日本企業のAI活用事例|生成AIを活用するメリットや上手く活用する方法をご紹介
2024.08.27
近年、生成AIに関するニュースや情報はよく聞くけれど、「実際どのようなことができるか分からない」「試してみたいけれど、どこから始めればいいのか分からない」といった悩みを抱える方も多いと思います。
そこで本記事では、日本の大手企業で生成AIを活用した事例や、生成AIをビジネスに活用するメリット・生成AIに強いおすすめの会社4社を厳選してご紹介します。
この記事のポイント
1.日本の大手企業で生成AIを活用した事例
2.生成AIをビジネスに活用するメリット
3.生成AIに強いおすすめの会社4選
ヤマト運輸株式会社
ヤマト運輸株式会社は、約6500の宅急便の拠点(※2024年8月時点)における数ヶ月先の業務量を予測する「荷物量予測システム」というAIを開発しました。ヤマト運輸株式会社のAIには、AIの開発や運用を効率的に管理するために「MLOps」が導入され、その結果、拠点で働く従業員や車両を適切に配置することが実現可能になりました。
また、AIを活用した荷物量予測システムにMLOpsを導入することで機械学習プロセスの高速化と精度の向上を実現し、運用工数の大幅な削減とデータ前処理作業の時間短縮や業務効率の大幅な向上を実現しています。
日本コカ・コーラ
日本コカ・コーラ株式会社は、AI画像生成ツールを使用したプラットフォーム「Create Real Magic」を一般向けに公開し、AI技術を駆使して消費者との関係を深めることに成功しました。
ボトルに貼るロゴやボトルそのもののデザインなど、広告アイデアやクリエイティブなアート作品を生み出し、利用者が作成した画像の一部が実際に屋外広告やソーシャルメディアで掲載されました。
これらのことから、消費者に新しい体験を提供し、革新的なアプローチで消費者の関心を引きつけることで、ブランドの信頼と信用を築き上げることを実現しています。
ベネッセホールディングス
株式会社ベネッセホールディングスは、グループの15,000人の社員向けに、自社開発のAIチャットツール「Benesse GPT」を提供しています。(※2024年8月時点)
このツールはイントラネット上でキーワードを入力することで、関心のある情報がレコメンドされるシステムを備えており、を備えており、セキュリティ面にも十分配慮されている仕様になっているため、業務の効率化や商品開発において、安心して生成AIを活用することが可能です。
パナソニック コネクト
パナソニックコネクト社は、国内の全社員を対象に生成AIを活用したツールの導入を行い、日本の大企業としては異例のスピードで進められたため、注目を浴びました。
Microsoft Azure OpenAI Serviceを活用したAIアシスタントサービス「ConnectAI」を社内イントラに導入し、全社員がいつでも社内情報に関する質問をAIに行える環境を整え、業務の生産性向上を図ることを目指しています。
江崎グリコ
江崎グリコ社は、バックオフィス業務の効率化を進めるため、AIソリューションを提供するAIチャットボットの導入を実施しています。
また、生成AIを活用し需要予測にもとづくマーケティングの強化や、健康食品企業としての認知度向上を目指したAIを活用して商品開発のスピードを向上させるなど、多岐にわたる分野でAIを用いた企業戦略の転換も可能です。
生成AI(人工知能)でできること
ここからは、生成AI(人工知能)でできることを8つ解説していきます。
音声処理や加工
生成AIの音声処理や加工では、多くの人の声を学習することで声色を再現することが可能です。単に文章を読み上げるだけでなく、感情に応じた表現も可能で、自然な会話のように聞こえる音声を自動で生成できます。
テキストの生成や要約、翻訳
生成AIは、Webサイト上の膨大な情報をもとに、多様な指示にもとづいたテキストを生成が可能です。また、テキストデータの分かりやすい要約や、多言語翻訳にも対応できます。
新規アイデアの提案や業界の動向分析
生成AIを活用することで、新規アイデアの提案や業界の動向分析が受けられます。これにより、調査にかかる手間や時間を省くことで、自社が参入しようとしている市場の規模が拡大しているのか、縮小しているのかを判断できるため、新規事業を立ち上げるまでの時間の短縮が可能です。
オリジナル画像・動画を生成する
生成AIに生成したいイメージや雰囲気・色などのテイストを入力することで、オリジナルの画像や動画を簡単に作成できます。そのため、デザインの経験や知識がなくても、魅力的で高品質なデザインを手軽に作成することが可能です。
プログラミングのコード生成や学習補助
自然言語で作成したいコードの指示をAIに入力することで、プログラミングコードを自動で生成を行うことが可能です。使用するたびに生成AIが自動的に学習し、より詳細な設計が施されたコードを生成することもできます。
カスタマーサポートでの自動応答
生成AIを活用することでカスタマーサポートの業務を効率化し、対応に必要な人数を削減できます。そのため、人手不足の解消や人件費の削減を実現することが可能です。
会議の議事録作成
生成AIを活用することで、会議の内容を簡単にまとめることも可能です。例えば、生成AIに議事録のテキストを入力すれば、会議に必要なタスクや必要事項を整理してまとめることが可能です。また、議事録作成にかかる時間が短縮され、その分メイン業務に集中する時間が増え、業務の効率が向上します。
Webやフォントデザインなどの生成
オリジナル画像や動画生成の他に、Webやフォントデザインなどの自動生成にも生成AIが活用できます。
特に生成AIは企業のイメージや顧客・商品をもとに分析を行い、コピーライティングや構成・デザインレイアウト・ロゴデザインなどの作成が可能で、通常、外部企業へ依頼すると約1ヶ月から半年ほどかかるWebサイトの制作も、短期間で完了することが可能です。
コストの削減が可能
生成AIを活用することで、作業時間や人件費などのコストを大幅に削減することが可能です。生成AIは、人間に比べてさまざまな業務をスピーディに処理できます。これにより、手動で行う必要のない業務の自動化により、作業の手間や時間を大幅に削減と、それに伴う効率的な働き方が可能になります。
さらに、人員不足を生成AIで解決できるため、新たに従業員を採用・教育する必要がなくなります。また生成AIは操作性に優れており、特別な知識や技術がなくても利用できるため、操作に慣れるためのトレーニングもほとんど不要な点もメリットです。
作業負担の軽減
生成AIを活用することで、顧客とのコミュニケーションなどの煩雑でストレスの多い作業を自動化すれば、従業員の負担が軽減され、作業効率が向上します。結果として、仕事へのモチベーションや、やりがいの向上にもつなげられます。
さらに、生成AIを導入することで、業務の効率化が実現し、人員不足の問題を解消できるため、生成AIが業務を担当することで、従業員の空き時間が生まれ、その時間は他の業務に振り分けることが可能です。これにより、内部の人員を必要な業務に配置することで、新たな従業員を募集する必要がなくなります。
生産性の向上
反復作業やアウトプットを人手で行うと、時間がかかる上にミスが生じるリスクもあります。
これに対し、生成AIを活用して単純作業を自動化すれば、作業時間の短縮だけでなく、ミスの確認や訂正にかかる時間も削減が可能です。業務時間を大幅に削減し、作業効率を向上させ、余った時間を活用して新製品や新技術の開発に取り組むことで、生産性の向上が期待できます。
生成AIを活用する際の業務を選定する
生成AIを導入する際には、まず現在の業務の中から生成AIを活用できる分野を選定することが重要です。解決したい課題を明確にすることで、必要な機能を持つ生成AIの選定が明確になります。また、人間が担当した方が良い業務も明確になり、人員配置の見直しや不要な業務を洗い出すことも可能です。
生成AI活用後も繰り返し成果を確認する
生成AI活用後の成果を設定することで、導入後の効果計測が容易で、導入の成功可否を判断する際の重要な指標となります。
たとえば、業務効率化や業務改善を目指す際に、導入前後の業務に要する時間を比較することで、生成AIの導入が労働時間や人件費の削減にどれほど効果的であったかを計測できるため、生成AIを活用した後に企業が得られる成果を明確にすることで、企業全体の進むべき方向が明確になり、社員のモチベーションも向上します。
情報漏洩や著作権侵害に関する対策を行う
生成AIの学習機能には、意図しない情報漏洩や著作権侵害などのリスクが伴う可能性があるため、トラブルを未然に防ぐためには、事前に対策を講じることで、トラブルの予防が可能です。
特に生成AIはユーザーが提供したデータを学習し、次回以降のデータ作成や分析時に活用します。その結果、入力された個人情報や企業の機密情報などが、次回以降のデータ生成時に他者に対して意図せずデータが含まれる可能性があり、情報漏洩のリスクがあるため、個人情報などの重要なデータは生成AIで使用しないことが重要です。
生成AIの知識を持つプロの人材や企業、メーカーに相談
「生成AIを活用したいが、自社にその技術を使いこなせる人材が不足」している場合や、「生成AIを導入したものの、成果が得られていない」と感じている方は、生成AIの知識を持つプロの人材や企業・メーカーに相談することをおすすめします。問題点や課題が明確になり、成果が得られていないと感じた原因も突き詰めることが可能です。
Nishika株式会社
Nishika株式会社は、AIプロダクト事業やAIコンサルティング・開発事業・AI人材事業を展開する会社です。国内トップクラスのAI人材・データサイエンティスト1万名以上が会員として登録しており、コンペを通じて最高精度でのAIモデルを開発、難易度の高いAI開発に対応可能です。AI・データ活用で課題感をお持ちの企業におすすめの企業です。
会社名
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Nishika株式会社
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設立年度
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2019年
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対応領域
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AIプロダクト事業/AIコンサルティング・開発事業/AI人材事業など
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おすすめポイント
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・難易度の高いAI開発に対応可能
・生成AIの活用を企画から実装までを一貫して依頼できる
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アイガー株式会社
アイガー株式会社は、機械学習アルゴリズムやAIアプリ開発に強みを持つ企業です。特に生産計画の自動化やレコメンドの最適化・来場者予測など、多岐にわたる業務効率化や生成AIやアルゴリズムを活用したAIアプリ開発ができます。
会社名
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アイガー株式会社
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設立年度
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2015年
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対応領域
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機械学習アルゴリズム/AIアプリ開発など
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おすすめポイント
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・生産計画の自動化やレコメンドの最適化・来場者予測など、多岐にわたる業務効率化を支援
・生成AIやアルゴリズムを活用したAIアプリ開発が可能
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株式会社パンハウス
株式会社パンハウスは、AIに関する受託開発・自社のソフトウェア開発・コンサルティングを行っている会社です。AIを専門に研究してきたメンバーで構成されており、最新の人工知能技術への豊富な知識とご経験をお持ちです。AIを導入すべきか、といった相談から、データ収集、PoC、製品化に至るまで、幅広くサポートを行っていただける点も特徴の一つです。
会社名
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株式会社パンハウス
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設立年度
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2021年
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対応領域
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生成AI研修/AIソリューション開発/AI・DXコンサルティングなど
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おすすめポイント
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・生成AI人材を育成
・業務効率化や新規事業創出を支援
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株式会社レベルエンター
株式会社レベルエンターは、VRやAR、chatGPTなどの先端技術を駆使して、「長く活用できる面白いもの」を開発していただける会社です。Webシステムに関しても高い専門性をお持ちで、発注者の課題に合わせて幅広い形で支援していただけます。
会社名
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株式会社レベルエンター
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設立年度
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2015年
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対応領域
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ChatGPTサービス開発など
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おすすめポイント
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・ChatGPTを活用した人材育成サービスの開発
・短期間で組織に貢献できる仕組みを構築
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生成AIは、テキストの生成や要約や新規アイデアの提案や業界の動向分析・オリジナル画像・動画を生成する・プログラミングのコード生成や学習補助・カスタマーサポートでの自動応答・会議の議事録作成・Webやフォントデザインの生成など、幅広い業務を効率化できます。
しかし、生成AIを導入し自社の生産性向上を目指すためには、どのようにすべきか分からないという方も多いと思います。そのような時は「Ready Crew(レディクル)」へご相談ください。Ready Crew(レディクル)では発注者のニーズや予算のヒアリングを行い、ベストな会社選びのお手伝いを行います。是非お気軽にReady Crew(レディクル)へご相談ください。