――まずは「レディクル」をご利用いただいた背景や、当初抱えていた課題についてお聞かせいただけますでしょうか。
伊藤様:創業以来、ご紹介をはじめとした横のつながりを軸に事業を展開してきましたが、今後さらに事業の幅を広げていくためには自社からのアプローチも必要だろうと考え、営業を強化すべく動き出していたというのが当時の状況です。
ただ、これまで私たちは専門分野が複合する比較的難易度の高い案件を得意としてきましたが、そういった自社の強みにマッチする案件を営業活動の中で見つけ出すことはなかなか難しいことでした。
それならばこの入り口にあたる部分は外部の方にお願いし、私たちはいただいた課題に対する見立てや解決に注力した方がよいのではと、サービスの利用を検討するようになりました。
「レディクル」を知ったのは、他のサービスを試しはじめた頃にお電話をいただいたのがきっかけです。しっかりとお客様へのヒアリングを行った上でご紹介いただけるとお聞きし、「それなら要件が特殊でも上手くいくかもしれない」と、まずは一度試してみることを決めました。
――実際にパートナーとしてご登録いただき、どのような印象を持たれましたか?
伊藤様:何より、ヒアリングのクオリティの高さを感じています。
私たちが手がけるのは経営戦略にまつわるコンサルティングで、この経営戦略については、経営者の方が外部に対して容易には語りたがらない部分です。私たちも業務の中で同じようにヒアリングを行ってきましたが、最初の段階でお話を引き出すことの難しさを実感していました。だからこそ私たちの得意分野を分かっている方からのご紹介が多かった、とも言えます。
そういった前提がある中、詳細な課題点までお話を引き出して「ヒアリングシート」の形で分かりやすくまとめて共有してくださる「レディクル」さんには、驚かされました。的確に質問をする力も、それをよく聞いて理解しまとめる力も素晴らしいなと、他のサービスも利用し比較した上でそう感じます。
――ご登録いただいたことによる成果があればお聞かせください。
伊藤様:利用を始めて1年ほどになりますが、すでにいくつかの案件で受注につながりました。
私たちが求めている、他分野にまたがった課題を抱えているお客様をご紹介いただいて私たちの強みを活かした価値提供ができています。当初描いていた、“入り口部分をお任せして私たちはご提案や課題解決に注力する” という理想の役割分担が上手く機能しているなと感じます。
また、供給される案件に対しての振り返りをすることで、どのようなものが自分たちにマッチするのか/しないのか整理ができ、自分たちの事業の目指すべきポジショニングが明確になったり、事業自体をより言語化できるようになったという副次的な効果もありました。
――「レディクル」を他の企業におすすめいただくとしたら、どのような企業に合うと思われますか。
伊藤様:発注の決め手に信頼関係が重要視されるサービスを提供している企業だと思います。例えば、経営コンサルティングのように、お客様も相手のことを良く知らないと発注をしたがらないような業種の企業です。「レディクル」さんに両社の間に立って、お互いのことを言語化してつないでいただくことで、その信頼関係の基礎が出来上がりやすくなるはずです。
――ありがとうございます。それでは最後に、御社の今後の展望やその中で「レディクル」に期待されることがあればお聞かせください。
伊藤様:最初は手探りからのスタートでしたが、この1年で「レディクル」さんと視点やフォーカスが揃ってきた感覚で、今後はさらに取り組みの幅を広げていけると思っています。
ここからは、「レディクル」さんのおかげで整理できた私たちのポジションや事業内容を改めて「レディクル」さんにしっかりとお伝えし、それをお客様に広めていただくことで、潜在顧客へのさらなるアプローチにつなげていきたいなと。そんな一段上のレイヤーでのお付き合い、“レディクル2.0” に期待しています。
(撮影/服部 健太郎 取材/伊藤 秋廣(エーアイプロダクション) 文/永田 遥奈)
※ページの内容は2023年7月時点の情報です。