キッティングサービスの費用相場やキッティングの内容｜導入のメリットや選ぶポイントもご紹介

キッティングとは、会社で新しく導入したPCなどのデバイスを業務で使用していくためにセットアップしたり、退職者のデバイスを初期化する作業などを指します。会社やサービスによって作業の範囲はさまざまですが、ここでは一般的なキッティングのサービス内容についてご紹介します。

まずは、PCや周辺機器などのデバイスの選定や購入を行い、開封後には接続端子やUSBポートなどの必要なものが揃っているかどうかを確認します。また、デバイスの確認とともに、キーボードやマウスなどの周辺機器との接続も必要です。

次に、初期設定を行い、必要な場合はOSのアップデートまで対応します。デバイス数が少ない会社の場合は、設定を手作業で行うことが多いですが、デバイス数が多い大規模な会社の場合はクローニングツールを使用することもあります。クローニングツールとは、マスターとなるPCと同じ設定を別のPCにも複製し、すぐに使えるようにするためのツールです。

社内などのネットワークやインターネットに接続するための設定を行います。ネットワークへの接続については、ホスト名の決定やIPアドレスの割り当て・無線ルーターの設定など、さまざまな対応が必要です。また、インターネットへの接続については、Wi-Fiの設定などが必要となります。

業務で使用しているプリンターやスキャナー・複合機などに接続し、PC周辺の機器の設定を行います。設定後は、印刷やデータの送受信などが問題なくできるかどうかについて、動作の確認を行うことも必要です。

キッティングサービスをアウトソーシングする場合の費用相場については、サービスの内容などによって異なることが多いです。1台あたりの一般的な費用相場としては、設置や初期設定は約1,000～1万円、システムのインストールは約1,000～1万円、コピーやバックアップは約1,000～2万円となります。（※2024年8月時点）

キッティングサービスを導入することで、ハードウェアやソフトウェアなどの会社のIT資産の管理を効率化できるというメリットがあります。キッティングサービスの中には、保守管理のためのラベルの貼り付けの代行なども含まれることがあり、効率的にIT資産を管理することが可能となるのです。

キッティングサービスを導入すると、キッティングの精度が向上するということもメリットです。自社でキッティングを行う場合、通常業務と並行して進めることが多く、作業ミスが起こったりスピーディーな対応が難しい可能性もあります。一方、専門の会社に任せることで、作業ミスの防止や作業時間の短縮などの効果があります。

キッティングサービスを導入することで、セキュリティ対策を強化できることもメリットです。最新のセキュリティ対策に則って作業が行われるため、自社で行うよりも安全であり、安心して任せられます。また、監視カメラなどがある独自のキッティングルームの中で作業が行われる場合もあり、セキュリティ対策の強化が可能です。

株式会社アシストメイトは、PC、サーバなどの導入/運用/管理から、ヘルプデスクなどのユーザーサポートを中心に行うITサポート会社です。

PC導入時の機器選定や調達・キッティングなどをワンストップで対応しており、クラウドサービスなどの導入支援も行っています。サポートについても、問い合わせに対して電話やメール・訪問・リモートなど、さまざまな方法で対応が可能です。

株式会社CYNKは、業務に課題をお持ちの中小企業を中心に、IT支援という形で限られた費用内で最善のIT導入導入支援を行う会社です。

パッケージシステムの導入支援や、PCの入れ替え・手配などにも対応しています。PCの手配に関しては、キッティングやメールデータの移行などについても、PC1台から対応が可能です。

株式会社NDCテクノロジーは、コンサルティングや設計・構築・検証・運用まで幅広く行っており、ワンストップでの対応が可能な会社です。PCのキッティングやルーターの設置、データセンターへの移行・セキュリティ対策など、ネットワークやサーバーに関わる内容に幅広く対応しています。

キッティングサービスを選ぶ際には、費用が自社の予算に合っているかを確認することが重要です。多くの場合は、依頼する台数が多いほど1台あたりの費用が抑えられる傾向があります。ただし、費用はサービスを依頼する会社によって異なるため、自社で行う場合と外部に依頼する場合の費用を比較し、予算に合った費用での依頼が可能かどうかを確認しておくことが大事です。

キッティングサービスを選ぶ際には、どのようなセキュリティ対策を取っているかを確認することも重要です。社内のPCの中には、社外に流出してはならない機密情報が含まれていることも多いため、キッティングサービスを依頼する会社のセキュリティが甘いと、情報漏洩に繋がる恐れがあります。一方、セキュリティ対策をしっかりと行っている会社であれば、防犯カメラの設置や顔認証システムの導入などを行っており、安心して任せることが可能です。そのため、セキュリティ対策が万全かどうかを見極めた上で会社を選ぶ必要があります。

キッティングサービスを選ぶ際に、スキルが十分かどうかを確認することも大事です。実績が少ない会社に依頼すると、スキルの不足によって予期せぬトラブルが発生する恐れがあります。一方、豊富な実績のある会社に依頼すると、経験によって培ってきたスキルやノウハウがあり、状況や環境に合わせて一歩踏み込んだ提案が可能となります。そのため、依頼したいキッティング作業の実績が豊富であり、十分なスキルやノウハウがあることを確認した上で会社を選ぶことが重要です。

キッティングサービスを選ぶ際に、ライフサイクル全体の管理について確認することも大事です。業務で使用するPCは、キッティングだけではなく、社員への配布から運用・廃棄までのライフサイクル全体の管理が必要となります。そのため、キッティング作業の前後の工程も含めてどう管理するのかを総合的に検討した上で、要望に沿うことのできる会社を選ぶことが重要です。