基幹システムとの違い
基幹システムと業務システムは、対象業務の範囲に大きな違いがあります。
基幹システムは、財務管理や生産管理など企業全体の業務を統合的に管理するためのシステムであるのに対し、業務システムは勤怠管理・給与計算など特定の業務管理に特化したシステムです。
そのため、基幹システムや業務システムを導入する際には、自動化や効率化が必要な業務に合わせて、使い分けることが大切です。
2024.09.19
人手不足が進む日本企業において、業務のシステム化はビジネス拡大のために欠かせません。自社のシステム化を検討されている方の中には、相談先にお悩みの方もおられると思います。本記事では、業務システムの種類や導入メリットを解説するとともに、業務システム開発に強い会社を5社ご紹介します。業務システム開発会社を比較検討中の企業担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事のポイント
1.業務システム開発に強みを持つおすすめの会社5選
2.業務システムを導入するメリット
3.業務システム開発会社の選び方
業務システム開発に強いおすすめの会社
会社名 |
株式会社エスラボ |
ニチコマ合同会社 |
Make a Mickle株式会社 |
株式会社クオリティスタート |
株式会社THEINFITECH |
対応領域 |
システム開発/先端技術 |
システム開発 |
システム開発 |
システム開発 |
システム開発/先端技術系Web |
おすすめポイント |
海外開発拠点もあり、開発経験が豊富 |
0からオリジナルWebサイトを開発する「フルスクラッチ開発」が強み |
DXを推進したい企業向けなど、さまざまな業種・業態に対応したシステムを提供 |
操作性の高いユーザーインターフェース(UI)を提供 |
優れた技術力を持ち、コスト・スピード・品質の全てにおいて妥協のない開発に強み |
このような方におすすめ |
開発実績が豊富な企業に依頼したい方 |
自社のオリジナルサイトを開発してもらいたい方 |
業務システムの導入が初めての方 |
システムの使いやすさを重視する方 |
スピード納品と品質を両立するシステム会社を探している方 |
業務システムとは、企業におけるあらゆる業務を効率的に管理・運用する目的で開発されたシステムのことです。
特にデータの一元管理機能や分析・集計機能など、業務システムによって利用できる機能が大きく異なります。
また、機能性の高さから、営業・人事労務・販売・製造など企業のさまざまな部門で活用されているシステムです。
基幹システムと業務システムは、対象業務の範囲に大きな違いがあります。
基幹システムは、財務管理や生産管理など企業全体の業務を統合的に管理するためのシステムであるのに対し、業務システムは勤怠管理・給与計算など特定の業務管理に特化したシステムです。
そのため、基幹システムや業務システムを導入する際には、自動化や効率化が必要な業務に合わせて、使い分けることが大切です。
近年業務システムの需要が増加していることから、企業の業務ごとに以下のような業務システムが提供されています。
種類 |
特徴 |
勤怠管理システム |
出退勤や有給、シフトなど社員の労働時間に関するデータを記録・管理できる |
配送管理システム |
各車両ごとの配送状況の確認や最適なルートを生成できる |
人事給与システム |
社員の給与計算を自動化できる |
販売管理システム |
売上・在庫データの一元管理により商品の売上計上や原価計算など販売関連の計算を自動化できる |
営業支援システム |
企業の営業活動に関するデータを一元管理・分析できる |
ここでは、5つの業務システムの種類別に特徴を詳しくご紹介します。
勤怠管理システムとは、社員の労働時間を正確に記録・管理するための業務システムです。
例えば、出退勤や有給、シフトに関するデータをリアルタイムで管理できます。
導入することで、タイムカードなど紙ベースの管理で発生しがちな申告ミスや漏れがなくなり、勤怠管理業務の効率アップが期待できます。
配送管理システムとは、配送ルートの最適化に役立つ業務システムです。
例えば、配送管理システムではリアルタイムで各車両ごとの配送状況を確認でき、最適なルートの生成や遠隔からの指示ができる機能を有しています。
活用することで、配送経験の有無によらず最適なルートを選択できるようになり、遅延防止や配送コストの削減に繋がります。
人事給与システムとは、社員の給与計算を自動化できる業務システムです。
例えば、役職や職務などの社員情報をシステム上の計算式に組み込むことで、各社員の手当や控除の計算を自動的に計算できます。
人事給与システムを導入すれば、毎月発生する給与計算業務が簡略化され、人事部門の負担を軽減できます。
販売管理システムとは、売上データや在庫、顧客情報を一元管理できる業務システムです。
販売管理システムでは単にデータを管理するだけではなく、データを用いて商品の売上計上や原価計算、請求締め処理の自動化も可能です。
販売管理システムを利用すれば、販売活動に関わる情報をリアルタイムで可視化でき、スムーズに販売戦略を立案できます。
営業支援システムとは、企業の営業活動に関するデータを一元管理・分析することで、営業成果の最大化を目指す業務システムです。
営業支援システムでは、取引先情報や商談進捗、名刺など営業活動全般のデータを管理でき、営業活動の可視化が可能です。
また、システムで管理する営業データをもとに集計やレポートを作成することで、営業活動の効果を客観的に評価でき、契約率の向上に繋げられます。
業務システムを導入することで、対象業務の効率アップだけではなく、さまざまなメリットを得られます。ここでは、業務システムを導入するメリットについて2つご紹介します。
業務システムを導入することで、手作業で行っていた大量のデータ入力や集計業務が自動化され、社員がコア業務へ注力できるようになり、業務全体の効率が大幅に向上します。
また、業務システムの導入により、煩雑な入力作業で起こりがちな入力ミスや漏れがなくなり、業務における確実性の向上も可能です。
業務システムを導入することで大量のデータをシステム上で保存できるため、従来業務関連の書類を保管していたスペースが不要になり、オフィススペースの節約に繋がります。
そのため、業務システムの導入は、会社設立費用を抑えるために省スペースでスタートしたい企業やペーパーレス化を進めたい企業にとって、業務システムを導入することは特に大きなメリットです。
自社に最適な業務システムを導入するためには、専門分野の開発実績が豊富で信頼性の高い業務システム開発会社を見極めることが重要です。ここでは、業務システム開発会社の選び方について詳しくご紹介します。
業務システム開発会社を選ぶ際には、自社が求める業務システムと同様の開発実績がある会社を見極めることが重要です。
特に業務システム開発会社の開発実績を確認する際は、以下の内容をチェックしておくことをおすすめします。
・同業他社へのシステム開発実績
・類似した業務フローを持つ企業への導入実績
自社が求めるシステムの開発実績が豊富な会社であれば、見積もりから導入までスムーズに進めることができます。
信頼できる業務システム開発会社を選ぶうえでは、システム開発における高い専門性があるかどうかも大切な基準です。
中でも業務システム開発会社の専門性を確認する際に特に重要なポイントは、以下の2点が挙げられます。
・SNSやコラムなどで定期的に業界のトレンド情報や技術に関するトピックを発信している
・専門分野の特許を取得している
上記それぞれを行っている会社は、専門知識や技術力に優れていることを意味します。
専門性の高い会社であれば、業務プロセスを深く理解し、自社の業務課題に適したシステムを的確に提案することが可能です。
業務システム開発会社を選ぶ際には、どれくらいの期間で納品されるかを確認することも大切です。
一般的にオンプレミス型の業務システムは納品までに時間がかかる傾向にあり、一方クラウド型であれば3日〜1週間程度で納品可能な業務システムもあります。
そのため、短期間で複数の業務システムを比較したい場合やお試し利用を希望する場合には、クラウド型がおすすめです。
また、納期はカスタマイズの有無で大きく変わるため、問い合わせ時に納期の目安を確認しておくことをおすすめします。
業務システム開発を手掛ける会社の中には、操作性の高いシステム開発が得意な会社やスピーディな対応に強みを持つ会社など、さまざまな会社があります。ここでは、業務システム開発に強みを持つおすすめの会社5社について、得意領域別にご紹介します。
株式会社エスラボは、人材事業SESや受注・自社開発など幅広く手掛け、企画から開発・収益化戦略まで商品企画に関する一連のサービスを提供しています。具体的な事業内容は、以下の通りです。
・人材事業SES(有料人材斡旋・一般労働者派遣)
・受注開発事業(アプリ企画・業務システム)
・アウトソーシング事業(開発・BPO)
・SaaS事業(SFA・EC・求職)
また、中国・大連に海外開発拠点もあり、豊富な開発経験を有しています。
会社名 |
株式会社エスラボ |
設立年 |
2011年 |
対応領域 |
システム開発/先端技術/EC/コンサルティング |
おすすめポイント |
・企画から開発・収益化戦略まで商品企画に関する一連のサービスを提供 ・中国・大連に海外開発拠点もあり、開発経験が豊富 |
ニチコマ合同会社は、業務システム開発のほかに、ECサイトやアプリ開発も手掛けるシステム会社です。
最先端技術を積極的に開発へ取り入れ、長期的な運用コストやメンテナンスコストの削減に繋がるシステムを提供しています。
会社名 |
ニチコマ合同会社 |
設立年 |
2019年 |
対応領域 |
システム開発/EC/モバイルアプリ開発 |
おすすめポイント |
・0からオリジナルWebサイトを開発する「フルスクラッチ開発」が強み ・最先端技術を開発へ取り入れ、長期的な運用コストやメンテナンスコストを削減の削減に繋がるシステムを提供 |
Make a Mickle株式会社は、発注者の規模や用途に合わせた柔軟な業務システム開発・運用を手掛けるシステム開発会社です。
特に、不具合の少ない高品質なソフトウェア開発に強みを持ちます。
また、DX推進のためにシステムを導入したい企業向けやIT技術の知見があまりない企業向けなど、さまざまな業種・業態に対応した開発が可能なため、システム導入経験がない場合でも気軽に相談できます。
会社名 |
Make a Mickle株式会社 |
設立年 |
2021年 |
対応領域 |
システム開発/Web制作/イベント |
おすすめポイント |
・発注者の規模や用途に合わせた柔軟な業務システム開発に強み ・DXを検討している企業向けやIT技術の知見が乏しい企業向けなど、さまざまな業種・業態に対応したシステム開発が可能 |
株式会社クオリティスタートは、少数精鋭のチームでITコンサルティング・業務システム開発・アプリ開発を手掛け、スピード感に強みを持つ会社です。
特に、業務システム開発では、日常的に多用する場合でもストレスフリーな操作性の高いユーザーインターフェース(UI)開発に対応しています。
また、株式会社クオリティスタートでは開発のみならず、実際にシステムを使う社員が実装技術や一連の操作方法を十分に理解できるまでサポートします。
会社名 |
株式会社クオリティスタート |
設立年 |
2016年 |
対応領域 |
モバイルアプリ開発/システム開発/コンサルティング |
おすすめポイント |
・少数精鋭のチームで業務システム開発を手掛け、スピード感に強み ・操作性の高いユーザーインターフェース(UI)を提供 |
株式会社THEINFITECHは、ベトナム人のチームで日本企業向けにシステムを開発するIT受託開発会社です。以下のように幅広く対応しています。
・業務システム開発
・Webシステム開発
・Webサイト制作
・スマートフォンアプリ開発
・インフラ構築〜保守運用
・CMS構築
・データサイエンス事業
どのシステム開発でも優れた技術力を提供し、「コスト・スピード・品質」の全てにおいて妥協のない開発に強みを持ちます。
会社名 |
株式会社THEINFITECH |
設立年 |
2021年 |
対応領域 |
システム開発/先端技術系/コンサルティング |
おすすめポイント |
・ベトナム人のチームで日本企業向けにシステムを開発 ・優れた技術力を持ち、コスト・スピード・品質の全てにおいて妥協のない開発に強み |
業務システム開発をスピーディに進めるうえでは、発注者側の準備も重要です。ここでは、業務システム開発を効率よく進めるためのポイントを3つご紹介します。
業務システムの導入前には、自社が抱えている業務上の課題を明確にすることが重要です。
例えば、社員に「業務改善アンケート」を実施し、現在の業務プロセスでボトルネックとなっている箇所や非効率な手作業が発生している業務を特定することで、以下のように必要な業務システムの種類を把握できます。
・人事部門の人手が不足しているなら「勤怠管理システム」や「人事給与システム」
・配送リードタイムを短縮したいなら「配送管理システム」
・営業の契約数が低下しているなら「営業支援システム」
・製品の過剰在庫が問題なら「販売管理システム」
また、発注者の課題が明確な場合には求める機能が曖昧でも、システム開発会社の過去の開発経験から課題解決に役立つ機能を過不足なく提案することが可能です。
自社のシステム開発を外部のシステム開発会社へ依頼する際には、提案依頼書の作成が発注先を効率良く選定するうえで欠かせません。
提案依頼書とは、システム開発に求める以下のような条件を詳細に記載する書類のことです。
・システム導入後に期待する効果や理想像(例:人事部門の省力化を実現)
・具体的な機能(例:Q&Aシステムの搭載など)
・具体的な非機能要件(例:生体認証システムなどセキュリティシステムの搭載)
・開発後の教育要件(例:導入の教育研修までサポートを求める)
・希望納期
・予算
提案依頼書があることで、機能要件などの曖昧さや共有漏れがなくなり、システム開発を的確かつスピーディに進められます。
システム導入前には現行の業務フローを可視化しておくことも重要です。
業務フローを可視化することで「どの業務プロセスに対してシステムを導入して自動化すべきか」が明確になり、システム開発会社の機能提案がスムーズになります。
また、導入後にシステムの効果検証を実施するうえでも、導入前の業務フローの課題や現状を把握しておくことが大切です。
業務システム開発では、システムの特徴に合わせて、C言語やJava言語など多様なプログラミング言語が使用されます。ここでは、業務システムの開発で使用される主なプログラミング言語の特徴や使用されるシステム例をご紹介します。
C言語は、メモリ領域を細かく制御でき、ハードウェアに近いレベルでの最適化が可能なプログラミング言語です。
メモリの管理方法を最適化することで高パフォーマンスのソフトウェアを開発できることから、製造工場の制御システムなど、高速処理が必要な組み込みシステムで活用される傾向にあります。
C++は、C言語の機能を拡張したオブジェクト指向プログラミング言語で、より複雑なシステム開発に適しています。
オブジェクト指向の特性により、プログラミングコードの再利用性やメンテナンス性が向上したことから、C言語と比較して大規模な業務システム開発で広く活用される傾向にあります。
特に、金融システムやゲームエンジンなど、リアルタイム処理が必要なシステム・アプリ開発で使用されるプログラミング言語です。
C#は、C++とJava言語と類似した特徴を持つオブジェクト指向言語です。
開発ツールの「Visual Studio」との親和性が高く、プログラミング方法が比較的簡単なため、Webサービスの開発シーンで広く活用されています。
特に、企業向けのデスクトップアプリケーションやWebベースの管理システム、クラウドサービスとの統合が求められるシステム開発に最適です。
Java言語は、プラットフォームに依存せず、あらゆる環境でも動作する汎用性の高いプログラミング言語です。
汎用性の高さから、Webシステム・サーバーサイドのアプリ開発・モバイルアプリの開発など幅広い用途で活用されています。
また、仮想マシン内部で実行できることからセキュリティ性が高く、組み込み・基幹システムの開発においても長年使用されている言語の一つです。
Pythonは、可読性の高いプログラミングコードが特徴で、主にデータ分析やAI開発で活用されています。
Pythonの豊富なライブラリやフレームワークは、AIを活用した業務システム開発に役立ちます。
自社の業務の効率化を実現するうえでは、自社が求める業務システムを的確に開発できる会社の見極めが重要です。しかし、どのようにしてシステム開発会社を選べば良いか困っておられる方も多いと思います。そのような時は「Ready Crew(レディクル)」がおすすめです。
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