統一と革新:パンフレットデザインの挑戦
ーご担当の業務内容と、今回のプロジェクトについてお伺いできますでしょうか。
加藤様:私たちは、商品開発部に所属しています。建築商品の販促全般の制作をしており、主にパンフレットの制作に関わっています。
昨年立ち上がった販促の専門チームは、ブランディングの一環としてパンフレットのグラフィックレベルと完成度の向上を目的としています。渡邊と私が担当していたのですが、今年からは福田も加わり、3人体制で進めています。
パンフレットは建築商品ごとに作成しているのですが、以前は商品の開発各チームが独自にパンフレットを制作していたため、デザインにばらつきがありました。また、各チームそれぞれが、商品に強い愛情と熱意を持って取り組んでいるため、盛り込みたい情報が多すぎて文字量過多になってしまうことがありました。高齢の方を含め誰にでも見やすく、分かりやすいデザインに統一するため、各チームの愛情やこだわりを尊重しつつ、デザインのバランスを整えていく必要があったのです。
ーデザイン会社への発注についても、課題があったとうかがいました。
加藤様:はい。建築分野での経験を持つビジネスパートナーが少ないこともあり、依頼先が固定化されている状況に課題を感じていました。
依頼先が固定化すると、デザインの幅が狭まってしまいますし、リリースが重なると対応が難しくなる場合もあります。デザインの幅を広げ、それぞれの建築商品に合ったパンフレットにしていくためにも、新しいビジネスパートナーの必要性を感じていました。
固定化を打破する挑戦:レディクルを使った発注先分散戦略
ー新しい発注先探しはどのように進めたのですか?
加藤様:最初は自分たちで、ネットや知り合いを通じてビジネスパートナーを探して試してみたのですが、スピード感が足りなかったりデザインのクオリティが担保できなかったり、期待と異なることが多々あり、非常に苦労しました。そんな中、他の部門へ相談をしていたら、レディクルのサービスについて教えてもらい、担当の方を紹介してもらうことになりました。
そして、谷さんからご連絡をいただき、現状の問題点をお伝えし、いくつかの企業をご紹介いただくことになりました。
ーマッチングはどのように進んだのですか?
加藤様:まず、谷さんに年間の依頼数や業務内容、予算、納期、そしてどのようなデザインが必要かといった詳細な情報をヒアリングしていただきました。ヒアリング内容をもとに企業を絞り込むとのことだったので、できるだけ具体的に情報をお渡ししました。
谷:ヒアリング内容をもとに企業にお声がけし、「良い提案ができそうだからぜひ紹介してほしい」と手が上がった企業とマッチングしました。
お声がけの際は、ヒアリングで把握した内容を求人票のように要点を絞って整理したものをお渡しします。制作会社が自信を持って「良い提案ができる」と判断できるように情報を提供しているんです。
加藤様:谷さんが厳選した数社と実際に打ち合わせを行って得意分野を把握し、適した依頼が発生した際にご相談しています。
ー理想的な発注先とのマッチングを実現させるために、コンシェルジュとして谷さんが工夫されている点はありますか?
谷:一度ヒアリングして終わりではなく、企業を紹介した後にいただくフィードバックをもとに条件のチューニングを行っています。
今回のご相談では、加藤様に初めてヒアリングした際に、スピード感の担保のためにある程度の人数規模の企業を、とご要望をいただいていました。しかし、フィードバックいただいた内容を鑑みて、人数規模に拘りすぎない方がデザインの幅が広り、求める企業と出会えるのではと感じ、条件のチューニングを提案しました。
加藤様:大手企業であっても必ずしも良いとは限りませんし、若くて規模の小さい企業でも、デザインやコミュニケーションの質が高いところもあります。実際に会ってみないとわからない部分も多かったので、そこを踏まえ条件をチューニングできたことは助かりました。
ー紹介された企業の中から、最終的にはどのような企業に発注されたのですか?
加藤様:実際に担当者とやり取りを行う中で、コミュニケーションのスムーズさや信頼感のある企業に依頼させていただいております。デザインにおいて一定以上のクオリティが担保できることはもちろん重要です。ただ、常に案件が発生しているため、無駄な工数をかけないためにもレスポンスの早さや、こちらが求めることをすぐに理解してくれるかなど、スムーズにコミュニケーションが取れることは必要不可欠だと思います。自分自身で探したアウトソーシング先はデザインのクオリティが基準に達していなかったりすることもあり、中々コミュニケーションを重視することが難しかったのですが、レディクルから紹介される企業はデザイン水準が高いので、そういったソフト面を重視して選定できました。
渡邊様:特に、担当者が柔軟に対応してくれることや、こちらの課題に対して的確に答えてくれることで信頼することができました。
新しいパートナーとの連携で切り開く次の一歩
ー今後の展望をお伺いできますでしょうか?
加藤様:これまで固定化していた販促デザインのアウトソーシング先が少しずつ分散し、それぞれの得意分野に応じたビジネスパートナーに依頼できるようになりました。この結果、工程管理がスムーズになり、作業負担のピークも計画的に調整できる余裕が生まれました。営業成績も好調なため、パンフレットのクオリティが営業支援に繋がっていると感じています。今後も、さらにデザインの質を向上させ、挑戦し続けたいと思っています。
渡邊様: 社内でもデザインの向上について評価を受けており、他の部署でもこの動きをを広げていくことが期待されています。社内にはまだレディクルのサービスを知らない人も多いのですが、他の部署でも多くの場面で役立つはずです。積極的に広めていきたいですね。
福田様: レディクルから紹介いただいた企業様とのお仕事では「こんな風な発想とデザイン提案ができるんだ」という気づきも多いです。同じ環境に居続けると思考が固まりがちですが、良い刺激を受けることができました。また、自分たちで発注先を探すと、どうしても同じような企業に偏ってしまう傾向がありますが、レディクルを通じて新しい視点を持つ発注先を紹介してもらえることで、鮮度のある提案を受けられます。これからも新しい挑戦を続けてまいります。