的には、世界40か国に事業を展開する「CJ FOODS JAPAN」が、公式アカウントを作成したり、出店するECモール別にLINEでアカウントを作成し、それぞれにクーポンを発行するなどして活用しています。

 

また、使用することを忘れてしまいがちなクーポンは、配信から3日後に使い忘れがないか、メッセージを配信しています。これは「ステップ配信」にて自動で配信しているため、担当者の手間が増えることもありません。

 

結果、2つのアカウントにて約36,000人の友だちを集めることができています。

 

飲食業界でのLINEマーケティングの成功事例

中華そば紅」では、オープン当初からLINEを使ったマーケティングを行ってきました。はじめは新メニューのお知らせ用としてLINEを利用していましたが、1周年からはショップカードや、リッチメニューを活用することでさらに友だちを200名以上増やすことに成功。

 

ほかにも、貸し切り予約やテイクアウトなどにチャット機能などを活用することで、顧客の利便性もアップさせました。LINE内の予約ボタンを押せば自動的に必要項目を返信設定になっているため、お店と顧客とのやりとりも最小限となったといいます。

 

化粧品業界におけるLINEマーケティングの活用例

北海道内に4店舗を構える化粧品専門店、「星の国商事」ではポイントカードやレジの購買履歴などの、紙に記録した顧客データの統合や、電話やDMに変わるコミュニケーションの確保を目的としてLINEマーケティングを行いました。

 

これらの改善のためLINEミニアプリを導入したところ、ある店舗では1年に2回以上購入する会員の割合が30%から65%にアップし、さらにユーザー単価も123%に増加させることに成功しています。

 

また、セール告知や情報配信、割引クーポンなどの配信を行うことで、電話連絡を減らし通信費、工数の大幅な削減も実現しました。

 

LINEマーケティングの最新トレンドと今後の展望

 

ここでは、LINEマーケテイングではどういったものが最新トレンドなのか、そして今後の展望などをご紹介します。AIを活用したパーソナライズなどにも注目していきましょう。

 

AIと自動化によるパーソナライズ化の進展

LINE向けAIを活用することで、LINEで収集したデータをパーソナライズし、顧客それぞれに合ったサービスを展開することができます。顧客の行動履歴や、購買傾向に応じてメッセージを送るのも効果的でしょう。

 

顧客それぞれにマッチしたサービスの提供を継続して行うことで、顧客との関係性を深めてリピート率の向上を図ることができます。

 

また、AIを活用すればチャットボットを使った商品検索なども行えるようになるため、ユーザーの利便性も向上させることが可能です。

 

オムニチャネル化による一貫した顧客体験の提供

LINEマーケティングを活用すれば、「オムニチャネル」戦略を行うことも可能です。オムニチャネルとは、企業が、顧客とのさまざまなチャネルを連携させ、販売促進を図るということです。

 

例えば、顧客がLINEで問い合わせをした内容を実店舗で確認できるようにすれば、店舗でもスムーズに応対できて店舗、顧客の双方にとって便利なものとなります。

 

また、LINEのオムニチャネル機能があるシステムなどもあり、履歴などがリアルタイムでCRMに反映されます。そのため、データを一元管理することも可能です。

 

LINEマーケティングの具体的な施策

 

LINEマーケティングの成功事例やトレンドなどをご紹介しましたが、ここからは具体的な施策について詳しく見ていきましょう。前章の成功事例でご紹介している施策もあるため、詳しい内容を参考にしてみてください。

リッチメッセージ・リッチビデオメッセージの活用

まずは、リッチメッセージやリッチビデオメッセージを活用するといった施策が挙げられます。リッチメッセージとは、情報を配信する際に画像やテキストを、一つのビジュアルにまとめて配信する機能のことです。

 

例えば、新商品やサービスなどの紹介の際、「文章だけでは魅力が伝えにくい」と感じたことはないでしょうか。画像とテキストで訴求できるリッチメッセージ、そしてビデオメッセージなら、商品の魅力を分かりやすく、強くアピールすることが可能となります。

 

クーポンや特典の提供によるエンゲージメント向上

LINE公式アカウントを活用すれば、アカウント上でクーポンを配信し、エンゲージメントを向上させることもできます。紙のクーポンは使用する際にお店に持っていく必要がありますが、LINEで配信されたクーポンならその手間が無く、コードを利用すればECサイトなどでも利用可能です。

 

また、特定のイベントやキャンペーンに合わせ、限定クーポンを配信するという使い方もできます。顧客ごとに合ったクーポンなどを配信することで、企業への信頼感や愛着がわき、リピート利用へとつながりやすくなるでしょう。

 

ステップメッセージでの自動配信によるリード育成

LINEのステップメッセージを利用すれば、さまざまな顧客対応や、フォローアップなどを自動で行うことができます。LINEのステップ配信は設定した条件に合う友だちを選び、LINE公式アカウントからメッセージを自動で配信するといった機能です。

 

例えば、

 

・クーポンを配信した3日後にお知らせを配信する

・友だち追加をした3日後にクーポンを配信する

 

上記のような設定が可能で、顧客の状態に合わせて段階的に配信を行うことができます。

 

LINEマーケティングのメリット

 

LINEを活用したマーケティングには、以下のようなメリットがあります。

 

・開封率、到達率が高い

・顧客対応に、リアルタイムで応じられる

・公式アカウントを簡単に導入できる

 

以上の詳しい内容については、下記で1つずつご紹介します。

 

高い開封率と到達率

LINEヤフー株式会社が公開している内容によれば、通知後の開封率がアプリ通知の場合は17%、メルマガが33.6%、そしてLINE公式アカウントでは59.1%と、LINEのメッセージ開封率がメルマガの約1.8倍にもなっています。

 

また、LINE公式アカウントからメッセージが届いてから、見るまでの時間をアンケートで尋ねた結果、すぐに見ると答えた人が約2割を占めており、内容をすぐに見てもらえる可能性も高いです。

その日のうちに見ると答えた人も約8割を超えているため、LINEを使ったマーケティングの効果の高さがうかがえます。

 

リアルタイムでの顧客対応が可能

LINEを使ったマーケティングを行うことで、リアルタイムで顧客対応を行うこともできます。メッセージで双方向のコミュニケーションがスムーズに行えるため、顧客の要望に迅速に対応することが可能です。

 

特に、サービスや商品に関する問い合わせがあった場合は顧客が急いでいる場合が多いため、スムーズに応対できるかどうかは顧客満足度に大きく関わってくるでしょう。

また、顧客とのやり取りの中で潜在的なニーズを把握することもできる可能性もあり、それらを次のサービスに活かすこともできます。

 

簡単に導入できるLINE公式アカウント

LINEの公式アカウントは導入が簡単で、手間や時間をあまりかけなくても機能を活用することが可能です。そして、公式アカウントだけでも企業のマーケティングに必要なさまざまな機能が揃っている点もメリットでしょう。

 

LINEによるメッセージやクーポンの配布、そしてリッチメニューに予約ボタンを設定するなどして顧客のサービス利用を促進することができます。また、ショップカードの機能などもあるため、実店舗に足を運んでもらう機会の増加も期待できます。

 

LINEマーケティング導入時の課題と注意点

 

LINEマーケティングにはメリットも多いですが、課題や注意点もあるため、導入前に確認しておく必要があります。セキュリティ面など、自社だけの問題では済まない点もありますので、下記の内容を確認してみてください。

メッセージ配信の頻度と内容管理の重要性

メッセージを送ることで顧客のアクションを促せるLINEマーケティングですが、ただ闇雲にメッセージを送れば良いというわけではありません。過剰にメッセージを送信してしまうと、かえって顧客離れの原因となってしまうこともあります。

 

また、メールマガジンをほとんど読まない理由を尋ねたアンケートでは、1位に「本数が多すぎる」そして2位に「内容が面白くない」が挙げられています。

 

つまらない内容しか送られてこない、と思われるとメッセージをユーザーが読まなくなってしまう恐れがあるため、内容も十分吟味しましょう。

 

データ管理とセキュリティリスクの回避方法

顧客のデータを扱う上で、セキュリティ面の強化は重要なポイントです。もし情報が流出してしまえば、顧客に迷惑をかけ、会社の信頼も大きく下がってしまいます。LINE公式アカウントでは名前や住所といった個人情報を取り扱うことも多いため、しっかり対策しておく必要があります。

 

もしツールを利用するのであれば、ISO/IEC 27001やプライバシーマークなど、情報セキュリティに関する認証を取得しているかどうか、必ず確認しておきましょう。

 

社内でのLINEマーケティングの理解促進と運用体制の整備

LINEマーケテイングを始める際には、社内であらかじめ理解促進、そして運用体制の整備を行っておくことも重要です。

 

情報の共有などができておらず、上手く連携が取れていないとスムーズに行くはずのやり取りも、逆に社内での仕事を増やすことになりかねません。各部門での連携を高め、LINEマーケテイングを効果的に行っていける体制づくりを整えておきましょう。

 

LINEマーケティングを成功させるためのポイント

 

LINEでは簡単に公式アカウントを作成でき、BtoB、BtoCのどちらでも効果的にマーケティングを行うことができます。実際にLINEマーケティングで満足できる成果を出している企業も多く、上手く使用することによって顧客を増やすことも可能です。

 

しかし、ただLINEを導入するだけでは、前章でご説明したようにメッセージの配信内容の吟味やセキュリティ管理、また社内でのオペレーションの整備などといった問題の解決が難しい可能性があります。

 

そこで、マーケテイングに精通した専門家に頼るべき場面も出てくるでしょう。その際には、無料で相談できるビジネスマッチングエージェント「Ready Crew(レディクル)」で信頼できるパートナーを見つけてみるのがおすすめです。自社の課題をもとに、無料で相談できます。

 

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