東京の印刷会社おすすめ5選 依頼する前の準備や選び方のポイント・費用相場も

基本的な誤字脱字のチェックを行ったうえで、フォント・テキストがアウトライン化（文字情報を図形情報に返還する処理）されているかを確認します。アウトライン化されていないと、入稿先のPCのOSやバージョンによっては文字化けが生じる恐れがあるからです。

また、アートボード（デザインを作る際に作業を行う領域）の外に不要なデザインがないかも確認します。不要なデザインがあると、データチェックの際にエラーメッセージが出る恐れがあるため注意が必要です。

パソコンやスマートフォンなどで画像編集のソフトウェアを使用して印刷データを作る際には、予めカラーモードをCMYKに設定しておきます。

パソコンやスマートフォンと印刷物とは色の表現方法が異なっており、これにより再現できる色の領域が異なります。

・パソコンやスマートフォン：RGB（Red・Green・Blue）

・印刷物：CMYK（Cyan・Magenta・Yellow・Key plate）

CMYKはRGBよりも表現できる色が少ないため、RGBのデータをそのまま入稿した場合、見えているとおりの色に仕上がらないことが多いです。このギャップを防止するため、CMYKへの設定変更が重要になります。

印刷会社の過去の成果物やサンプルデータを見て、印刷の品質を確認しましょう。加えて、印刷会社が自社工場をもっているかを確認することをおすすめします。

印刷会社には自社工場をもっている会社と、ブローカーとして印刷物のデータを印刷工場に委託する会社の2種類がありますが、一般的には自社工場をもっている会社は品質管理がしっかりしている傾向があるためです。また、納期の交渉がしやすいというメリットもあります。

印刷会社の実績や評判、体制などを確認しましょう。

実績が豊富な会社は、依頼主が知識不足であっても的確な仕様を提示し、つくりたいもののイメージを形にする力が強いです。

体制面では、営業担当がついてくれる会社を選ぶことをおすすめします。印刷物の依頼の場合、ぎりぎりまで印刷内容が固まらなかったり急ぎで発注しなければならなかったりすることが多いですが、営業担当がついてくれる会社は迅速に対応してもらえる可能性が高いです。

必ずホームページやカタログを確認し、どの程度の価格で請け負っているかを把握するようにしましょう。同じ条件（紙質・印刷部数など）で複数社を比較することで適切な相場を知ることができます。

同様に、ホームページやカタログで納期を確認し、必要なタイミングで印刷物が納品可能かを確認することも大切です。この際、印刷物の納期だけではなく入稿や構成を素早く対応してくれるかも重要なポイントになります。

印刷会社が目的の印刷物に適した紙を用意できるかを確認しましょう。確認の観点としては重さ・サイズ・紙質があります。

・重さ（厚み）：耐久性や取扱いのしやすさなど

・サイズ：A版・B版・四六版・菊版など

・紙質：コード紙（つやあり）・マット紙（反射を防ぐ）・透かし模様入りの特殊紙など

チラシや名刺などの代表的な印刷物が、それぞれどのくらいの費用で印刷できるのかを整理したのが以下の表です。費用は、部数や仕上がりの種類・用紙の種類・モノクロかカラーか、片面か両面印刷か、納期、その他オプションなどさまざまな条件によって変動するため注意が必要です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（※2024年7月時点）

チラシは店舗の新規開店時やイベント開催時などに多く利用されている宣伝媒体です。

チラシを5,000部印刷する場合、片面印刷・カラーの条件であれば約4～4.5円／枚、両面印刷・カラーの条件であれば約8～9円／枚程度が費用相場となります。印刷部数やサイズ・使用する紙などにより料金の上下があり、ポスター型のものであればより料金は上がります。

（※2024年7月時点）

名刺はビジネスパーソンにとっては必須の印刷物で、名刺印刷に特化した会社やサービスも存在します。一般的な91mm×55mmサイズの名刺を100枚印刷する場合、約600円～が費用相場です。サイズの大きな名刺や光沢紙を使うことも多いショップカードではそれ以上の料金になります。（※2024年7月時点）

ブランディングや会社の信用を高める目的で、会社のロゴなどを入れた自社専用の封筒を用意している会社は少なくありません。ロゴ入りの封筒を500枚印刷する場合、角2サイズであれば約8,000円～、長3サイズであれば約5,000円～程度が費用相場です。もちろん印刷枚数やデザイン、カラーなどにより料金は上下します。（※2024年7月時点）

フルカラーで写真やイラストを幅広く取り入れられるパンフレットは、会社案内や商品案内などに多く利用されている媒体です。パンフレットを100部印刷する場合、8ページ・カラー・光沢紙の条件で約2万5,000円が費用相場となります。もちろんページ数や紙質により料金は上下します。（※2024年7月時点）

冊子の使用目的はパンフレットと似ていることも多いですが、パンフレットと異なりフルカラーで写真やイラストを多く取り入れることは少ない傾向にあるため、少し安く印刷できることが多いです。この場合、20ページの冊子を100部印刷する場合、約3万円が費用相場となります。（※2024年7月時点）

東京リスマチック株式会社は、日本創発グループの印刷会社です。印刷全般の対応が可能で、オンデマンド印刷・オフセット印刷（印刷技術の１つ。非常に鮮明な印刷が可能）・大判インクジェット出力・シール印刷・特殊印刷加工などのサービスメニューを取り揃えています。

都内に自社工場を複数所有しており、しっかりとした品質管理がなされています。また、営業の丁寧さや提案力に定評があり、100名をこえる営業部隊がいることでクライアントの要望に迅速かつ丁寧に対応することができます。

共同印刷株式会社は、100年以上の歴史をもつ東証プライム上場の大手の印刷会社です。非常に幅広い種類の印刷物に対応しているのが特徴で、3つの部門が以下のような印刷に対応しています。

・情報コミュニケーション部門：一般商業印刷・定期刊行物・書籍・店頭メディア、など

・情報セキュリティ部門：帳票類・データプリント・通帳・証券・各種カード、など

・生活・産業資材部門：紙器・軟包装・各種チューブ・ブローボトル・金属印刷・高機能材料など

紙媒体などへの印刷といったモノづくりにとどまらず、その印刷物を用いたコミュニケーションをトータルに最適化するパッケージも提供しています。例えば、印刷物を用いてプロモーションを行う場合、その企画・印刷・効果測定までを一気通貫サポートが可能です。

株式会社ウイル・コーポレーションは、東証スタンダードに上場している株式会社ウイルコホールディングスの子会社の印刷会社です。印刷・製本・印刷物の折込・写真アルバム作成など幅広いサービスを提供しています。

印刷製品を受け取った消費者が、手に取ってからアクションを起こすまでの導線を徹底的に分析しており、「思わず開封したくなる」「さらに見たくなる」など「アクションを起こしたくなる」印刷製品を追求している会社です。社内にデザイナーも在籍しており、企画から柔軟に相談にのってもらうことができます。

株式会社エイエヌオフセットは、東京・埼玉・愛知に拠点を持ち、印刷を核とした事業を展開している企業です。幅広い印刷サービスラインナップを取り揃えており、高細線印刷・抗菌印刷・パーフォレーター（印刷とミシン目加工を同時に行う技術）・インライングルー印刷・オンデマンド印刷などに対応できます。

株式会社エイエヌオフセットは納期対応に強みをもつ企業です。自社工場は年末年始を除いて昼夜問わず稼働しており、急ぎの案件にも迅速に対応できます。

大野印刷株式会社は、商業美術印刷・貢物出版物印刷・簡易印刷などの印刷や、取扱い説明書などのマニュアル製作を中心にサービス提供している会社です。東京都板橋区に自社工場をもち、高い品質管理を行っています。またサービスラインナップにある「軽オフ印刷」は、オフセット印刷よりもより低い製版コストかつ短納期であるため、小ロットから中ロットの印刷を低予算短納期で行いたい企業にとって使いやすいサービスとなっています。