企業の歩みと理念を社内外に伝える
情報量の多い企業の歴史を1つにまとめた周年誌を作成することで、社内外のブランディングやマーケティングとして活用できます。興味深い情報を豊富に盛り込んだ魅力的な周年誌を公開することで、広報活動や採用活動に役立つでしょう。
2025.10.03
周年誌は企業の節目を記念して発行され、歴史や理念を未来に繋げていく1冊です。本記事では、周年誌を作成するメリットから制作の流れや費用、制作会社の選び方を紹介します。周年誌制作を検討している企業は、ぜひ参考にしてください。
目次
周年誌の作成によって「ブランディング効果」といい、実績を提示して企業の魅力と価値を広く伝えることが可能です。また、「インナーモチベーション効果」もあり、会社の歴史・理念・実績を見ることで、役割を認識してもらう効果もあります。企業内統一やスタッフ教育にはもちろん、取引先からの理解力や新規人材採用、さらには取引先開拓にも役立つのです。
ここでは、周年誌を作成するメリットを解説します。
情報量の多い企業の歴史を1つにまとめた周年誌を作成することで、社内外のブランディングやマーケティングとして活用できます。興味深い情報を豊富に盛り込んだ魅力的な周年誌を公開することで、広報活動や採用活動に役立つでしょう。
社員が自社の歴史を知ることで、自分の仕事が後世に伝わっていくと認識できます。また、過去の成功や困難を共有することで誇りやロイヤルティが高まり、教訓を活かして今後の経営戦略や目標を明確化することで、社員のモチベーションを上げられるでしょう。周年誌制作を通して社内でのコミュニケーションが活性化されるため、組織の一体化にも繋がります。
周年誌は企業の魅力をアピールできるツールになります。社外配布は取引先や顧客・地域社会など、会社に関わる所へ配布することで、企業のイメージ向上や関係強化を図れます。また、展示会では来場者に配布して製品やサービスを案内することで新たなビジネスチャンスを得られ、顧客獲得を目指すことが可能です。
周年誌は以下のように、企画から納品までを一貫していくステップがあります。順を追って見ていきましょう。
周年誌を効果的なものとするために、「なぜ発行するのか」「誰に伝えるのか」を明確にしておきましょう。きちんと決めておくことで関係者の意識を確認できる、企画をスムーズに進められるなど、周年誌の価値を最大限に引き出せます。
以下を踏まえて、企業の魅力を伝える内容の構成案を考えましょう。
企業の沿革
主な出来事
経営理念
社員の活躍
年表や写真、メッセージ、インタビュー記事といった方法を活用することで、読者の興味を深められるものとなります。過去の資料が残っていない場合は当時を知る関係者へインタビューを実施し、記憶を元に作成する方法も検討してください。
周年誌のデザインは内容を視覚的に伝えたり関心を惹いたりと、企業のブランドイメージを伝える大事な要素です。印刷加工は表紙にPP加工や箔押し加工をすることで、耐久性の向上や立体感・高級感を出せます。そして、紙質はコート紙やマットコート紙が多く使われており、写真やイラストの発色を良くする、読みやすくするなどの効果が得られます。
社内取材は誰に何をインタビューするのかを確認して、当日はメモを取り録音します。なお、インタビュー中に不明点があれば、必ずその場で確認しましょう。
写真撮影は事前に構図を決めて、様々なバリエーションで撮影します。その際は著作権にも配慮して、許可を得てから撮影しましょう。
そして、出力サンプルを元にデザインや文章など校正の確認と修正を繰り返し、納得いくものができるまでやり取りしてください。
印刷会社とのやりとりでは、表紙加工や納品スケジュールを確認しましょう。特に、表紙加工は色々な加工があるため、念入りな打ち合わせをおすすめします。
表紙加工の箔押しは金属の版を使い、熱と圧力で金属箔やホログラムを紙やプラスチックに転写する技術です。通常の印刷では再現できない、高級感や特別感を演出できます。
また、UV印刷はUVインキを使用して、印刷完了と同時にUVを照射し、インクを瞬時に硬化させる手法です。速乾性が高く紫外線ですぐに硬化するため、乾燥時間が短縮され作業効率が大幅に上がります。高画質はインクが素材上で広がりにくく、細かい部分まで鮮明に印刷できる点も魅力です。
納品までのスケジュールは印刷会社により異なり、途中での変更もあり得ます。そのため、余裕を持たせて設定する、かつ入稿から納期までの期間を把握しておきましょう。
あくまで一例となりますが、周年誌制制作の費用相場は500万~1000万円とされており、以下の要素で異なります。
制作ページ数
デザインの難易度
印刷部数
表紙加工
取材・撮影の有無
いかに工数を要するかによって費用は大きく変動し、50万円程度から場合によっては1000万円を超えるケースもあります。
そのため、費用が大きく変動する可能性を踏まえて、完成形をしっかりとイメージしておくことが大切です。
企業の節目を記録する周年誌は、単なる社史ではなく、採用・営業・IR・ブランディングにまで波及する“長期資産”です。だからこそ、依頼先の見極めは慎重に。ここでは、実務で差が出やすい観点を中心に、信頼できる制作会社を選ぶための着眼点を整理します。
まずは過去実績の質と幅を確認します。自社と近い業種・規模・目的に合致する制作例があるか、そして「何部発行/どの製本仕様/どのような社内外配布導線だったか」まで追ってください。周年誌は、企画立案から取材・執筆・編集・デザイン・印刷・製本・納品まで工程が長く、社内調整も多岐にわたります。
豊富な制作経験がある会社は、節目ならではの情報整理(沿革・里程標・功労者紹介・未来ビジョン)に長け、“思い出”を“価値のある記録”に翻訳する編集ノウハウを備えています。可能であれば紙見本を取り寄せ、写真再現や紙質、インキの発色、綴じの精度、開きやすさなど仕上がりを実物で確かめましょう。
依頼通りに作るだけでは、読み手にとっての価値が最大化されません。良い制作会社は、初期のヒアリング段階でターゲット(社員/OB・OG/採用候補者/取引先/地域社会)ごとに読む目的を定義し、章立て・トーン&マナー・誌面フォーマットを主体的に提案します。
打ち合わせでは、限られた素材からでも代替案や編集の切り口を出せるか、スケジュール変更や追加取材に柔軟に対応できるか、校了直前の微修正にどこまで伴走できるかが見極めポイントです。進行管理の体制(専任ディレクターの有無、定例頻度、原稿や校正の版管理ルール)も、完成度と納期遵守を左右します。
費用は会社ごとに大きく異なります。最低でも2〜3社から見積を取り、内訳の透明性を必ず比較しましょう。企画費・編集執筆費・デザイン費・撮影費・イラスト費・校正費・色校費・印刷/製本費・予備増刷・配送費・データ納品・著作権/二次利用の範囲など、含まれるもの/含まれないものを明確にしてください。
ページ増減や特別仕様(布張り・箔押し・PUR製本・糸かがり・観音開き等)に伴う追加費、急ぎ対応の割増、写真やフォントのライセンスも事前に合意しておくと安心です。単価の安さだけでなく、完成後の再版・増刷・デジタル化まで見据えた総コストと効果で判断しましょう。
周年誌の制作にはいくつかの工程を踏まなければいけないため、自社で対応できない場合が考えられます。その際は、制作会社への依頼を検討しましょう。ここでは、実績豊富なおすすめ制作会社5社を紹介します。
ここでは、周年誌制作に関するよくある質問についてまとめています。
この記事では、周年誌制作の企画から納品までを効率化する方法について解説しました。周年誌の制作は、企業の歴史や価値を未来に伝えるうえで重要なものです。
企画から印刷までのゴールを明確にすることで、質の高い1冊の完成が期待できます。なお、周年誌は一度制作したら長く企業の財産として残るものです。理想通りの周年誌にするために費用やデザインのポイントを押さえ、信頼できる制作会社への依頼も検討してみてください。
より良い周年誌を作成したい場合、制作会社への外注が選択肢に挙げられます。その際は、ぜひビジネスマッチングサービス「ReadyCrew」を活用してみてください。
「ReadyCrew」は要望に応じて、完全無料で複数の制作会社をご紹介します。比較・検討もしやすいため、まずはお気軽にお問い合わせください。
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