導入事例 > 案件カテゴリ:

スピード感とクオリティを両立させる「攻めのマーケティング」戦略

最先端美容クリニックが語る、パートナー体制構築の舞台裏

医療法人社団桜恵会 THE ONE.

「THE ONE.」で働くスタッフの方々。写真中央:医療法人社団桜恵会 運営本部マネージャー 大下亜希子様、写真右から2番目:フロンティア株式会社 コンシェルジュ 関口優

医療法人社団桜恵会 THE ONE.

東京・神谷町で最先端の美容医療を提供する美容クリニック「THE ONE.」。日本初導入の医療機器を次々と取り入れ、業界をリードし続ける同クリニックでは、急速な事業拡大を実現するため、マーケティング体制の抜本的な強化が急務となっていました。しかし、美容医療業界特有の専門性と、求められる圧倒的なスピード感を理解し、内製化まで見据えたサポートができるパートナーの選定は困難を極めていました。今回のインタビューでは、運営本部マネージャーの大下様に、事業目標達成に向けた戦略的なパートナー選定と、その成果について詳しくお話を伺いました。
目的
  1. 事業拡大に向けたマーケティング強化
  2. 将来の組織拡大を見据えたノウハウの蓄積
課題
  1. 美容医療業界特有の厳しい競争と広告規制のある環境
  2. 高度な専門性が求められる業務に対応できるパートナーの選定が困難
効果
  1. 日本トップレベル医師による手術ライブ配信を成功させ、業界内での教育貢献を実現
  2. 人材採用が加速し、スタッフが大幅に増員

担当コンシェルジュ 関口 優

急成長を続けるTHE ONE.様の事業成長に貢献すべく、必要な情報提供のあり方について深く考えながらマッチングのサポートをさせていただきました。おかげさまで、レディクルが提供すべき価値と自身の役割を改めて見つめ直す貴重な機会となりました。 発注企業様の状況を正確に把握し、深く理解することの重要性を実感しております。当社のミッション「企業の情報格差をなくす」を軸に、お客様と共に未来を描き、実現していくレディクルを目指し、今後も一層努力してまいります!

当院の強みは、機器を取り入れることに加え、複合治療まで見据えての検証をすることで患者様に最大限の効果実感をいただけるよう日々改良・研鑽できること
医療法人社団桜恵会 大下様

—まず、THE ONE.様の事業内容について教えてください。

大下様: 当院は美容皮膚科、美容外科を幅広く取り揃えたクリニックで、特に最近は世の中のニーズを踏まえ、たるみ治療に力を入れています。人生100年時代と言われる中で、人間はずっと重力との戦いですので、たるみがない人は成人になってからはいないというぐらい、人はたるみと向き合わなければいけない。すべての患者様にハッピーになっていただきたいという想いがあります。

当院の大きな特徴の一つは、患者様のお悩みを解決できるような最新の美容医療機器をいち早く取り入れている点です。例えば、トライフィルプロという治療機械は日本で1台目が当院ですし、たるみ治療器で今流行っているボルニューマの火付け役となったのも当院です。PIAMO(ピアーモ)という機械も日本で1台目です。また、たるみ治療といえば「糸リフト」も効果がありますが、「アフロディーテ」という糸をつかった施術、たるみ治療の最高峰の一つである「エンブレイスRF」も当院が発信源となって、そこから広がっていくことが本当に多いんです。また、もう一つとして、機械の種類が多いからこそできる、さまざまな施術を組み合わせ効果を最大化する「複合治療」を提案できる点も強みだと捉えております。

—そのような革新的な取り組みを支える組織体制はどのようなものですか?

大下様: 理事長である上原医師の情報キャッチ能力、マーケティングセンスが非常に長けている点が大きいこと、またスタッフも患者様のお悩みを常にどうやったら解消していけるかを日々考えていることで情報共有がタイムリーかつスピーディーにできていることだと考えます。だからこそ、当院のスタッフはドクターも含めて全員、上原医師のスピードについていきますし、それによって成長のチャンスが無限大だと捉えています。どんなにいい情報があっても、時期を逃してしまっては意味がないですし、上原医師のスピードに全員が一丸となってついていくことが当院においては当たり前だと考えています。

医療法人社団桜恵会 THE ONE.
最新の美容医療機器をいち早く取り入れ、いかに効果を出す施術サービスを提供できるかのスピード感がTHE ONE.の強み / 医療法人社団桜恵会 大下亜希子様
「制約と競争の中で、いかに効果的なマーケティングを展開するか」
医療法人社団桜恵会 大下様

美容医療業界特有の厳しい競争環境

—美容医療業界を取り巻く環境についても教えてください。

大下様: この業界は非常に厳しい競争環境にあります。まず、韓国の美容医療が強力なライバルです。法律や環境が違うので韓国の方が安く施術を提供できますし、K-POPなどの影響で韓国の技術が高いイメージも強い。コロナ禍の時はなかなか海外に行けない状況が続いていましたが、今はまた韓国に行かれる方が増えています。
また、広告規制も厳しく、一般企業なら可能な「お客様の声」の掲載も、美容医療業界では主観的との理由から制限されています。施術の内容や部位によって、症例写真すら載せられないこともある。そういった制約がある中で、SNSは貴重な発信手段として重要になっています。
ただし、SNSをするにも正しい知識と正しい発信が絶対条件です。残念ながら業界には画像加工や過度な修正を行っているという事例を見聞きすることもありますが、当院は真実を伝えることに強くこだわっています。お天道様に顔向けできないことはしません。だからこそこうした制約と競争の中で、いかに効果的なマーケティングを展開するかが大きな課題なのです。

「新しい施術を導入するタイミングで、一気にマーケティングを加速させたかった」
医療法人社団桜恵会 大下様

事業拡大に向けてマーケティング体制の課題が顕在化

—そのような環境下で、なぜマーケティング体制の見直しが必要になったのでしょうか?

大下様: 最大の課題は、事業拡大のスピードに既存のマーケティング体制がついてこられないことでした。上原医師は出産から復帰するタイミングで、既にフルパワーで走れる状態になっていたのですが、既存のパートナー企業様は上原の育休中に減速していた時のペースのままででした。こちらとしては、一気に加速させたいという時に、なかなかそのスピードについてきてもらえないという課題感が数ヶ月間続きました。
もう一つの重要な課題は、将来の組織拡大を見据えたノウハウの蓄積でした。今まで多くを外注していた中で、社内に知見が蓄積されていなかったんです。これから事業拡大していく際には内製化が必須だと考えていましたが、既存の外注先だけでは内製化の実現が難しいと感じました。二人三脚でやっていける会社様や、内製化のためのサポートをしていただける会社様を探す必要がありました。
特に当時は、プルリアルという新しい肌育施術を導入するタイミングで、一気にマーケティングを加速させたいという明確な目標がありました。この業界は競合も多く相当なスピードが求められる世界で、私は元々マーケティングのプロでもないため、この広い世界の中で適切なマーケティング会社を探すのは至難の技でした。そのような状況の中、上原医師からレディクルを紹介されました。やはりこういった専門分野以外でも情報をキャッチする能力の高さには驚愕でした。

医療法人社団桜恵会 THE ONE.
フロンティア株式会社 コンシェルジュ 関口優

専門性とスピードを理解したマッチングの実現

—レディクルでは、THE ONE.のニーズをどのように捉えて対応していったのですか?

関口: 初めて大下様とお話させていただいた時は、すごく印象的でした。雰囲気や話される内容で、私も女性としてすごく憧れるなという印象を受けて、だからこそしっかりといい紹介をさせていただかないと、レディクルのファンにもなっていただけないなと確信しました。
特に重要だったのは、クオリティとスピード感の両立です。THE ONE.様が求める意図を的確にくみ取りつつ、そのスピードにもついてこられる体制がある企業様がいいとお伺いしていました。実績の部分も重要視されていて、レディクルなら、組織体制など、Web検索では通常わからない面も含めて、出会えない企業様とのマッチングが可能なのでお役に立てると思いました。
美容医療に関する実績があるかを詳しく調べて、複数社様をご紹介させていただきました。私もTHE ONE.様のスピードについていくぞと自分を奮い立たせてお探ししました。

大下様: 本当にすぐ見つけてくださいましたよね。こちらのリクエストは、今となってはかなり無茶振りだったと思いますが、それにもすぐ対応してくださって。美容業界の専門知識がないと共通言語がないので難しいとも思いました。本当によく調べられていて、こちらが欲しい情報をしっかり見つけてきてくださいました。

「絶対にミスが許されないプレッシャーのある案件で専門性が必要だった」
医療法人社団桜恵会 大下様

手術ライブ配信という高難易度プロジェクト成功の裏側

—その後、かなり専門性の高いプロジェクトでレディクルをご活用いただいたんですよね。

大下様: はい。上原医師は次世代の育成に対して強い想いがありました。自身が形成外科専門医であっても、美容外科に携わる際に苦労した当時の経験から、若手の美容外科医向けの教育機会を提供したいと考えていたのです。そこで、当院のオペ室で実際の手術をライブ配信するという、これまでにない取り組みを企画しました。
特に印象的だったのは「裏ハムラ」という目の下のたるみを解消する高度な手術のライブ配信です。執刀は帝京大学医学部の主任教授である小室医師で、日本の美容医療業界で知らない医師はいないほど重鎮でいらっしゃる方です。このレベルの先生の手術ということもあり、運営側も絶対にミスができないプレッシャーのある案件でした。

—どのような技術的課題があったのでしょうか?

大下様: 手術撮影は通常の撮影とは全く異なる専門性が必要なんです。患者様が寝た状態で、ドクターが見ている術野(※手術中に処置を行うために露出された範囲)も非常に狭い。カメラで撮る側もこの狭い部分を的確に撮らなければいけません。
しかも、ドクターと看護師の作業を邪魔せず、かつ学習のために見逃してはいけないポイントをしっかり撮る必要があります。血も出ますしメスを使って眼窩から脂肪を引っ張り固定させるといったオペの映像です。
実は、当初は他社の方が撮影予定でアサインしていたのですが、美容医療の撮影経験がなく、欲しい映像を撮ることができない点が課題となり、急遽専門的な撮影ができる業者さんを探すことになったのです「裏ハムラって何?」という状態からでは対応が困難でした。

関口: ここでレディクルの強みが発揮されました。Web検索では出てこない実績も、社内のクローズドなプラットフォームに蓄積されているんです。学会レベルでの医療撮影実績を確認し、信頼できる企業様を見繕いました。実績をお見せした瞬間、大下様にも安心していただけたのが大きな決め手となりました。

医療法人社団桜恵会 THE ONE.
絶対にミスができないプレッシャーがある案件で専門性が必要だった / 医療法人社団桜恵会 大下亜希子様
「業界への教育貢献という意味でも、大きな価値を提供できた」
医療法人社団桜恵会 大下様

成功体験を通じてマーケティング体制の拡大に寄与

—これらの取り組みを通じて、どのような事業インパクトがありましたか?

大下様: まず、ライブ配信は大成功で終えることができました。本当に貴重な機会だったので、参加された医師の方々に大変喜んでいただきました。業界への教育貢献という意味でも、大きな価値を提供できたと思います。その後、今年3月には韓国からドクターを招いてのオペの研修においても、同じ業者様に撮影をご快諾いただき、継続的な教育プログラムとして発展させることができました。
更に、より大きなインパクトがあったのは組織面です。マーケティング体制については、いろいろな業者さんと面談させていただいたからこそ、外注ではなくやはり内製化が最適解だという結論に達することもできました。現在は積極的に内製化を進めています。SNSスキルのあるスタッフ採用も進めており、必要な人材を計画的にピックアップしているところです。

—現在も継続的にレディクルをご活用いただいているのですよね。

関口: はい。現在は採用支援や、人員拡大に向けたオフィスの空間デザインなど、事業成長に合わせて多角的にサポートさせていただいています。THE ONE.様の事業フェーズに応じて、必要なパートナー様をご紹介できるのがレディクルの強みだと思っています。

「専門知識が必要な業界だからこそ、実績のある企業とのマッチングが重要」
医療法人社団桜恵会 大下様

レディクル活用のおすすめポイント

—どのような企業にレディクルをおすすめしたいですか?

大下様: 特に美容医療関係者で、マーケティング強化に課題を感じている方にはぜひ活用していただきたいです。この業界は競争が激しく、多くのクリニックでSNSの内製化を進めているものの、リソースが限られ、思うようにいかないことも多いのが現実です。
そういった企業がSNSにもっと力を入れたいと思った時に、1から業者様を探すのは無理といっても過言ではないと思います。専門知識が必要な業界だからこそ、実績のある企業とのマッチングが重要で、レディクルなら予算感も含めて幅広い選択肢から最適な提案をしていただけます。

関口: 美容医療の業界はまだまだレディクルを利用されている企業様が少ないので、この事例を見て他のクリニック様からもお声がけいただく可能性があると思っています。日々お忙しい中で、Web検索で探すのは本当に大変ですから、ぜひ活用していただきたいです。

医療法人社団桜恵会 THE ONE.
「すべての患者様をハッピーにしたい。」
医療法人社団桜恵会 大下様

出会いがもたらすビジネスチャンスと組織の成長

—最後に、「出会い」がビジネスに与える影響についてお考えを聞かせてください。

大下様: 「出会い」こそがビジネス変革の「源泉」だと思います。人と会うことでコミュニケーション能力が向上し、それがビジネスチャンスの創出に直結する。レディクルとのご縁、当院で言えばドクターやスタッフの採用、院内運営、そして通い続けてくださる患者様との関係まで、すべてにおいてコミュニケーションは必要不可欠です。
関口さんのように、業界を理解し、コミュニケーション能力に長けた方が味方についてくれることで、確実にビジネスが前進します。「類友」という言葉がありますが、質の高いコミュニケーションができる方との出会いは積極的に求めるべきだと思います。
また、コミュニケーション能力=営業力だとも考えています。商品を売ることだけが営業ではなく、自分自身を選んでもらうことも営業のひとつ。選ばれるからこそ次のビジネスチャンスが生まれ、それが組織全体の拡大や成長につながっていくと考えています。

—今後の展望についても教えてください。

大下様:医療法人社団 桜恵会が運営する二つのクリニック〜THE ONE.とTHE SKIN CLINIC神楽坂に通うすべての患者様の人生の幸せを最大化したいという想いで、2つの軸で展開を考えています。一つはTHE ONE.で最高の美容医療体験を提供できるクリニックを目指すこと。もう一つは、THE SKIN CLINIC神楽坂で身軽で手軽に信頼できる美容医療体験を提供できる美容医療サービスを提供できる「かかりつけ医」のようなクリニックを実現することです。
どちらも、レディクルを通じて構築できたマーケティング体制と人材基盤があってこそ実現可能な計画だと思っています。この「出会い」を糧にこれからも事業を拡大させていきます。

医療法人社団桜恵会 THE ONE.

医療法人社団桜恵会 THE ONE.

業種:教育・医療・製薬

事業内容
美容医療の提供
設立
2021年
従業員数
58名
Webサイト
https://theoneclinic.jp/ 新しいウィンドウで開く