企業周年イベントのポイントとは? 成功した5つの事例とおすすめイベント会社10選
2024.04.25
創業から10年や20年など節目の年を迎える時に、周年イベントを開催する企業も少なくありません。周年イベントはエンゲージメントやブランドイメージの向上が期待でき、企業にとって大切な行事となります。
本記事では、周年イベントの目的と5つの事例を紹介します。イベントの企画・運営を発注する際におすすめのイベント会社も紹介しているので、周年イベントの開催を検討している人はぜひ参考にして下さい。
企業が社内向けに周年イベントを開催する目的
企業が社内向けに周年イベントを開催するのは、以下のような目的のためです。
・社員への感謝の伝達
・社内コミュニケーションの活性化
・企業理念・ビジョンの浸透
せっかく周年イベントを開催するなら、その目的を理解した上で効果的なイベントになるよう工夫することが大切です。以下で、上記3つの目的について詳しく解説します。
社員への感謝の伝達
社内向け周年イベントの大きな目的のひとつが、経営層から社員へ感謝の気持ちを伝えることです。「創業◯周年」といった区切りのタイミングで周年イベントを行い、日頃から会社を支えてくれている社員をねぎらうものです。
イベントなどがなければ、経営層から一般社員へ直接感謝の気持ちを伝える機会はなかなかありません。企業の規模が大きくなるほど、経営層と一般社員の距離は離れがちです。
全社員が一堂に会する周年イベントを開催すると、普段は顔を合わせる機会の少ない一般社員をもてなすことができます。社長がスピーチで感謝を伝えたり、優秀な社員を表彰したりすることで、社員の仕事に対するモチベーションが上がるでしょう。
一人ひとりの社員のおかげで会社が長く続いていけるという意識で、社内向け周年イベントの内容を企画するのがポイントです。
社内コミュニケーションの活性化
周年イベントでは多くの社員が同じ会場に集まるため、社内コミュニケーションの活性化が期待できます。パーティーやゲームなどのイベントは、業務上の関わりが少ない社員同士が交流するきっかけになるでしょう。別の部署や拠点で働く社員同士の交流が生まれれば、新たなビジネスアイデアの創出につながるなど会社側にも大きなメリットがあります。
会社の規模が大きくなると社員数が増え、「業務上ほとんど接する機会がない人も多い」「別の拠点で働く社員の顔や名前を知らない」といったケースも珍しくありません。コミュニケーションが部署や拠点の縦割りになり過ぎると情報伝達不足に陥るおそれもあるため、コミュニケーションを活性化させる取り組みが必要です。
周年イベントを開催すると普段は関わりのない社員の人となりを知る機会を設けられ、企業としての一体感も感じてもらいやすくなります。
企業理念・ビジョンの浸透
「企業理念やビジョンが社員にいまいち浸透していない」と感じている経営者も多いのではないでしょうか。社内向け周年イベントには、企業理念・ビジョンの再確認や浸透を促す目的もあります。
企業が掲げる理念やビジョンには、その背景となるストーリーがあるはずです。しかし、その背景やストーリーまでは社員に伝わっていないことが多く、伝える機会もないというケースも見られます。
周年イベントのように全社員が集まる場なら、経営層から理念やビジョンについて熱意を持って伝えられます。これまでの歩みなども踏まえて伝えることで、理念やビジョンを深く理解してもらえるでしょう。
「働き方改革」が社員のエンゲージメント低下に向かう傾向もある中、周年イベントを通じて理念に共感してもらえればエンゲージメント向上の効果も期待できます。
企業が社外向けに周年イベントを開催する目的
周年イベントは社内向けだけでなく、社外向けに開催するケースもあります。社外向けの周年イベントを開催する目的としては、以下が挙げられます。
・顧客への感謝の伝達
・プロモーション戦略の一環
・企業のブランディング
ここでは、社外向け周年イベントの目的について詳しく見ていきましょう。
顧客への感謝の伝達
社内向けの周年イベントの目的が社員への感謝の伝達であるのに対して、社外向けの周年イベントは企業から顧客への感謝を伝える場としての役割があります。
企業が事業活動を続けるには利益を生み出す必要があり、商品やサービスを購入してくれる顧客には最大限の感謝を伝えなければなりません。
顧客だけでなく取引先や関連企業、地域社会などステークホルダーへのメッセージを発信するための周年イベントもあります。
ステークホルダーも事業活動を続ける上で重要な存在のため、社外向け周年イベントに招待して感謝や今後の展開について伝えることがおすすめです。
プロモーション戦略の一環
プロモーション戦略の一環として社外向け周年イベントを開催するケースもあります。
例えば「創業◯周年記念に新商品を販売」のように、周年イベントと商品のプロモーションを兼ねるのも効果的です。
周年イベントで感謝を伝えつつ、キャンペーンなどをうまく使って顧客にアプローチすることで、さらなる売り上げアップが期待できます。
また、イベント来場者に新商品のサンプルや限定商品を配布して、販促や宣伝を行う方法もあります。
周年イベントは話題性や注目度が高く、プロモーション戦略として活用したい手段のひとつです。
創業から10年や20年といった節目のタイミングはそれぞれ一度しかなく、特別感も演出できるので、キャンペーンやプレゼント、限定商品などを用意しておくと良いでしょう。
企業のブランディング
プロモーションとは別軸で、企業のブランディングとして周年イベントを開催することもあります。
特に創業から長い年数が経っている場合は、周年イベントによって歴史ある企業としてのアピールが可能です。
長く続いているブランドであることや顧客にしっかり感謝を伝える企業であることをアピールする場を設けると、企業やブランドに対するイメージ向上が期待できます。
ブランディングは顧客エンゲージメントや新規顧客の獲得を目指すための重要な施策のため、周年イベントの開催が結果として売り上げ向上につながるケースもあります。
また、すぐには売り上げにつながらなかったとしても、CSRやESGの観点から周年イベントに取り組むのも効果的です。
社外向け周年イベントは、顧客やステークホルダーに対して経営層が社会や環境に貢献していることを説明する場としての役割もあります。
こんな周年イベントもある! イベント5つの事例
「初めて周年イベントを開催する」「これまでとは違う周年イベントを開催したい」といった場合、
他の企業がどのような周年イベントを開催しているのかも気になるポイントではないでしょうか。
ここでは過去に企業が行った周年イベントの事例を5つ紹介するので、参考にして下さい。
崎陽軒が110周年で地域ダンスイベントに出演
株式会社崎陽軒は、110周年イベントの一環として社員33人が「横浜ダンスコレクション2018」に参加しました。
参加メンバーは立候補制で、普段は異なる部署で働く社員が集まったため、社内コミュニケーションの活性化につながりました。
地域のダンスイベントに参加したのは、「真に優れた『ローカルブランド』を目指す」という企業理念からです。
このイベントのために約5ヶ月にわたって練習を重ね、地域の人に対する感謝の気持ちを込めたダンスを披露しました。
NTTがヒストリーパネル「40周年のあゆみ」を製作・展示
NTTアドバンステクノロジ株式会社は、創業40周年を記念してヒストリーパネル「40周年のあゆみ」を制作しました。
ヒストリーパネルは本社のエントランスに展示し、社員がいつでも見られるようになっています。
目を引く展示物で会社の歴史を示すことで、社員から会社への理解が深まり、モチベーションアップにもつながりました。
ヒストリーパネルだけでなく、40周年記念ロゴや東京タワー、通天閣などをレゴで制作した「レゴでロゴ」も展示しています。
こちらは同社の西日本事業本部と大阪大学レゴ部との共同制作で、地域の人たちとの交流にもつながりました。
サマンサタバサが25周年記念イベント
株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドは、創業25周年を記念した連続イベントを開催しました。
2019年2月に開催したキックオフ メディア発表会には、LDH所属の藤井夏恋さん、楓さん、山口乃々華さんなど人気の芸能人が出演しています。
メディア向けの発表会ですが、サマンサタバサの顧客を対象に抽選でイベント招待のキャンペーンを行い、限定感や特別感を演出しているのがポイントです。
イベントでは人気芸能人が同社の商品を見に付けてランウェイを歩くなど、プロモーションも兼ねています。
サンリオがすみっコぐらし10周年に「すみっこ表彰式」開催
株式会社サンリオはすみっコぐらし10周年を記念し、「すみっこ表彰式」を開催しました。
参加者を「とくべつなお客様」として招待するというイベントで、スペシャルなフォトスポットやぬいぐるみ撮影コンテスト、原画展示など、ファンが楽しめる企画を多数実施しています。
イベントオリジナル商品の販売や入場特典として表彰式の招待状をプレゼントするなど、参加した人が特別感を覚える工夫も多く取り入れました。
SAPジャパンが庭園で交流するファミリーイベント
SAPジャパン株式会社はグローバル本社の創業50周年と日本法人の設立30周年を記念して、社員向けのファミリーイベントを開催しました。
イベントは社員の家族や友人も招待してカジュアルなパーティー形式で行われ、社歴の長い社員によるトークセッションなど歴史を感じられる内容となっています。
会場は明治記念館の庭園を貸し切り、浴衣で来場した参加者には周年ロゴの入ったうちわをプレゼントするなど、楽しめる工夫を取り入れました。
東京会場の参加者は約1,000人と、大規模な周年イベントを成功させています。
周年イベントを発注する時のおすすめ10社
周年イベントを企画・運営する際、イベント会社に発注するケースも少なくありません。
例えば参加者が多く規模の大きなイベントや、しっかりとしたプロモーション戦略を練ったイベントを開催したい場合には、知識やノウハウを持ったイベント会社に発注した方が安心でしょう。
ここでは、周年イベントを発注する時におすすめのイベント会社10社を紹介します。
イベント運営の発注を検討している人は、ぜひチェックしてみて下さい。
株式会社アートフリーク
株式会社アートフリークは、プロモーション・空間デザイン・イベント運営を手掛ける会社です。社外向けイベントの実績が豊富で、プランナーやデザイナー、大工や工場を有していて、多角的な提案と高品質な制作物を制作できるのが強みです。
会社名 |
株式会社アートフリーク |
設立年 |
1990年11月1日 |
費用 |
要問い合わせ |
おすすめポイント |
・BtoC向けのイベント企画やデザインが得意で大手企業への納品実績あり ・プランナー、空間デザイナー、大工、工場などを有し、多彩な提案が可能 |
株式会社スパイダー
株式会社スパイダーは、セールスプロモーションを中心に手掛けるイベント企画・プロデュース会社です。
イベントの企画・運営をワンストップでサポートします。国内だけでなく、海外においても豊富な経験があります。
会社名 |
株式会社スパイダー |
設立年 |
2016年3月30日 |
費用 |
要問い合わせ |
おすすめポイント |
・コンセプト設計からイベント当日の進行、運営まで一貫してサポート ・大規模イベントから地域イベントまで豊富な実績あり |
株式会社エヴォルブ
株式会社エヴォルブは、イベント企画を軸に映像制作やグラフィクデザイン、ノベルティ制作など幅広く対応できる会社です。
さまざまな業界のイベント・プロモーション案件に携わったメンバーが在籍していて、多彩な提案が可能です。
会社名 |
株式会社エヴォルブ |
設立年 |
2014年12月 |
費用 |
要問い合わせ |
おすすめポイント |
・豊富な実績と経験がある ・さまざまな業界・企業の案件に携わったメンバーが在籍 |
有限会社サムシング・フォー
有限会社サムシング・フォーは、表彰式・周年記念行事・新製品発表会など企業が開催するさまざまなイベントのプロデュースを行う会社です。
デザインの提案や施工、プロの司会者や芸能人のキャスティングまで、イベントの企画運営をトータルでサポートします。
会社名 |
有限会社サムシング・フォー |
設立年 |
2005年9月1日 |
費用 |
要問い合わせ |
おすすめポイント |
・イベントの企画からキャスティング、当日の現場運営まで一貫してサポート ・大手企業のイベント運営実績が豊富 |
株式会社SEVENWALK
株式会社SEVENWALKは、各種イベントの企画立案や運営を手掛ける会社です。
イベント運営だけでなく、企業イメージ映像や商品のプロモーションビデオなどの制作にも対応しています。
会社名 |
株式会社SEVENWALK |
設立年 |
2016年1月21日 |
費用 |
要問い合わせ |
おすすめポイント |
・周年式典や商品発表会、販促イベントなど幅広い実績あり ・イベントの企画に加えて当日使用する映像や音楽の制作も手掛ける |
株式会社イベック
株式会社イベックは多様なイベントを企画・プロデュースしている会社で、大規模な周年イベントや記念レセプションなどの企画・制作にも対応しています。
社風などをヒアリングし、企業ごとに最適なイベントを提案してくれます。
会社名 |
株式会社イベック |
設立年 |
2020年3月1日 |
費用 |
〜約300人規模 ・企画制作費:30万円〜 ・スタッフ人件費:50万円〜 ・テクニカル機材費:80万円〜 ・施工、制作費:120万円〜 ・会場・飲食費:250万円〜 ※2024年3月時点 |
おすすめポイント |
・企業の特性や社風をヒアリングした上で最適なイベントを提案 ・体験イベントや配信イベント、VR/ARイベントなど幅広く対応可能 |
株式会社ゼロ・コネクション
株式会社ゼロ・コネクションは、イベントプロモーションやキャスティングなどの事業を展開する会社です。
特にファッションや映画、グローバル企業のイベントのプロデュースを得意としています。
会社名 |
株式会社ゼロ・コネクション |
設立年 |
2019年2月21日 |
費用 |
要問い合わせ |
おすすめポイント |
・会場探しからDJなどエンターテインメントの提案までイベントをトータルコーディネートする ・シェフやケータリングの提案も可能 |
株式会社タンタビーバ
株式会社タンタビーバはインナーブランディングを得意とする会社で、理念やビジョンの浸透や社内コミュニケーションの強化を支援します。
周年イベントや社内表彰式などの企画・運営に加え、イベントのロゴや冊子、記念品の制作にも対応しています。
会社名 |
株式会社タンタビーバ |
設立年 |
2015年4月 |
費用 |
要問い合わせ |
おすすめポイント |
・ビジョンの浸透や社内コミュニケーションの強化などインナーブランディングが得意 ・全体プランの策定から周年ロゴ開発、記念品の制作まで対応 |
株式会社テー・オー・ダブリュー
株式会社テー・オー・ダブリューは、プロモーションイベントや展示会、社内外アワードなどを幅広く手掛ける大手イベント会社です。
社員やステークホルダーのエンゲージメントを高めるための表彰式や社内イベントなどの運営も任せられます。
会社名 |
株式会社テー・オー・ダブリュー |
設立年 |
1976年7月 |
費用 |
要問い合わせ |
おすすめポイント |
・市場調査や戦略立案から各種メディアとの交渉、効果検証まで一貫してサポート ・映像制作やSNSプロモーション、プラットフォーム販促などにも対応 |
株式会社シグネット
株式会社シグネットは、首都圏を中心に展示会や製品発表会などさまざまなイベントのプロデュースを行う会社です。
クライアントの制作チームに参画してディレクションを担当するなど、特定のフェーズのみのサポートにも対応しています。
会社名 |
株式会社シグネット |
設立年 |
非公開 |
費用 |
要問い合わせ |
おすすめポイント |
・イベントのトータルサポートだけでなく、クライアントの制作チームにディレクターとして参画するなど柔軟に対応可能 ・タレントやフォトグラファーなどのキャスティングも可能 |
まとめ
企業の周年イベントは社内向けと社外向けの大きく2種類があり、それぞれに目的や役割があります。社内向けイベントは、主に社員への感謝を伝えたり社内コミュニケーションを活性化させたりするのが目的です。一方社外向けイベントは、顧客への感謝を伝える他にプロモーションやブランディングの側面もあります。
創業から節目の年数を迎え周年イベントを検討しているが、どこの発注していいかわからないという企業様もいると思います。そんな企業様は、Ready Crew(レディクル)にぜひご相談ください。
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周年