「えがおのはし」プロジェクト:社会貢献とフードロス削減の架け橋
ー『えがおのはし』プロジェクトについて詳しく教えていただけますか。
江原様:『えがおのはし』は、イベントで余ったお弁当を「こども⾷堂」に届けることで、フードロスを減らし、必要としている方々に食事を届ける取り組みです。お弁当の廃棄が頻繁に発生していることはMICE業界の一つの課題になっています。大規模なイベントや会議では、どうしても余剰のお弁当が生じてしまい、未開封のまま捨てられてしまうことが多いんです。この問題を解決したいという思いから、このプロジェクトが始まりました。
ー素晴らしい取り組みですね。プロジェクトを進める中で、どのような点に注力されていますか?
江原様:フードロス削減はもちろんですが、子供食堂にお弁当を届けることで地域の絆を深め、子供たちの成長支援にも繋がることが大切だと考えています。会議施設の近くにある子供食堂と連携し、余ったお弁当をその日のうちに届けられるようにしています。この仕組みで、イベントから生じるフードロスを大幅に削減でき、地域の食育に関わることができています。
ーその取り組みを広く知ってもらうために、どのような工夫をされているのでしょうか?
江原様:プロジェクトの本質は、人々に「想い」を伝えることです。それが結果的にフードロス削減に繋がっていると実感しています。一方、従来の資料や説明では、私たちが込めた「人の想い」や「社会的意義」を十分に伝えるのが難しくありました。そこで、より多くの人々に私たちの活動を理解してもらうために、映像という手段を取り入れました。
映像は、視覚的に「想い」を具現化するのに最適だと思います。私たちのビジョンに共感し、温かさや意義を映像でしっかり表現してくれるパートナーを探すことで、プロジェクトの本質を伝える映像にできると考えていました。
ー「想い」を伝えるツールとして、映像を選択されたのですね。
江原様:そうです。私たちは、映像を使ってこの取り組みを広め、地域社会全体に広がりを持たせたいと考えています。単に情報を発信するのではなく、心に残るメッセージを届ける手段として、映像はとても強力なツールです。
レディクルとの出会い:想いに共感するパートナーを求めて
ー今回、映像制作会社を選定するにあたって、レディクルに依頼された背景についてお聞かせください。
江原様:自分たちだけでは、私たちの「想い」に共感し、その温かさを映像で表現してくれる制作会社を見つけるのが難しいと感じていました。そんな中、展示会でレディクルのブースに立ち寄り、渡邉さんと出会いました。コンシェルジュが代わりに合う企業を探してくれる、というサービス自体も魅力的でしたが、渡邉さん自身が親身になって話を聞いて、私たちの「想い」に共感してくださりました。
そんな渡邉さんが制作会社を探してくれるのであれば、プロジェクトの「想い」を理解し、映像で表現できるパートナーに出会えるのではないかと思い、レディクルへの依頼を決めました。
ー「想い」を理解し、寄り添ってくれるというのは、どのように実感しましたか?
江原様:渡邉さんは、映像の概要だけでなく、「人の想い」をしっかり理解するためにプロジェクトの背景からヒアリングしてくれました。もちろん、プロジェクトにこもった想いについてもです。
渡邉:江原様は、「発注して作ってもらう」というより、「想いに賛同して、一緒に作り上げる」のようなイメージで進めることができる映像制作会社をお探しでした。まずは私自身がその想いを知らなければ合う会社は紹介できない、と思い詳しくヒアリングさせていただきました。
江原様:フードロス削減が単なる問題解決にとどまらず、地域の子供たちへの支援や未来の世代への貢献という深い意義を理解してくれたことは特に印象的でした。
また、「想いを伝えるために映像を作る」ということだけは決まっていたのですが、尺や表現などの具体的な部分についてもヒアリング、ディスカッションしていただけたおかげで、具体的なイメージを共有でき、私たち自身も整理することができました。
渡邉:どんなに想いに共感してくださっても、その表現の仕方がかみ合わなければ「一緒に作り上げる」ことはできませんよね。江原様の想いを実現するためには、やはり「どのような映像をイメージしているか」という具体的な部分も重要でした。
「江原様の想いへの賛同」「想いを映像に落とし込める」の二軸を重視して企業探しを行い、ドキュメンタリーの制作実績が豊富な企業や、似た業界の実績がある企業など複数社をご紹介させていただきました。
ー最終的にM社様にご発注されたとのことですが、M社様に発注を決めた理由を伺えますか?
江原様:どの企業もプロジェクトに賛同してくださっていたのですが、M社様はフードロスや教育への想いが強く、私たちと近い想いを持っていると感じ、M社様に発注を決めました。
予算や納期に関してはすべてクリアしている企業だけを紹介してくれるので、重視したい「想い」というところで発注先を選定できたこともレディクルに依頼してよかったと感じるポイントですね。
共感を形に:成果と今後の展望
ーM社様は、どのようにしてプロジェクトに込めた「想い」を映像で具現化したのでしょうか?
江原様:印象的だったのは、担当者が実際に子供食堂に足を運び、現場での体験を元に構成を提案してくれたことです。単に制作を進めるのではなく、私たちの「人の想い」をどのように視覚的に伝えるかを一緒に考えてくれました。
また、絵コンテを使った提案が非常に細やかで、お弁当の品質担保のための取り組みや子供たちの笑顔、地域のつながりをどう映像に落とし込むかについても、期待以上に配慮してくれました。
ー完成した映像の評判はいかがですか?
江原様:非常に良い評判をいただいています。映像にしたことによってどのような取り組みなのかがわかりやすくなり、「人の温かさ」や「思いやり」も伝わったことで、社内外で多くの方々に共感していただけました。特に、フードロス削減の取り組みが、多くの人々に理解されるきっかけとなり、地域の子供食堂に対する支援や協力の申し出も増えました。
渡邉:私自身も、このプロジェクトに対してとても共感していましたし、「想い」を伝える映像制作ができる企業を絶対に紹介したい、と思っていました。お力になることができて本当によかったです。
ー今後、このプロジェクトをどのように展開していきたいとお考えですか?
江原様:この取り組みを全国に広げ、さらに多くの子供食堂や地域の方々を支援していきたいと思います。映像を使ったプロモーションを通じて、フードロス削減や地域貢献のメッセージをより多くの人々に届け、私たちの活動が社会全体に広がるよう尽力していきます。また、地域の課題解決をテーマにした新しい取り組みをMICE業界全体に波及させ、持続可能な社会を築くための一助となるよう、全力で推進してまいります。
<「えがおのはし」について>
https://www.convention.co.jp/activities/foodwastereduction/
<「えがおのはし」のご利用案内はこちら>
https://conference.tgt-kioicho.jp/new-service/food-waste/#anc02