オーダーメイドウィッグ設計用3D型取りシステムのアップデートのための発注先探しでレディクルを活用
ー基幹システムのアップデートのために、レディクルに相談されたと伺いました。これはどのようなシステムですか?
村田様:オーダーメイドウィッグの設計図を描くための、頭部のスキャンデータの3D型取りシステムです。
このシステムを導入してからの15年で、店舗スタッフが使いやすいように柔軟なカスタマイズを繰り返していました。カスタマイズは開発時に紹介されたフリーランスの方に対応いただいていましたが、その方の年齢的に今後の継続的なサポートに不安があったため、他の依頼先を探していたんです。
コンシェルジュのヒアリングにより、高い測定精度と信頼を兼ね備えた企業様とマッチング
ー理想的な発注先探しに苦労されたとのことですが、どのような点が難しかったのでしょうか?
村田様: 3D技術に強い企業は数多く存在しますが、システム全体を一貫して構築できる企業は限られています。
衛星撮影技術など優れた技術を持つ企業をいくつか見つけたものの、私たちが求めるのは、「衛星から撮影しても誤差が数センチ」の精度ではなく「頭部の形を1ミリの誤差もなく測定できる」精度を持つ企業。さらに、データ管理や発注管理システムを含めた全体の業務フローを考慮すると、しっかりとした体制を持つ企業でなければ難しい。
また、応急処置的なシステムのアップデートだけではなく、先端技術を取り入れたシステムへのリプレイスなども計画していたため、持続的なお付き合いができる企業が理想でした。
インターネットで検索したり、社内外で企業を紹介してもらったりしましたが、全ての条件を満たす発注先にはなかなか巡り合えず、困り果てていました。そんな時に別軸で動いていたサーバールーム移管でレディクルに信頼できる発注先を紹介してもらったので、このシステムについても相談してみよう、と。
ーレディクルはこのご相談にどのように対応したのでしょうか。
小池:例えば、ご相談の要件が固まっていない場合は、ヒアリングの際にご提案を交えてどのような企業を求めているのかをすり合わせています。しかし、今回のご相談では要件が固まっており、求める企業像も明確にあると感じたため、ご紹介する企業が理想からブレないように課題や現状を深掘りする形でヒアリングさせていただきました。
お伺いした内容を満たしていることはもちろん、先端技術に強い会社、大規模で安心感のある企業、バランスの良い企業等、様々な角度で企業をご紹介しました。
ー今回はレディクルからご紹介したA社様にご発注いただきました。決め手はどのような点だったのでしょうか。
村田様:基幹システムに関わる重要な部分ですので、技術的な部分はもちろん、長く付き合える会社であるという信頼感が一番の決め手でした。
さらに、親身になって考えてくれる姿勢も非常に好印象でした。システム開発を進める中で、「ここをこう変えてほしい」「この機能を追加したい」という要望はどうしても出てくるものですが、技術やスケジュール的に難しいケースもありますよね。
こうした相談をする際、これまで検討してきた発注先のなかには、「仕様書通りにしか作りません」「これはできませんが、追加費用を出せば対応します」といったドライな対応をされることも少なくありませんでした。
その点、今回発注させていただいたA社は非常に柔軟に対応してくれました。こちらが相談した内容への対応が難しい場合は代替案を持って来てくれたり、心から寄り添って考え、現在のシステムを活かしながら次のステップに進むサポートをしてくれる素晴らしい会社です。コミュニケーションを積極的に取ってくれるため、信頼関係も構築され、プロジェクトも円滑に進んでいます。
店舗以外の場所でもデータの送信が容易になり、納期短縮や業務効率化が実現
ーレディクルに依頼して、特に良かった点はありますか?
村田様:一番良かったのは、自力では見つけられなかった企業を紹介してもらえたことです。インターネット上で得られる情報は非常に限られており、HPを見て問い合わせても対応が難しいと言われたり、イメージしている企業ではなかったりしました。
小池:特に開発案件の場合、詳細な情報はホームページに掲載されていないことが多いんです。技術力があっても、営業が得意ではない企業も多く、その技術力をうまく外に伝えられていない場合も少なくありません。
村田様:確かにそうですよね。だからこそ、細かなニーズに応えてもらえるレディクルのサポートは非常にありがたく感じました。レディクルにマッチングしていただいたことが、今回のプロジェクトを成功させるカギだったように思います。
ーシステムのアップデートによる効果や反響はいかがでしたか?
村田様:タブレット端末のカメラ機能と専用アプリのみで簡単に頭部の3Dデータを作成できるようになり、訪問相談や展示会での計測がしやすくなりました。これにより、店舗以外の場所でもデータの送信が容易になり、納期短縮や業務効率化の効果がでています。
さらに、現在は新しいシステムを一から開発しており、今年中には稼働を開始する予定です。開発チームが毎週定例会を開いて進捗を報告してくれるおかげで、安心感があります。
ー今後の展望を教えてください。
村田様:生成AIシステムの導入を考えています。問い合わせ対応をはじめとした様々な業務に取り入れることで、より一層の効率化が図れると考えています。
今後も時代に合わせた技術を取り入れながら、アップデートを続けてまいります。