2025.12.11
オフィスデザインとは企業の理念や働き方を空間に反映させて、社員の生産性やコミュニケーションを高めるための設計・演出のことです。内装ではなく、経営戦略やブランディングと深く関わるプロジェクトになります。本記事では、オフィスデザイン会社の選び方・依頼の流れや費用・期間の目安・失敗しないための注意点を解説します。また、実績豊富なおすすめ企業7社を紹介していますので、移転やリニューアルを検討中の企業はぜひ参考にしてください。
オフィスデザイン会社は内装業者ではなく、企業の理念やビジョン、働き方を共有して空間で生産性や採用力、さらにはブランドを高めるためのパートナーです。単なる家具の配置や壁紙の変更ではなく、社員が働きやすく企業の魅力を発信できる環境づくりをサポートします。移転・リニューアル・レイアウト変更・リノベーションなど、オフィスに関わる幅広い課題を解決してくれるのが特徴です。
オフィスデザイン会社は企画設計から施工、引き渡しのフォローまで一貫して対応してくれるケースが少なくありません。対応する事項について、具体的には以下となります。
コンセプト設計
空間デザイン・設計図面作成
内装設備照明什器の手配
工事進捗管理安全確認
入居後のレイアウト変更
働く人の体験価値を高める空間づくりを実現してくれるのが、オフィスデザイン会社の最大の価値です。また、企画・設計・施工・アフターフォローを一貫して依頼できることも大きなメリットで、かつ担当者が複数の業者とやりとりする手間を減らして、スケジュールの遅れを防止できます。
幅広い領域をカバーできる企業の中から、自社に最適なパートナーをどう選ぶかがオフィスデザイン成功の鍵となるため、自社の企業理念や目指すブランドイメージを明確に伝えて、その想いを理解し、かつ共感してくれる企業を選びましょう。その際は、過去の実績やポートフォリオを確認し、自社のイメージやニーズに近いデザインを手掛けているかを判断していきます。
打合せ段階でコミュニケーションを欠かさず、親身に提案してくれる企業は信頼性が高いです。デザインスタイルを確認しつつ、イメージやスタイルに合った会社を選びましょう。また、施工後のサポートがしっかりしているところを選ぶことも重要です。
オフィスデザインは現状の課題分析と、今後実現したいことを見極める要件定義が重要です。要件定義書を作成することで社内の認識を強化でき、コミュニケーションや業者選定の比較材料にもなります。ここでは、具体的な要件について解説します。
目的が曖昧なままでは費用やスケジュールは進まないため、まずはなぜオフィス環境を変えるのかを明確にすることが大切です。生産性や効率化の向上には業務プロセスに最適化された空間設計は重要で、これにより社員の作業率を高めるため、時間短縮やミスの削減を目指せます。また、採用においてはモチベーションの高い社員がいる企業は離職率の低下を防ぎ、優秀な人材確保にも繋がります。
オフィスデザインはデザイン性だけでなく、要件整理も欠かせません。なお、主な要件に以下が挙げられます。
席種構成
会議室の数と容量
フォンブースの有無
電源・LAN・空調などのインフラ要件
建物やビルの制約
原状回復条件や法規対応
制約を明確にして要件にまとめておくことで、トラブルや想定外のコスト発生を防止可能です。
オフィスデザインの発注は、以下の流れで進行します。
候補選定
提案依頼
設計・見積
施工
引き渡し
ここでは、各段階でやるべきことを整理していきましょう。
最初に、過去の実績や得意領域をもとに3～4社を比較します。その際に活用するのがREP(提案依頼書)で、以下を記載しましょう。
会社概要
事業内容
オフィスの現状と課題
目指す方向性(目的・KPI)
予算・スケジュール
明確なREPを用意することで、提案の質が格段に上がります。同条件で各社の見積もりをとり、比較してください。
提案を受けたら、次に評価を行います。チェックすべきポイントは、レイアウトの再現性やコスト構成の透明性、担当者のコミュニケーション力です。また、価格だけではなく提案の背景や意図まで確認することで、後悔のない選定が可能になります。
契約後は工事スケジュールに沿って施工が進行します。この期間は進捗報告や変更対応、安全管理を密に行うことが大切です。また、引き渡し後も什器の不具合やレイアウト変更といった、アフターフォローの充実度を確認しておきましょう。
ここでは、オフィスデザインに要する費用や期間について解説します。
オフィスデザイン費用は、面積・仕様・デザイン性で大きく変動します。主な要因は次の通りです。
床面積・レイアウトの複雑さ
デザイン性(造作、素材、照明など)
家具・什器・ICT設備の有無
現状回復や移転費用の有無
夜間工事・電気工事・特注家具など
どこに重点を置くかを事前に整理しておくことで、無駄なコストを抑えられます。
オフィスデザインの期間は、全体で約3ヶ月～1年が目安です。しかし、オフィス規模をはじめ、デザインの複雑さ・移転の有無・既存設備の状況などによって大きく異なります。トラブル対応も踏まえ、計画段階でスケジュールには余裕を持つようにしましょう。
オフィスデザインの失敗は、コンセプトの翻訳ミスや仕様調整で起こります。ここでは、失敗を防ぐために注意すべきポイントを解説します。
経営陣のビジョンや社員の要望がうまく反映されないと、イメージしていたデザインと異なる空間になりかねません。初期段階でヒアリングやワークショップを実施して、カルチャーを空間に翻訳する精度を高めましょう。
理想を全て叶えることは簡単ではないため、削るか残すかの判断を明確にすることが大事です。安全や法規・インフラを優先して、造作や素材については将来的に変更しやすいものを検討しましょう。
仕上がりの認識違いを防ぐには、モックアップ（部分模型）やサンプルチェックが重要です。椅子や吸音材などは実物で試して確認することで、納品後の満足度が異なります。サンプルと実際の色の違いも事前に確認しておくと、イメージとのギャップを軽減できます。
理想とするオフィスの空間・環境づくりの実現には、信頼できる専門会社への依頼が重要です。ここでは、豊富な実績と専門性がある、おすすめのオフィスデザイン会社を7社紹介します。
株式会社あうんクリエイティブは、展示会やイベントに強いパートナーを求める方におすすめの企業です。国内のみならず海外でも事業展開しており、オフィスデザインをはじめ商業施設や店舗デザインなど実績豊富です。見せることを意識したデザインが強みで、丁寧な仕事かつ迅速な対応も魅力に挙げられます。
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会社名 |
株式会社あうんクリエイティブ |
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サービス名 |
デザイン、施工管理、企画、制作、運営 |
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費用 |
要相談 |
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おすすめポイント |
・展示会を中心にトータルサポート ・制作や施工まで一貫対応 |
株式会社タングラムはブランディングと空間演出を両立するデザイン事務所で、ハイクオリティかつ丁寧なアフターフォローが魅力です。10年間で400件もの実績があり、依頼者の課題に対して親身に寄り添い解決へ導いてくれます。
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会社名 |
株式会社タングラム |
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サービス名 |
デザイン施工、商品開発、企画、撮影スタジオ運営 |
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費用 |
要相談 |
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おすすめポイント |
・コンセプト設計に強くデザイン性の高い提案が特徴 ・デザイン設計から施工まで一括対応可能 |
三幸ファシリティーズ株式会社は年間400件の実績があり、オフィス移転や内装工事をトータルで支援します。オフィス移転は経営に重要との認識から、一貫対応している点も特徴です。
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会社名 |
三幸ファシリティーズ株式会社 |
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サービス名 |
商品販売、設計監理、工事、サービス事業 |
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費用 |
要相談 |
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おすすめポイント |
・コストと品質のバランスがよく全国対応も可能 |
株式会社MOVEは働き方改革をテーマに、ワークプレイスデザインを提案する企業です。デザイナーやカメラマンなどが在籍しており、顧客の要望に合わせて一貫して対応する点も強みに挙げられます。
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会社名 |
株式会社MOVE |
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サービス名 |
広告代理業、カメラ事業、コンサルティング |
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費用 |
要相談 |
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おすすめポイント |
・生産性向上やDXを重視する企業に最適 |
株式会社AndWeは主にWebシステム開発やホームページ制作、オフィスの内装設計を支援しています。小規模オフィスやスタートアップ支援に強みがあり、エンジニア・デザイナーが豊富な知識をもとにワンストップで対応してくれる点が特徴です。
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会社名 |
株式会社AndWe |
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サービス名 |
webシステム開発、ホームページ制作 |
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費用 |
要相談 |
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おすすめポイント |
・柔軟な対応とスピード感が魅力 |
株式会社360Channelは映像・デジタルコンテンツ制作を中心に、デジタルツールと3Dシミュレーションを活用した空間設計が得意な企業です。企画から制作まで一貫して対応可能で、必要なスキルを全て有しています。
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会社名 |
株式会社360Channel |
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サービス名 |
コンテンツ制作、企業広告制作、企画開発、配信制作業務 |
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費用 |
要相談 |
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おすすめポイント |
・オンライン内覧やメタバース対応可能 |
株式会社GURI Artは主にアートと空間デザインで、独自の世界観を演出するのが得意な企業です。3Dグラフィックスに強みがあり、グラフィック表現でCGコンテンツを生み出してくれます。メタバースをはじめ、視覚体験により顧客のイメージを具現化してくれる点は強みです。
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会社名 |
株式会社GURI Art |
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サービス名 |
CG制作、ゲーム・VR制作 |
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費用 |
要相談 |
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おすすめポイント |
・ブランド価値を体現するデザインが好評 |
ここでは、オフィスデザインについての疑問点をお答えします。
オフィスデザインは企業の成長戦略を空間で表現する取り組みであることから、目的と要件を整理して自社に最適なパートナーを選ぶことが欠かせません。その方法として、ランキングに依存せず自社の課題をはじめ、目的・予算・スケジュールを踏まえて条件に合う企業を探しましょう。オフィス環境は働くだけでなく、企業文化や社員のモチベーションにも繋がります。なお、外部コンシェルジュへ依頼して複数社ピックアップしてもらい、比較・調整すると円滑に最適なパートナーと出会える期待が高まります。
目的とKPIを整理して社内アンケートでニーズを把握したり、候補会社の実績や事例を収集したりしましょう。打ち合わせから完了までは時間を要するため、早めに実行することが重要です。予算を踏まえて見積もりをとることも、すぐに始められる準備の一つです。
オフィスデザインを依頼する企業検索には、ビジネスマッチングサービス「Ready Crew」がおすすめです。業界・業種を問わず、ニーズに合うパートナー企業を完全無料で紹介します。複数社をピックアップするため、各社の見積もりを比較したうえで、依頼先を検討できます。また、工程調整や原状回復、什器/ICT連携まで継続して支援します。相談だけでも良いので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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