ジュエリーという特殊な世界だからこそ“魅せる技術”が欲しかった
ーブランドサイトをリニューアルするに至った経緯を教えてください。
木村様:当社ではダイヤモンドの「世界3大カッターズブランド」のひとつである「モニッケンダム」を取り扱っていますが、他社のサイトと比較すると、デザイン・機能共に遅れている印象がありました。マイナーチェンジは繰り返していたもののやはり古さは否めず、肩を並べるためにもそろそろ大々的なリニューアルを、と考えたのがきっかけです。
ーWeb制作会社を探される際にレディクルをご利用いただいたのですね。
木村様:はい、たまたま別の案件で上席が利用しており、「それならブランドサイトもレディクル経由で」と伝えたところ、コンシェルジュの佐藤様がご連絡をくださいました。制作会社の伝手もなく、どうやって探そうかと考えていた時だったので、タイミングがよかったです。
ー企業選定に当たって、コンシェルジュにはどのようなご要望を出されましたか。
木村様:ジュエリーは“魅せる技術”が求められる特殊な世界。Web制作の実績がある企業ならどこにでもお願いできるというものではありません。デザインや写真撮影を含め、ジュエリーの繊細な美しさをきちんと魅せられる技術があることが第一条件でした。
佐藤:ジュエリーは商品の反射率が高く、周囲の映り込みなどもあるため、実物のイメージ通りの写真に仕上げるのは至難の業だそうですね。弊社でも、ジュエリーの撮影を伴う案件では特に慎重に企業選定をしています。
木村様:ジュエリー撮影の経験がないカメラマンでは時間がかかるでしょうし、光沢感や影をレタッチ(加工・修正)するのもひと苦労。それがブランドサイトとなれば掲載する画像の数も膨大になるので、ジュエリー業界に造詣の深い方がいる企業でないと無理だと思いました。
プレゼン段階から見えたサイトのイメージにも期待が膨らみました
ー木村様が選ばれたのは、レディクルで最後にご紹介したO社様でした。
木村様:以前からお付き合いのある企業様と、レディクル経由の数社が候補に上がっていました。O社様を選ぶ決め手となったのは、モデルを使ったスタジオ撮影のご提案をいただいたことです。モデルを起用した撮影は大手ジュエリーのブランドサイトでよく見られますが、弊社ではこれまで行っていませんでした。他の会社様のご提案もよかったのですが、最後にO社様と出会ってすぐに「あ、ここだ」と、直感が走りました。
この機会にきちんとしたものを作りたいという想いが私の中にあり、O社様は有名なジュエリーのブランドサイトなども手掛けていたので、プレゼンの段階でどんなサイトになるか青写真を描けたのもよかったです。デザインやご提案の内容はもちろん、トータルバランスを見て「お任せできる」と思いました。
佐藤:ありがとうございます。O社様は長年に渡ってレディクルにご登録いただいている老舗のデザイン会社です。高級ブランドやBtoCの美容系サイトなどに多くの実績があり、デザインのテイストも洗練されていて、きっと気に入っていただけると思いご紹介いたしました。
ーリニューアルにあたって、コンセプトなどはありましたか。
木村様:「モニッケンダム」はもともとファッションジュエリーを強みにしていたブランドですが、最近では婚約指輪や結婚指輪といったブライダル商品もシェアを伸ばしています。ブライダル商品をお求めになるお客様は比較的年代が若く、PCよりもスマートフォンでサイトをご覧になる方が圧倒的に多いので、小さな画面でも目をひくデザインにしたいという理想がありました。特にトップページは、お客様に「もっと見たい」と思われるものでないといけません。そこはこだわりたいと、O社様にもお伝えさせていただきました。
問い合わせフォームからの質問も増えてリニューアル効果を実感
ーサイト用のスタジオ撮影には木村様も立ち会われたそうですね。
木村様:はい、モデルの方々が着用するジュエリーの反射を調整したり、指輪の場合はセンターの位置を指示したり。担当してくださったO社の専属カメラマンは普段芸能関係でもお仕事をされているそうで、まるで大手ブランドの広告でも撮影するかのような本格的な現場でした。丸2日間に渡る立ち会いは大変でしたが、貴重な経験になりました。モデルもキャリアの長い方ばかりで、完成した写真はどれも素晴らしいものでした。おかげで写真選定には思いのほか時間がかかってしまいました。
ーリニューアルしたサイトがオープンされましたが、改めてご覧になっていかがですか。
木村様:よい仕上がりなったのではないでしょうか。以前のサイトはカタログから切り貼りしたような写真が多く、ただ商品が並んでいる印象が強かったですが、今回はモデルが実際に身に着けた“生の写真”をたくさん使っているので、お客様ご自身が着用された時のイメージが湧きやすくなっていると思います。
ーリニューアルの前後で成果を感じる出来事はありましたか?
木村様:以前より問い合わせフォームからのご質問が増えたことです。それも、「このページのジュエリーはプラチナですが、イエローゴールドやピンクゴールドにもできますか?」というような、実際に購入を検討されているお客様からの質問が多くなっています。なかにはジュエリーの細部についても興味を持ち、丁寧に聞いていただける方もいて、リニューアルの効果を感じております。
ーサイトをご覧になった周囲の方からは反応などありますか?
木村様:一部のブライダル小売店からは、「『モニッケンダム』のブランドを指名されるお客様が増えてきた」という声が届き始めました。また、個人的に“営業ツール”としてはかなり優秀になったと思っています。以前のサイトには自社商品の半分以下しか掲載できませんでしたが、リニューアル後は8割程度にまで増えています。トップページのデザインも美しく、ジュエリーブランドとしての高級感を魅せることができていると感じます。
詳細な実績や内部情報を知るコンシェルジュの紹介だから“安心感”が違う
ーこれでリニューアルは一旦終了ということになるのでしょうか。
木村様:いえ、今後もO社様にご協力いただいて、機能面をさらに充実させていきます。今後実装を予定しているのが、まず「来店予約機能」。ジュエリーは基本的に店舗の在庫が少なく、せっかくご来店いただいても在庫がないなどの理由で当日の購入ができないという事態が起こりがちです。あらかじめ来店日時をご登録いただくことで、よりスムーズな接客が可能になります。もうひとつは「EC機能」。高級なジュエリーは提供が難しく商品数は限られますが、シンプルなペンダントなどは需要があると見込んでいます。
ーさらに便利なサイトになっていきそうですね。改めて、レディクルを利用することのメリットを教えてください。
木村様:「ジュエリー」という小さな業界では視野も狭くなりやすく、新しい制作会社を探す際は何をどこに頼めばいいかわからないというのが正直なところです。ネット検索で過去の実績やポートフォリオを見ればわかる部分もありますが、やはり我々は素人。相手が本当に信頼できる会社か、どこまで対応していただけるのか、強みはなにかなどネット検索だけでは見分けることができません。その点、レディクルはさまざまな企業の実績だけではなく、担当者の方や特徴、深い部分までご存知ですので、ご紹介いただいた中から選べば大丈夫という“安心感”がある。そこが大きいと思います。
佐藤:ありがとうございます。レディクルにご登録いただいている企業様にはコンシェルジュが時間をかけてヒアリングをしているので、代理店経由の実績など、Webに出せないご実績やご担当者様の情報もお伝えすることができます。
木村様:今回複数の企業をご紹介いただき、同じWeb制作会社といっても提供するサービスや制作に使うソフトなどに違いがあることを知れたのも有意義でした。個人的に勉強になって、楽しかったです。
佐藤:木村様は、本来制作会社にお任せするような工程にも積極的に立ち会い、サイトのリニューアルという大きなプロジェクトに真摯に取り組んでいらっしゃる姿が印象的でした。O社様とよいお繋がりができて、本当に嬉しく思います。
ー最後に、どんな企業に「レディクル」をお勧めしたいですか。
木村様:外注先や委託先を探しているなら、どんな企業でも連絡してみる価値はあると思います。いろいろな相手と話してみなければ相性が合う・合わないは分かりませんし、「違うかな」と思ったらお断りするのも方法のひとつ。深く考え過ぎず、まずはレディクルに飛び込んでみてはいかがでしょうか。