新たな市場の開拓とAIプロジェクトの挑戦
―金融ネクスト企画部ではどのような取り組みをされているのですか?
植月様:金融ネクスト企画部は、新しいソリューションの企画・開発からマーケティングまで行う部門です。金融機関のお客様が抱える課題やニーズに対し、最新のITを調査・導入してソリューションを提供しています。
金融ネクスト企画部は4年ほど前に設立された部署です。例えば、マーケティングをしたい、となった際も自分たちで会社探しから行う必要があり、新しく施策を動かす前段階で工数がかかってしまっていました。
そのような中で、情報収集のために2022年の展示会「コンテンツ東京」に行き、たまたまレディクルのブースに立ち寄りました。コンシェルジュの小森さんから提案を受けたんです。レディクルを使えば私が感じていたわずらわしさを解消できるのではないかと思い、話を聞いてみることにしました。また、スケジュールをその場で調整し、具体的な商談へと繋がる流れは「一度使ってみたい」と思わせるほどのスピード感でした。
―どのようなご相談でレディクルをお使いいただいたのでしょうか?
植月様:最初に相談したのは、SEO対策についてです。その後も採用サイトや映像等、マーケティングや制作関係で活用していましたね。
活用していく中で、ソリューション開発のためのリソース不足解消や、自社にないスキルやソリューションを取り入れることもできるのではないかと思い、小森さんに「AI関連の会社を紹介してほしい」とざっくりしたご相談をしました。
ーレディクルではそういったご相談も可能なんですね。
小森:はい。ネット検索等で会社を探す際は、ある程度要件やイメージを固めてからでないと「これだ」という会社を見つけるのは中々難しいと思います。レディクルは、ざっくりしたご相談でもコンシェルジュがヒアリングをもとに提案しながらご紹介するので、合う会社が見つかりやすいんです。
協業でビジネスを加速
ーAI活用が得意な企業といっても幅広いと思いますが、どのような企業を探されていたのでしょうか。
植月様:一言でいうなら「尖った企業」ですね。私はネクスト企画部なので、新しい価値を提供できるソリューションを企画し続ける必要があります。ただリソース不足を解消するためのパートナー企業ではなく、開発を加速させたり、新しい価値提供のヒントになるような視点をくれる企業を探していました。
社内で開発が進んでいるプロジェクトや検討可能な予算感などの現状をお伝えし、パートナー企業探しを依頼しました。また、ソリューションの幅も広いので、こちらから紹介してほしい企業の幅を狭めず、小森さんにご提案してほしいとリクエストしました。
ー「尖った企業」という要望に対して、レディクルはどのように応えたのでしょうか。
小森:「尖った企業」というのは、「AIに関することは大体できます」のような企業ではなく、「これが得意」ということが強く明確になっている企業だと解釈しました。また、幅広く紹介してほしい、というご要望もいただいていたので、紹介する企業が同じ角度にならないように気を付けました。
具体的には、データサイエンティストが多く在籍しておりデータ活用に強みがある企業、マイクロソフトを用いたDX支援が得意な企業、有名大学発のAIスタートアップ企業等をご紹介させていただきました。
植月様:小森さんのおっしゃる通り、それぞれ角度が違う企業で特徴や得意分野が全く異なっていたことが印象に残っています。
例えば、「とにかく速さが売り」と紹介されたA社は、社内でも開発を進めていたAI議事録を提供していました。AI議事録はお客様から実装の要望も多く、開発をより加速させる必要があると感じていたので、A社にご協力いただくことにしました。結果、わずか1か月でツールが完成し、社内でも高く評価されています。A社はコミュニケーションがスムーズで、プロジェクトを進めやすかったことも開発がスムーズに進んだ理由かと思います。
自社内だけではリソースにも得意領域にも限りがありますし、他の企業にも、状況やニーズに合わせて発注しています。
小森:パートナー企業とは同じプロジェクトを進めることになるので、「何ができるのか」に加え「進めやすさ」も重要ですよね。植月様はレスポンスが早い方なので、レスポンスが早い企業の方がストレスなくプロジェクトを進めることができるのでは、と思いそういった点も意識してご紹介しました。
―発注先の選定にあたって重視している視点はありますか?
植月様:レディクルから紹介された企業には「とりあえず一回やってみよう」で発注することが多いですね。何ができるか、というのはレディクルからご紹介いただいた時点で把握できていますが、スピード感やコミュニケーション、技術力など、それぞれがかみ合っていないとプロジェクトは進めにくいです。そういった点は一度一緒にやってみないとわからない部分が大きいですから。
―レディクルを活用されてみて、いかがでしたか?
植月様:レディクルの最大のメリットは、紹介された企業が事前にフィルタリングされていることだと思います。レディクルを活用する以前は自分でネット検索して調べることが多かったのですが、サイトには料金がのっていないことが多いですし、検索して上位に表示されているからといって信用できる会社とも限りません。
その点、レディクルでは要件や予算を伝えるだけで適切な候補が提案されるので、効率よく進められます。また、当たり前のことではありますがビジネスマッチングサービスとして、信頼できる企業しか紹介しませんよね。以前は発注して問題ないのか見極めるのに時間がかかってしまい、結局決め切れず発注しないことも多かったのですが、レディクルから紹介された企業は見極めに時間がかからないので「とりあえず一回やってみよう」ができます。
―新しいことを始めるまでのスピードが早くなったんですね。
植月様:したいことはたくさんあるのですが、パートナー企業の調査に必要以上の時間はかけられません。ネットで良さそうな企業を探して、問い合わせて、日程調整して、という手間をすべてレディクルに任せられるので、すごく楽になりました。
パートナー企業への発注のハードルが下がったので、外部リソースを活用しやすくなり、コア業務である企画に集中できるようになりました。
レディクルは挑戦を支える存在
―今後の展望を教えてください。
植月様:部署の設立から4年経ち、自社内でできることも増えてきました。今後は私たち自身も拡大・強化していくと同時に、さらに幅広い分野で外部のパートナー企業と協業していきたいと考えています。お客様からは常に新しいニーズが出てくるのでそれに応える必要がありますし、技術は日々進化しており、それに対応するには、新しい手法を常に模索し続けることが欠かせません。こうした挑戦を支えてくれる存在として、レディクルのサポートに引き続き期待しています。
また、CTC全体でのレディクル活用を視野に入れています。他部署とも連携を深めることで、企業全体の効率化や新たなプロジェクトの創出に繋げたいと思っています。「お客様のニーズに応える」だけでなく、「次の一手を提案する」姿勢を持ち続けながら、未来に向けて進化を続けていきたいです。