これまでにお取引のない新たなパートナー企業と出会いたい
ーまずは沼上様が「BIG(Being Innovative Group)」において担われているお役割や業務内容について教えていただけますでしょうか。
沼上様:「BIG」は、市場環境の大きな変化を受け、既存の事業にとらわれることなく新たな価値を創出しお客様に提供する土壌を築いていこうと、2016年11月に立ち上げられた社内組織です。
私の所属するウェアラブル事業部は、BIGで進めてきた首回りに装着するウェアラブルエアコンの試作〜製品化プロジェクトから派生して発足。私はマーケットクリエイターとして、お客様に向けた製品紹介やデモンストレーション、受発注管理、販売促進など営業領域を中心に幅広く担当しております。
ー社内の他部署の方からのご紹介で「レディクル」について知り、お電話をいただいたのが最初の接点だったと伺っておりますが、当時のことは覚えていらっしゃいますか。
沼上様:BIGに参画して、半年ほどが経った頃のことでしたね。それまではずっとBtoBのアカウントセールスを担当していたため、BIGでの業務は初めて経験することばかり。「今までの製品とは違う、新しい売り方の可能性を探りたい」と戦略を検討しつつも、実際にどのように手を動かしていくべきか悩んでおり、社内の仲間に相談して回っていた時期でした。
「今度動画やカタログを作りたいと思っていて」と何気なく話した際に紹介してもらったのが、「レディクル」さんだったんです。ビジネスマッチングサービスだと聞いて、これまでにお取引のない企業様をご紹介いただけるのではと、藁にもすがる思いでお電話させていただいたのを覚えています。
立川:お電話をいただいた後に、面談の機会をいただきました。具体的な案件のご相談ではなく、現在のご状況やお悩みについて詳しくお聞かせくださいましたよね。
沼上様:そうでしたね。まだ詳細な取り組み内容や方向性も定まっていない状態で、ぼんやりとした要望になってしまったのですが、立川さんが「良い企業様をご紹介できます」と自信を持って答えてくださったのが印象に残っています。
実際に動画制作をお願いできる企業様を何社かご紹介いただきましたが、要望通りご実績が豊富な企業様ばかりで。コロナ禍での方針転換で動画制作を実行に移すことはできませんでしたが、そうでなければ「この企業様にお願いしたい」と思える方と出会えていたんです。私の曖昧な要望をしっかりと具体化してくださるご提案だなと感じていました。
ー一昨年11月頃には、ECサイトの構築について「レディクル」にご依頼をいただいたそうですが、当時はどのような課題感をお持ちだったのでしょうか。
沼上様:製品化したウェアラブルエアコンを夏にレンタル開始するために、ECサイトの構築を急ぎ進めなければいけない状況でした。当初は内製で構築する方針だったのですが、作業を進める中で技術的にもスケジュール的にも厳しさを感じ、外注を検討するようになったのです。
ただ、今回レンタルに特化したECサイトを構築したいという機能要件の都合上、web上での検索やチャットボットによるお問い合わせでは、ご実績が豊富で費用感が合う企業様を見つけることができずにいて。「最後の砦」という感覚で、立川さんにお電話しました。
立川:お困りの時に思い出していただけたのがとても嬉しいです。
沼上様:正直なところ、web上での情報収集を重ねる中で「この要件でECサイト構築をお願いするのは難しいのだろう」と半ば諦めかけていたので、絶対に企業様を見つけていただけると期待できていた訳ではありませんでした。ですが、具体的なご相談ができない時にもこまめにご連絡をいただいており、その度に良い印象が残っていたので、「立川さんにならご相談できる」という思いがあったのだと思います。
また後日要件を深掘りするために改めてお電話いただいたのですが、初めの面談の時と同様に、この時も「良い企業様をご紹介します」と自信を持って答えてくださいました。そのお言葉を聞いて少し肩の荷が降りるような思いでいたところ、その日のうちに複数社様をピックアップしてくださったんです。スピード感のあるご対応に非常に驚きましたね。
ー立川さんは、沼上様にご紹介される企業様をどのようなお考えで選定されたのでしょうか。
立川:二社の間にコンシェルジュが介在するのが「レディクル」ならではの魅力なので、単に「技術的に今回のご要件にご対応いただける」企業様を探すのではなく、これまでにお聞きした沼上様の思いをふまえて何かエッセンスを加えようと考えたんです。
そこで、夏のレンタル開始に確実に間に合わせられる「スピード感」、初めての取り組みをリードしていただける「ご実績の豊富さ」、そして要件が未確定でも寄り添っていただける「お人柄とご対応力」の3つの条件から、方向性違いの企業様をピックアップしてご紹介させていただきました。
もし「スピード感重視の会社で比較検討したい」などのご要望があれば、すぐにご紹介できるようにそれぞれ複数社ピックアップしていましたが、最終的には初めにご紹介した候補企業様でご検討いただけることになりました。
沼上様:ご紹介いただいた他に、まだ候補をご用意いただけていたとは知りませんでした。短期間で、すばらしいご対応力だなと改めて思いますね。
ー最終的にT社様へご発注された決め手についてお聞かせください。
沼上様:とても安心感がある方だったことが、大きな決め手になっています。ギリギリまで仕様などを決めきれない部分が多かったのですが、現状や要望をお打ち合わせでお伝えした際全てに「大丈夫ですよ」と答えてくださったんです。進め方や技術的な観点についても丁寧にご説明いただき、本当に「大丈夫」なのだろうと安心できました。
また協業させていただいた期間を振り返ってみても、仕様の追加や運用マニュアル作成など、後出しのリクエストにも快くご対応いただけましたし、ローンチ後にも定期的に状況を確認するお打ち合わせの場を設けてくださっています。立川さんが「お人柄とご対応力」重視で選んでくださった通りの企業様だったなと感じますね。
ーあらためて、「レディクル」を利用するメリットは、どのような点にあると思われますか。
沼上様:まずは夏までにレンタル開始間に合わせられるかどうか瀬戸際でのご依頼だった中、昨年6月中にローンチできたという点で、スピード感のあるご対応をいただけたことがありがたかったと思っています。
新しい取り組みを進めるにあたって何かを決断するには懸念がつきまとうので、「本当にこの判断で良いのか」と自分の中で考えて立ち止まってしまいがちですが……私の悩みを聞いて、驚くようなスピードで曖昧な要件や思いを具体化したご提案をしてくださいました。もっと早くに頼んでおけばよかった、という思いもありましたね。
また特に、マッチングの精度の高さには助けられました。不確定な要素が多い中で、それも含めて快く受け入れていただける企業様かどうかは、web上の情報では判断できない。だからこそ自分で探すのが難しいんですよね。
今回は、取り組みの状況やそういった私の悩みまでふまえて、単に「条件に合致する企業を紹介する」だけでない出会いをご提供いただけたと思っています。私も気づいていなかったような要望や「きっとここで悩んでいるんだろう」といった深い部分を見つけて、本質的な課題と出会わせていただけたような感覚です。
ーありがとうございます。それでは最後に、今後の展望をお聞かせください。
沼上様:ECサイトについては、夏までにサイトをローンチできて一安心ですが、それで取り組みが終わる訳ではありません。今後は効果測定〜コンテンツ改良のサイクルを回しながら、市場環境やユーザーの皆さまのご要望に合わせてより良いサイトを作っていきたいと思っています。
そういった取り組みを続けていく中で、困りごとをご相談できる立川さんに出会えたことは、大きな財産だと思っています。事業部や「BIG」の外に、もう一人頼れる仲間ができたという思いがあるので、また何かあればすぐにご相談させていただければ嬉しいです。
(撮影/古宮 こうき 取材/伊藤 秋廣(エーアイプロダクション) 文/永田 遥奈)
※ページの内容は2022年3月時点の情報です。