発注の決め手
位置するのは、400 年以上前に本阿弥光悦が芸術村を築き上げ、才能ある芸術家を世に輩出してきた琳派発祥の地であり、京都着物に新しい息吹を吹き込んだ染匠・しょうざんが独自の美意識により、歳月をかけつくってきた場所。そのような型にはまらないこの場所のストーリーや歴史・文化など、滞在を通じてまだ知られていない京都の奥深い魅力に浸っていただけるようなリゾートホテルをめざし掲げられたコンセプトは“Dive into Kyoto”。ラグジュアリーホテルならではのラグジュアリー感やコンセプトの表現はもちろん、LXR ホテルズ&リゾーツの特徴である 『その土地、歴史、文化に根ざし、至高のサービスを提供すること』そして『お客様一人ひとりに合わせた、贅沢でありながらもその土地ならではの体験とサービスを提供すること』をいかに表現するかが課題でした。
課題と経緯
シグネチャーツリーである「台杉」と、施設特徴であるサーマルプールの水面に映る「鷹峯三山」のシルエットをモチーフに、一つの幹から空へ力強く伸びていく枝で京都の奥深さと呼び覚まされる好奇心と、本阿弥光悦が芸術村を築き、琳派発祥の地ともいわれるこの地ならではの繊細な美意識を表現したブランドシンボルをご提案。具体的なモチーフはありながらも「知る人ぞ知る京都へ深く潜り、特別な感覚を呼び覚ます」を想起させるため、あえて見る方によって様々な捉え方ができる造形としており、ブランドカラーは日本の伝統色から樹木がうっそうと茂る深い森のような色であり、長寿と不変の象徴とされる「千歳緑(せんざいみどり)」を設定。千年の後も変わらない緑の意を示す縁起の良い色名で、長く多くのお客さまに愛されるホテルとなるよう願いを込めました。