クラウド型の在庫管理システム|3つのタイプについて知ろう
2021.06.30
新型コロナウイルスの影響により、インターネット通販に力を入れている企業が増えています。 そのため、商品の在庫を適切に管理するために、クラウド型在庫管理システムの導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。 この記事では、クラウド型在庫管理システムの種類や導入するメリットについて解説していきます。 出荷作業をスピードアップさせながらも誤出荷をなくしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも在庫管理システムとは
在庫管理システムは、在庫商品の数量や状態、保管場所などを管理できるシステムのことです。
在庫する商品の数量や保管場所を適切に管理することで、注文を受けてから出荷までの時間を短縮できたり、誤出荷を防げたりといったメリットに繋がります。在庫管理システムは、データの保管方法において大きく分けて2つの分類があります。
・オンプレミス型
・クラウド型
オンプレミス型は自社にサーバーを設置して在庫管理を行い、クラウド型はインターネット上に構成されているサーバーを利用して在庫管理を行います。
在庫管理システムの特徴や機能については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
在庫管理システムの機能とは?導入する際の注意点!費用対効果の調べ方とは今回はクラウド型の在庫管理システムについて、種類や導入するメリットなどを説明していきます。
在庫管理システムの3つのタイプ
インターネット環境を利用して在庫管理を行う、クラウド型在庫管理システム。しかし、在庫管理システムといってもさまざまな種類があるため、導入する際は自社に適したタイプを選択する必要があります。
ここでは、在庫管理システムの3つのタイプについて見ていきましょう。
1.販売管理システム
販売管理には、以下のようなフローが存在します。
・受注管理(見積もり・契約・受注) ・在庫管理(在庫数の把握) ・出荷管理(出荷・納品) ・請求管理(請求書発行・代金回収・支払確認) ・購買管理(仕入れ・発注・生産) |
販売管理システムとは、この一連の流れを管理するシステムです。販売管理システムの機能のひとつとして在庫管理が含まれています。
たとえば、小売業は在庫の過不足を防ぐために商品の出荷状況や在庫状況を絶えず確認する必要があります。そのため、出荷管理の機能と併用して在庫管理機能を活用しています。
在庫管理を販売管理システムで行う利点は、年度の平均原価をもとに、資産評価を行う総平均法や、実際の取引価格に近い資産評価ができる最終仕入原価法など、複雑な原価計算を簡易的に行えることです。
また、
仕入から売上までをひとつのシステムで一元管理できるため、データの入力や共有がスムーズになり、管理会計もしやすくなります。しかし、販売管理システムによる在庫管理は、管理の対象が在庫数量ではなくお金であるため、実在庫を把握しづらい場合があります。
さらに、システムによっては保管場所の管理までは行えないため、導入する際は機能面の確認が必要です。
2.EC管理システム
EC管理システムとは、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどに出店している場合に、複数のECサイトの受注情報を一元管理するシステムです。
複数のECサイトからの注文を一つのシステムで管理することにより、煩雑になりがちなEC業務をスムーズに進められます。
また、商品の発注や仕入機能が備わっているシステムでは、販売管理システムと同じように商品の仕入と出荷のタイミングで在庫管理ができます。
さらに、それぞれのECサイトに在庫数を自動で反映してくれるため、欠品によるクレーム発生を防げるでしょう。
ただし、誤出荷を防ぐためには、ピッキング作業の人的ミスをカバーしてくれる機能が必要になります。
3.実在庫管理システム
実在庫管理システムは、在庫管理を専門に行うシステムです。
販売管理システムやEC管理システムは、メインとなる管理業務に付随して在庫管理ができるタイプです。
実在庫管理システムでは商品の在庫数が入荷と出荷のタイミングで調整されるため、実在庫がリアルタイムで把握できます。
4.倉庫管理システム
倉庫管理システムは在庫管理だけでなく、倉庫内の入荷と出荷の作業をサポートしてくれるシステムです。
たとえば、商品についているバーコードを活用して保管場所を管理します。また、実在庫の入出荷をリアルタイムで管理することで、期限切れ商品の発送や欠品による販売機会の損失などの人的ミスの防止につながります。
クラウド在庫管理システムを導入するメリット
冒頭でも紹介したとおり、在庫管理システムにはオンプレミス型とクラウド型の2種類があります。
在庫管理システムを導入時にどちらを選択するか迷ったら、クラウド型をおすすめします。なぜなら、クラウド型の方がコストや手間をかけずに在庫管理が行えるからです。
ここでは、クラウド型在庫管理システムを導入するメリットを3つ紹介していきます。
低コストで導入できる
クラウド型なら低コストで在庫管理システムを導入できます。オンプレミス型のようにシステムを開発したり、自社にサーバーを設置したりする必要がないからです。
オンプレミス型在庫管理システムを導入する場合、システム開発に数十万円~数百万円の費用がかかります。また、システム開発には一定の期間を要するため、導入を決めてから運用できるようになるまでに時間がかかることもあります。
しかし、クラウド型在庫管理システムなら、PCとインターネット環境があればすぐに在庫管理システムを導入できます。費用も無料で利用できるものから数万円の初期費用と月額料金のみで利用できるものまで、さまざまなサービスの中から選択が可能です。
スピーディーかつ低コストで導入できるクラウド型は、在庫管理における課題を迅速に解決してくれます。
どこからでも利用可能
クラウド型はインターネット環境があれば、どこからでも在庫管理システムを利用できます。
これまでの在庫管理は、倉庫から報告を受けて本社のPCで管理する方法が一般的でした。そのため、在庫数の更新がリアルタイムに行われず、欠品が発生するおそれがあったのです。
しかし、クラウド型在庫管理システムなら、本社と倉庫が離れていてもリアルタイムでの在庫確認が可能です。倉庫から日報やメールで報告をしなくても在庫情報を更新できるため、適切なタイミングで仕入を行うことが可能なうえ、欠品も防げるでしょう。
そのほかにも、営業職の方がお客様との商談中に在庫数を確認しながら商品を販売できたり、委託業者に依頼して在庫を取り置きしてもらったりすることも可能になります。
サーバー運用の手間を省ける
クラウド型は自社にサーバーを設置する必要がないため、
システムを運用するためにサーバーを管理する手間がかかりません。システム管理はサービスを提供する業者が行います。
アップデートは自動で行われ、アップデート後に行うソフトのインストールも不要になるでしょう。
また、これまでクラウド型を利用するリスクとして、セキュリティの低さによる情報漏洩の危険がありました。
しかし最近では、セキュリティの高いクラウド型在庫管理システムが登場しているため、安心してクラウド型を利用できるようになってきています。
このように、クラウド型在庫管理システムを利用することで、システム運用の手間が省けるため、
在庫管理やそのほかの業務に専念できるのです。
クラウド在庫管理システムを発注する際に確認しておきたいこと
システム管理の手間がかからず、低コストで運用できるクラウド型在庫管理システム。しかし、クラウド型在庫管理システムを発注する際に確認しなければならないことがあります。
1つ目は、「
導入を検討しているシステムが自社に必要な機能を備えているか」です。クラウド型在庫管理システムといっても、それぞれ特徴や機能が異なります。複数のサービスを比較して、自社が求めている機能を備えたシステムかどうか判断することが大切です。
2つ目は、
在庫管理システムのタイプです。クラウド型在庫管理システムには「販売管理システム」「EC管理システム」「実在庫管理システム|倉庫管理システム」があります。自社の業務形態と在庫管理の課題を解消してくれるシステムを選びましょう。
3つ目は、
システムのサポート体制です。システムを導入する際や、運用中にトラブルが発生したときに手厚いサポートをしてくれる業者なら、安心してシステムを利用できます。
このように、クラウド型在庫管理システムを導入する際は、自社のニーズに答えてくれる業者を選ぶ必要があります。しかし、多忙な業務をこなしながら自社にマッチした業者を探すのは容易ではありません。
自社のニーズに応えてくれるシステム会社を探すなら、ビジネスマッチングサービスのReady Crew(レディクル)にお任せください。Ready Crewのコンシェルジュが、20,000社のパートナー企業の中からお客様に最適なシステム会社を無料でご紹介いたします。
まとめ
クラウド型在庫管理システムの種類や導入するメリットについて解説してきました。
低コストで利用でき、システム管理の手間もかからないクラウド型在庫管理システムですが、導入する際は自社の求めるニーズにマッチしたシステムを選択する必要があります。
自社にマッチしたシステム会社を探すなら、Ready Crew(レディクル)にご相談ください。ご相談やご紹介にかかる費用も無料ですので、ぜひお気軽にお問い合せください。
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