――まずは立飛ストラテジーラボ様が運営される「GREEN SPRINGS」についてご紹介いただけますでしょうか。
美馬様:戦前に立川飛行場として使われ、米軍が撤退して以来国有地となっていた土地を2015年に立飛グループとして取得し、「立川の都市格を上げよう」と開発した施設です。約1万平米の中央広場を中心に、最上階にインフィニティプールを有するホテルや多摩地区最大規模の多機能ホール、ショップ・レストラン、オフィスなど多様な機能を持たせ、2020年4月に開業しました。
“ウェルビーイング” を街区コンセプトとしており、「自然と人、そして人と人がつながり、心とからだに健康的なライフスタイル」を実現する新しい街のかたちをみなさまにご提案しております。
――昨年7月に、ホームページリニューアルについてご依頼をいただいたとうかがっています。当時はどのような課題をお持ちだったのでしょうか。
美馬様:大規模なまちづくり型の開発・運営は当グループとしても初めてのことで、また緊急事態宣言発出直後の開業となるため大々的にPRを行えないという背景もあり、開業前にホームページを深掘りして作り込むことができていませんでした。
開業に向けて制作したホームページには、基本情報やイベント・ショップ情報など必要な機能は載せられていたものの、“どのような空間が広がっているのか” といった「GREEN SPRINGS」の世界観や空気感を伝える要素を盛り込めていなかったのです。
せっかく思いを込めてこだわりの施設をつくり上げたのに、お客様に足を運んでいただかなければ良さを分かってもらえない、というのが当時の課題でした。
――課題解決に向けて、どのような手段を検討されていましたか?
美馬様:既存ホームページの管理会社様ともご相談しながら、トップスライドへの写真の追加など見え方や使い勝手を改善する改修を少しずつ進めていました。
しかし、施設の空気感を伝えるという本来の目的を達成するためには、やはりフレームデザインや機能性から練り直さなければいけないのではと思い、ホームページを制作して下さる会社様を探すことにしたのです。
その際、海江田さんから過去にインフォメーションメールをいただいたことに思い至り、一度お問合せをさせていただくことにしました。
酒巻:初めは美馬様と私と海江田で、オンラインでのお打ち合わせをさせていただきました。
美馬様:空気感やコンセプトをしっかりと伝えるという目標を達成するためにも、また、ポイントの見落としによって想定外の仕上がりになってしまうことを防ぐためにも、事前に提案依頼書を作ってからお打ち合わせに臨みました。
私たちがやりたいことをとても丁寧に聞いてくださり、依頼書の中でもまだふわっとした状態になっていた部分は「ここは決まっていますか」と一つひとつ確認していただいて、ありがたかったですね。
――施設の魅力をしっかりと伝えたいという美馬様の思いを、お二人はどのように受け止められましたか?
酒巻:商業施設のご実績をお持ちの企業様というご要望で、あらかじめ予算感もうかがっており、ある程度ご紹介したい企業様の想定はできていたため、合う企業様をご紹介できそうだなと自信を持ってお探ししました。
海江田:マッチングは酒巻が担当し、私はお打ち合わせ後すぐに施設に足を運ばせていただきました。自分の目で見てみなければ、本当の魅力はわからないですから。見たものや感じたものを言語化し、また動画なども撮らせていただいて酒巻に共有していきました。
実際に訪れてみると想像していた以上にすばらしい施設で、このよさを表現できないのは勿体ない、合う企業様をご紹介したいという思いが強くなりましたね。
美馬様:「この条件であれば、この企業」という様に、機械的に企業を紹介されるのだと思っていたのですが、コンシェルジュから実際に施設へ足を運んだという報告を受け、これは、今回の一番の目的である「GREEN SPRINGS」の空気感をきちんと伝えてくれる企業に出会えるのではと期待感が持てました。
――酒巻さんは、ご紹介する企業様を選定する際どのような点に気をくばりましたか。
酒巻:商業施設のご実績が豊富であるという前提のもと、Webに強く映像にも対応できる企業様をお選びしました。また思いが強く、提案力の高い企業様であることもポイントになっています。
――今回、株式会社 モンタナセブンピクチャーズ様に発注された決め手は何でしたか。
美馬様:ご紹介いただいた企業様のほかに、これまでお付き合いのある企業様を含めた複数社で検討させていただきました。
多種多様なご提案で非常に悩みましたが、率直に “施設の空気感や世界観をどう表現するか” という一番の課題を解決していただけるだろうと思えたモンタナセブンピクチャーズ様にお願いすることにしました。
モンタナセブンピクチャーズ様もご提案前にまずは足を運んでくださり、施設の良さやホームページ上で表現しきれていない部分について、具体的な感想を伝えてくださって。さらに提案についても、施設のコンセプトである “ウェルビーイング” とは何かを考え抜き「私たちはウェルビーイングをこう解釈していて、だからこそこう表現すべきだと思います」とご説明いただけて、非常に納得感がありました。
――思いやコンセプトへの “理解・共感” が大きなポイントになったのですね。
美馬様:そうですね。ゴールは「GREEN SPRINGS」を表現することなので、ホームページをリニューアルするにあたってKPIなどは細かく設定していなかったんです。空気感や世界観をしっかりと伝えられれば、結果として閲覧者数や滞在時間も増えていくはずですから。
なので、数字ばかりを追うのではなく、まずは私たちが悩んでいること、やりたいことに寄り添い達成してくださる企業様にお願いしたいという思いがありました。
そういった意味でも、理解や共感を示してくださったモンタナセブンピクチャーズ様は、思いを共有して一緒によいものをつくり上げてくださる “合う” 企業様なのではと思えましたね。
――実際に発注されて、成果や満足度としてはいかがでしたか。
美馬様:デザインも映像も含めて、満足のいく仕上がりになりました。今回は撮影が秋で紅葉の時期でしたが、「GREEN SPRINGS」は新緑の時期や夏の盛りも魅力的ですから、ぜひまたここから他バージョンなども検討していけたらと思います。
――改めて、「レディクル」をご利用いただいてよかった点があればお聞かせください。
美馬様:いろいろな要素がありますが、中でも大きかったのは海江田さんが施設に足を運んでくださったことだと思います。どのような空間なのかを理解した上で、私たちだけでは絶対に出会えなかったであろうすばらしい企業様をご紹介いただけたことが、ありがたかったです。
お二人はすでに施設のベースとなる思いやコンセプトの理解者でいてくださっているので、別のお仕事でもまたよい企業様をご紹介いただけるのではと期待感があり、実際にPR動画制作など新たなご相談もさせていただいています。
――「レディクル」を他の企業におすすめいただくとしたら、どのような企業に合うと思われますか。
美馬様:新しいことをやりたいけれど、何をすればよいか・どこから手をつけたらよいかわからず困っているような企業様こそ、活用すべきかと思います。
そういった悩みがある中で私は提案依頼書を作り込んでからご依頼しましたが……もっとふわっとした状態でご相談してもよかったのかもしれないと感じました。「レディクル」さんなら、どのような企業様と進めるのがよいのか、何が要件として必要なのかといったお悩みまで、ご相談にのってくださると思います。
――ありがとうございます。それでは最後に、御社の今後の展望と、その中で「レディクル」に期待されることがあればお聞かせください。
美馬様:「GREEN SPRINGS」は2周年を迎えました。現在は主に立川エリア、多摩エリア周辺の方々に知られる施設ですが、さらに東京、関東、日本、そして世界へ……とより広い範囲の方々に知っていただくために。これまでの守りの広報から攻めの広報に転換し、新しい街作りのあり方やその世界観を表現していきたいと思っています。
その過程でどのようなステップが必要なのかを考えながら、その時々で最適な方法やパートナー企業様についてはぜひ「レディクル」さんにご相談させていただければと思います。
酒巻:“街作り” という位置づけやコンセプトに共感する方々の輪が、これからもどんどん広がっていくのだろうと思います。その中でお力になれることの幅も広げていければと思いますので、なんでもご相談ください。
海江田:これから暖かい季節になっていく中で、より貴社の魅力が伝わるように、ぜひ「レディクル」からもご提案させていただければ幸いです。引き続きよろしくお願いいたします。