ーまずは、協業する企業様を探されていた背景や当時持たれていた課題感を教えてください。
小川様:背景には、新型コロナウイルスの影響で全学的に授業をオンラインへ移行するにあたり、「学生・教員が自宅から授業の配信、受講を問題なく行える環境を整備する」という課題が生まれたことにあります。
もともと本学で運用するLMSがありましたが、学生・教員計18,000名以上で使用することは難しいとの判断から、Google社が提供するLMSを利用することにしました。関連サービスの開放とマニュアル作成などの対応を進め、システムの導入は成功させることができたのですが、学生・教員からの問い合わせ対応にかかる工数が、現状の体制では維持できないところまで膨らんでしまったんです。
エラーの対処法が検索で見つからない場合は、Google社のサポートに問い合わせて裏取りを行ったり、同じような状況を再現して解決策を模索したりと、多くの手間がかかります。またGoogle社のサービス自体が高頻度でアップデートされるため、対応が間に合わない部分もありまして……部署内でのリソースが全く見えず、問い合わせ対応を外注できないかと考えはじめたのがきっかけでした。
ーそうした中で、今回「レディクル」にご相談いただいたきっかけを教えてください。
小川様:インターネット上で、Google社のサービスのサポートをされている企業様や問い合わせ代行・ヘルプデスクなどを請け負われている企業様を探したのですが、ご対応いただけるところはなかなか見つかりませんでした。またお付き合いのある大手ベンダー様にもお声がけしたものの、全く予算感が合わなかったんですよね。
なんとか企業様を見つけなければと思っていた時に、お顔が浮かんだのが海江田さんでした。
海江田:以前一度お電話でレディクルのサービスについてお伝えし、ご訪問の機会をいただいたことがあったんですよね。
小川様:そうですね。お会いしてお話させていただく中で、こちらの問いに対して適切なお答えをいただけて話が噛み合う相性の良さと、駆け引きをせず「限られた予算の中で何をお願いできるか」を率直に話せる安心感を覚えましたね。当時は具体的なご相談はしていなかったものの、この方であれば何かあった時に頼りやすそうだなという印象を持っていました。
多くの時間をかけて探しても見つからなかったので、正直外注すること自体が難しいのではという感覚も生まれていましたが、もし1,2社様でもご紹介いただければぜひお話を聞きたいという思いで、ご相談させていただきました。
ー海江田さんは、専修大学様の課題をふまえ、どのようにパートナー企業様を探されたのでしょうか。
海江田:ご対応可能な企業様が全く見つからなかったと伺っていたので、まずは「ご希望のサポート内容にご対応いただけるか」に重きをおいて、一社一社お問い合わせを行って。その中で、ご予算などの条件に応じて柔軟なご提案をいただけるかを判断していく形で進めました。
ご相談いただいた当時は、ヘルプデスクを探されるご相談自体が事例として少なく、私としても手探りの部分はありましたが、最終的にご対応可能な企業様を複数社ご紹介させていただきました。
ーご発注いただいた決め手は何でしたか?
小川様:まずはやはり、ご紹介いただいた数社の中でも、お願いすることにしたA社様とは最初から話が噛み合うなと感じていました。
また相性だけでなく、ご対応の柔軟性も決め手でした。予算との兼ね合いで最初にいただいたご提案通りには進められなかったのですが、「取得できた予算の中で何ができるか」を考え、最善策を新たにご提案いただけたのが大きかったです。学校への対応に慣れていらっしゃると感じて、心強いと思いました。
ー実際にご発注いただいて、成果や満足度としてはいかがですか?
小川様:満足度としては、期待以上でした。現在は、私たちが受け取った学生や教員からの問い合わせについて原因調査や裏取りを行っていただくとともに、今後の問い合わせ対応の土台づくりとしてドキュメント整理もお願いしています。予算内で柔軟なご対応をしてくださっているのはもちろんのこと、丁寧でスピード感のあるサポートをいただけて、今や私たちにとってA社様はなくてはならない存在になっています。
最初は3ヶ月間のご契約からのスタートでしたが、継続してご依頼することが決まり、今後は校舎に担当者様の常駐をお願いすることも検討しています。自分たちで行う部分とお願いする部分を適切に切り分けながら、ぜひ今後もお力添えいただきたいです。
ー「レディクル」をご利用いただいて良かったと思われる点があれば、お聞かせください。
小川様:まずはA社様と知り合えたことに、本当に感謝しています。自分たちの手で探しても求める企業様が見つけられず、またお付き合いのある企業様とも条件が合わなかった中で……良い企業様を見つけていただき、本当に助かりました。海江田さんからのお電話を、偶然私がとることができて良かったと思います。
サービスの良さとして、自分たちで企業様を探す手間が省けるのはもちろんですが、自分たちでは見つけ出せないような企業様と出会えることが大きいと思っています。
新しい取り組みをするとなっても、担当者が知っている範囲外の企業様にはお願いしづらい部分があると思うので。間に立って第三者視点から企業様を選定しおつなぎいただくことで、「これまでにお願いしたことのある企業様」という範囲から一歩踏み出すハードルが下がる点に、サービスの魅力を実感しましたね。
ー「レディクル」に今後期待されることはございますか。
小川様:規模を問わず協業するパートナー企業様を探す機会はたくさんあります。特に新たな取り組みを始める際には、複数社様とお会いして、比較検討によってより取り組みに合う企業様を見極めなければいけません。
そういった時に、自分たちで一から時間と手間をかけて探すのではなく、レディクルにご相談させていただけたら嬉しいですね。今回のようにそこから始まる良い出会いもあるのではと、期待しています。
ー「レディクル」は、“合う会社と、会う” をキャッチコピーにパートナー企業様をご紹介させていただいています。最後に、小川様にとって「合う」企業とはどのようなものか、お考えをお聞かせください。
小川様:やはり話が噛み合うことが大きいのかなと思います。こちらの要望をきちんと理解して打ち返していただける、相性の良い担当者様がいらっしゃる企業様とお会いしたいです。
海江田さんとも、初めのご訪問の時からそういった相性の良さは感じていましたし、だからこそこちらがお伝えした内容をしっかり理解して先方にお伝えいただけたのだと思うので。本当に助けられましたね。
海江田:小川様がとても話しやすい方で、初回のお打ち合わせから構えずレディクルのサービスにご興味を持ってくださったこと、そして背景のご事情までお話しいただけたことが、今回の良いご縁につながったと思っています。
学校様からのご相談の実績も豊富ですので、今後もお取り組みの規模の大小を問わず、まずはご相談いただけると嬉しいです。引き続きよろしくお願いいたします。
(撮影/古宮こうき 取材/伊藤 秋廣(エーアイプロダクション) 文/永田 遥奈)