ーまずは今回ご相談いただいた背景や、当時持たれていた課題感を教えてください。
角田様:情報発信の仕方に課題を感じており、会社の名刺代わりとなるホームページの刷新を検討していました。
従来のホームページは、親しみやすさを意識したカジュアルな印象のものになっていましたが、当社の事業やお客様の特性を考えると、より「BtoB」の表現を意識して歴史や技術力を伝えていく必要があります。まだ当社をご存知でないファッション業界の企業様をターゲットに、営業に貢献できるホームページを作りたいと考えていました。
上原様:コロナ禍においてはお客様のもとに足を運ぶことが難しいため、媒体を使った情報発信が特に重要になります。最終的には人対人のお仕事をさせていただきますが、そこに辿り着くための強力なツールとなるホームページにしたいという思いでした。
ーそうした中で、今回「レディクル」にご相談いただいたきっかけを教えてください。
角田様:イメージを一新して全く異なる表現に挑戦するためにも、これまでにお付き合いのなかった制作会社様と新たに協業したく、ゼロからご依頼先を探していました。
インターネット上での検索を中心に検討を進めましたが、自身が業務でSEO対策に携わっているからこそ、「検索で上位表示される企業様が、本当に自社の要望に合うのか」という不安を感じていたんです。そのような中、海江田さんがご連絡をくださったことが今回ご相談するきっかけになりました。
ーご相談いただく前は、どのような印象を持たれていましたか。
角田様:普段は営業のお電話はお受けしていないのですが、当時、海江田さんの連絡を受けた者から「なんだかとても元気な人から営業の電話がかかってきた」と話があって(笑)。
当初は予算も依頼内容の詳細もはっきりと決まっていなかったので、ご紹介いただいて規模や費用感が合うだろうかという不安があったのも事実です。ただ「レディクル」について調べてみると面白そうなサービスでしたし、大手企業様を含め豊富な実績をお持ちだったので、私たちにとってプラスの出会いがあるかもしれないと、一度会ってお話を聞いてみることにしました。
ー初回のヒアリングはどのように進められたのでしょうか。
角田様:まずは現状のホームページの課題や希望する改善の方向性、新たに付けたい機能などをお話しさせていただきました。
海江田:ご要望をもとに「現行のサイトからイメージを大きく変化させるには、下限としてこのくらいの費用を見ていただく必要があります」とある程度の目安をご提示し、その上でご検討可能な金額の幅を伺いながら費用感を調整していきました。
ーヒアリング時の印象やご利用を決められた背景を教えてください。
角田様:初めは、パートナー企業様を探す手段の「一つの選択肢」としてお話を伺っていましたが、ヒアリング後にいただいた、私たちの要望をまとめた内容が、とても的確で想像を超えていたんです!また、そちらをもとに候補となる企業情報をいただいたのですが、得意領域も規模もさまざまな企業様をピックアップしてくださっていて。そのようにお願いした訳ではありませんが、こちらの事情や意図を汲んで多種多様な企業様を紹介してくださったのだと、海江田さんになら信頼して任せられるなと思えました。
様々な選択肢をいただき、各企業様とお話しをするうちに我々の要望と予算の最適なバランスが見え、最もマッチすると感じたS社様に今回ご依頼しました。
ーS社様にご発注いただいた決め手は何でしたか?
角田様:S社様にお願いした一番の決め手は、お考えや物腰の柔らかさでした。
当社のような規模の会社では事業活動上さまざまな変化が起き得るので、臨機応変にご対応いただける、柔軟性のある企業様と協業したいという思いがありました。
また海江田さんからは、ヒアリングをもとに期待以上のものを打ち返していただけていたので、「海江田さんにご紹介いただいた企業様なら大丈夫」と安心感を持って決断することができました。
ー実際にご発注いただいて、成果や満足度としてはいかがですか?
上原様:老舗企業らしい信頼感と製品の良さが伝わる高級感のあるデザインになり、大変満足しています。
角田様:お問い合わせの内容が大きく変化しました。これまでは個人のお客様からのご相談が多かったのですが、リニューアルを経て、企業様から「製作をお願いしたい」とご連絡をいただくことが増えたんです。ターゲット層を意識した戦略の成果だと感じています。
その後、S社様には別のお仕事も依頼し、業界初となる「ヒールのWEBカタログ」をリリースしたばかりでして、こちらも大満足の出来でした。今回の制作をきっかけに、情報発信の取り組みの幅が広がった実感がありますね。
ー「レディクル」をご利用いただいて良かったと思われる点があれば、お聞かせください。
角田様:短いヒアリングの中でこちらの意図や要望を汲み取り、それぞれに得意分野の異なる企業様をバラエティ豊かにご紹介いただけたことがありがたかったです。
インターネット上の情報をもとに、自分たちの手でこれだけの企業様を探すことは難しかったと思いますし、またSEO対策などの背景を考えると、検索で上位表示される企業様が必ずしも私たちに合うとは限りません。海江田さんが当社のことを理解した上で「合う」企業様を見つけてくださったおかげで、課題解決に向けてスムーズにアプローチできたのだと思います。
自分たちが考えもしなかったような企業様に出会えるという意味で、中小企業の方にこそ「レディクル」のサービスをおすすめしたいですね。長くお付き合いのある企業様の中から発注先を決める場合が多いと思いますが、これまでのやり方から一歩踏み出して新しいことに挑戦したいと思われる企業様にとっては、「レディクル」の存在が心強い後押しになると思います。
ー丸上様の、今後の展望をお聞かせください。
上原様:長い間、アパレル業界や靴業界を中心とした衣食住の「衣」の領域で事業を行ってきましたが、今後は新しい産業にも領域を広げていきたいと考えています。
テレワークの普及などをはじめ人々の暮らしが変化したことを背景に、市場のニーズも変化していくと思うので、これまで培ってきた技術力や知見を活かしながら新たな挑戦をして。会社としても変容を続けていけたらと思います。
海江田:また御社の製品の素晴らしさを伝えていくお手伝いをさせていただけますと幸いです。何かお困りのことがあれば、ぜひご相談ください。これからもよろしくお願いいたします。
(撮影/古宮こうき 取材/伊藤 秋廣(エーアイプロダクション) 文/永田 遥奈)