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システム会社の見積もりを依頼するには?費用の相場と適切な業者の選び方

システム会社の見積もりを依頼するには?費用の相場と適切な業者の選び方

2025.04.25

システム会社に見積もりを依頼する際、どのようなポイントに気をつけるべきかは気になるところです。開発内容の規模にもよりますが、コストを抑えるという観点から相場は把握しておかなければなりません。

そこでこの記事では、見積もりを取る際のポイントや相場について解説します。また、適正価格で開発を依頼するためのチェックポイントや、一括見積もりの活用方法なども紹介するため、システム会社選びに困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

システム会社に見積もりを依頼する際の基本情報

システム会社に見積もりを依頼する際は、具体的な要件をまとめておくことが大切です。ここでは、システム会社の見積もりとは何か、依頼前に準備しておくべきことを解説します。

システム開発の見積もりとは?

システム会社に見積もりを依頼する際、開発会社によって金額が大きく異なることを理解しておきましょう。ある会社では100万円でも、別の会社では300万円と大きな差が開くケースは珍しくありません。

 

見積書は項目や算出方法によって異なり、必要な費用・期間・工数など多くの情報を記載します。そのため、システム開発の基本的な知識がなければ、見積書で他社との比較は難しいかもしれません。

 

流れとして、最初はヒアリングの後におおよその見積もりを出し、要件定義を行い設計図を作成してから、再び正確な見積金額を算出します。なお、最初の見積もり金額が正確とは限らないため、最終的な金額と誤差が生まれることも理解しておきましょう。

 

また、システム会社では見積もりを2回に分ける「2段階見積もり」を実施する会社が増加傾向にあります。

見積もりを依頼する前に準備すべきこと

システム会社に見積もりを依頼する前に、準備すべきことを下記にまとめています。

 

  • プロジェクトの目的・ゴール

  • システム開発の具体的な予算

  • システム開発導入の納期

  • 要件定義書や仕様書の作成

 

自社の課題を整理してから目的・ゴールを設定し、どのような状態になると課題が解決されるかをまとめましょう。その際、予算や納期に関して曖昧な数字でシステム会社に丸投げせず、上限金額や導入予定を提示しておくと、最大限に対応できる内容を提案してもらいやすいです。

 

なお、基本的に要件定義書・仕様書は依頼元の要求を踏まえてシステム会社が作成するため、事前に社内で必要な内容をまとめておきましょう。そうすることで、システム会社は構築作業を具体化でき、顧客側は完成物の質を保証できるため安心できます。

システム開発の見積もり項目とその内容

システム開発の見積もりには、以下の主要項目が記載されています。それぞれの内容について詳しく解説するため、チェックしておきましょう。

要件定義費用

要件定義費用は、開発するシステムの目的や機能、仕様を明確にするフェーズにかかる費用です。基本的に作業にかかった時間で算出し、具体的にはヒアリング・コンサルティング費用、システム要件書の作成費用、仕様の確定プロセスに関わる費用が含まれます。なお、プロジェクトマネージャークラスが担当する場合、費用の相場は60万円~100万円ほどです。

設計費用(基本設計・詳細設計)

設計費用とは、要件定義で決まった内容をシステムとして実現させるための設計フェーズにかかる費用です。具体的には、システムの全体構造・画面遷移設計を含む基本設計、プログラムの仕様・データベース設計を含む詳細設計、サーバー・ネットワーク構造を含むインフラ設計が挙げられます。

開発費用(プログラム実装)

開発費用は、実際にシステムを開発するための技術費や人件費です。システムを開発する際は開発費用が大きなウエイトを占め、エンジニア1人あたりにかかる作業時間を単位として算出されます。

 

なお、技術費の具体的な内容としては、各機能のプログラミング、フロントエンド・バックエンド開発、外部サービスと接続するAPI連携開発が挙げられます。

テスト・検証費用

テスト・検証費用とは、プログラミングされたシステムが正常に動作するかを検証するための費用です。システムを熟知したエンジニアがテスト設計書を作成して、洗い出されたテスト項目をテスターがチェックする重要なフェーズとなります。

 

具体的には、個々の機能の動作確認をする単体テスト、システム全体の連携テストとなる結合テスト、実際の運用を想定した動作確認をするユーザーテストが挙げられます。

インフラ・サーバー費用

インフラ・サーバー費用とは、システムを稼働させるためのインフラ環境構築費用です。具体的には、AWS・GCP・Azureなどを活用して行うクラウドサーバー構築費用、データベース構築費用、SSL証明書・WAF導入などのセキュリティ対策が挙げられます。

UI/UXデザイン費用

UI/UXデザイン費用とは、ユーザーが使いやすいシステムを作るためのデザイン費用です。具体的には、ワイヤーフレーム作成、ブラウザに表示される画面デザイン、ユーザビリティテストが挙げられます。

 

特に、UIはエンドユーザーとWebシステムを繋ぐ唯一の接点であり、サービス・機能を便利に利用するための大事な役割を担っています。

導入・設定費用

導入・設定費用は、開発したシステムを実際の環境に導入するための費用です。具体的には、サーバーへのデプロイ・環境設定、システムの動作確認や調整、データ移行作業が挙げられます。なお、業務システムをリプレースした場合は、マニュアル作成やシステム操作説明会にかかる費用も含まれます。

保守・運用費用

保守・運用費用とは、システム稼働後のメンテナンスやトラブル対応にかかる費用です。具体的には、定期的なシステム監視・ログ管理、不具合修正・セキュリティアップデート、新機能追加・改修対応が挙げられます。

 

これらを蔑ろにすると、納品後のバグやトラブル対応に時間を要することから、エンジニアのスキルレベルと確保している工数を確認しておきましょう。

見積もりが高くなる主な要因

システム会社に見積もりを依頼した際、想定よりも高額になることもあります。ここでは、見積もりが高額になる理由、そしてコストを抑える方法を解説します。

開発範囲が広すぎる

機能を盛り込み過ぎると開発費用が膨らむ可能性があり、不要な機能がある場合も見積もりが高くなる原因になりかねません。

 

そのため、まずは必要最低限の機能からスタートして、追加したい機能があれば予算の範囲内で検討してみましょう。多機能であるほど開発期間や工数がかかるため、範囲を絞ることがコスト削減に繋がります。

カスタマイズが多い

既存システムを利用して開発することをパッケージ開発といいます。なお、パッケージ開発は一から開発する必要がなく、導入も短期で行える点がメリットです。

 

一方で、パッケージ開発ではなく、独自性の高いシステムを開発したい場合は費用が高くなる傾向にあります。カスタマイズが多いほど工数がかかるため、導入までの期間も余裕をみなければなりません。

開発スケジュールが短すぎる

短期間での開発は人員を増やす必要があるため費用が割高となり、そのうえ品質に悪影響を及ぼす可能性があります。プログラム開発は分業が難しく、手順を踏んで作業をしなければ、各フェーズの品質・稼働に耐えられるソフトウェアは開発できません。

 

そのため、人員を増やしても最短開発期間より短くならず、短期間での品質確保は難しいといえます。費用を抑えながら品質を確保するためには、スケジュールに余裕を持たすことが大切です。

外部サービスとの連携が多い

外部サービスと接続するAPI連携とは、既存機能の拡張や複数のシステムを利用している場合、システム同士を連携します。

 

例えば、SNSアカウントの連携、自社商品情報の連携、社内システムやツールのデータ連携などが可能です。しかし、外部サービスとの連携が多いと開発コストがかかるため、見積もり金額が高くなる傾向にあります。外部サービスと連携したい場合は、事前に相談・確認しておきましょう。

適正価格でシステム開発を依頼する方法

ここでは、見積もり金額を適正に抑えながら、質の高いシステムを開発するためのポイントを解説していきます。

要件を明確にしてから依頼する

見積もりを依頼する際には、開発するシステムの目的や機能、運用方法、ユーザー層などを洗い出し、文書化して要件を明確にしましょう。不明確なまま見積もりを依頼すると、開発途中で仕様の変更が発生する、不要な工数が加算されるといった可能性があります。そのため、システムの全体像をわかりやすく明記することが大切です。

複数社に相見積もりを取る

見積もりは1社だけでなく、複数の開発会社に依頼しましょう。比較対象となる3社以上に見積もりを取ることで相場を把握できますが、極端に安い額の会社は注意が必要です。追加費用で結果的にコストが割高になったり、低品質の成果物が納品されたりなど、リスクを伴うケースがあります。見積もりを依頼する際はおおまかな相場を把握したうえで、妥当性を判断できるようにしておきましょう。

分割開発を検討する

システム分割開発の中でも、アジャイル開発はすべての機能を一度に開発せず、最小限の機能から始めて段階的に進めることができる手法です。短期間での導入はもちろん、手戻り工数を抑えられるといったメリットがあります。開発途中でも仕様変更を前提にシステム開発が行われるため、コストを大幅に抑えられることもメリットです。

 

ただし、顧客のニーズに対して柔軟に対応できることから、プロジェクトの方向性がブレやすい点が懸念されます。当初の目的を常に意識しつつ、無駄のないよう方向性をコントロールすることが大切です。

システム開発の見積もりを依頼する際の注意点

システム開発会社と契約する前に、チェックしておくべき3つのポイントを紹介します。

契約内容の確認(追加費用の発生条件)

契約内容を確認する際は、開発途中で仕様変更が発生すると追加費用がかかるケースがあるため、発生条件を確認しておきましょう。追加費用についての契約が成されていない場合、意見の行き違いでトラブルに発展する可能性は否めません。そのような事態を避けるためにも、綿密な要件定義とコミュニケーション、追加費用に関する契約書の整備が必要になります。

保守・運用の費用を事前にチェック

開発費用だけでなく、保守・運用費を含めたトータルのコストもチェックしておきましょう。保守・運用費の相場は、開発費の15%程度となっています。たとえば、開発費700万円となるアプリの保守費用は月額8万7500円で、一般的なアプリケーションの場合は毎月5万円から20万円ほどです。

 

ただし、あくまでもハードウェア・ソフトウェアに対する最低限の保守・運用費であり、サイト運用やヘルプデスクなどのサービスを委託する場合は追加で20万円から50万円ほどは必要と考えられます。

コミュニケーションのしやすさを確認

システム開発会社とコミュニケーションがとれていない場合、納期遅れや認識違いによるトラブルが発生しやすくなります。そのため、初回の打ち合わせで要件の詳細を伝えて、システム会社の理解度を確認しましょう。

 

会社側の対応や提案内容も判断材料になるため、信頼性やコミュニケーション力を評価できます。パートナーシップは今後の付き合いにおいて重要なため、費用や技術面だけでなく担当者のコミュニケーションレベルも加味しておきましょう。

システム会社の見積もりで失敗しないために

ここでは、見積もりで失敗しないために知っておくべき、3つのポイントを紹介します。

安すぎる見積もりのリスク

相場より極端に安い見積りを提示してきた場合、さまざまなリスクが懸念されます。たとえば、短期間で無理な開発をしたためバグが多発する、工数が過小評価され開発が終わらないなどが挙げられます。このような場合は、納期が大幅に遅延する可能性はゼロではありません。

 

また、費用削減のためにテスト工程が削除されたり、要件定義の時間が削られたりすることで、必要な機能が漏れてしまい品質の低下を招くこともあります。トラブルを避けるためにも複数社の見積もりを取りつつ、依頼を検討する先がどのような会社か調べておきましょう。

契約前に確認すべきポイント

契約前には、以下の項目を確認しておきましょう。

 

  • 要件定義と成果物の明確化

  • 納品までのスケジュール

  • 費用と支払い条件

  • 追加費用などリスク管理の条項

  • 責任範囲と補償義務の規定

 

契約内容を明確化しておかなければ、予期せぬトラブルが起きた際にプロジェクトの進捗が大幅に遅延する可能性があります。また、定義を曖昧にしていると成果物の条件が満たされず、さまざまな問題が発生しかねません。そのため、システム会社側と相違がないよう、各項目をしっかりと確認しておきましょう。

システム開発の見積もりはプロに相談するのが近道

システム開発の見積もりは、項目が多いため判断が難しいと感じるでしょう。ある程度の専門知識も必要となり、身近に相談できる人がいない場合は少々難易度が高いと感じるかもしれません。

 

適正価格で発注するためには事前の知識も大切ですが、自社に合った開発会社を見つけることが最も重要です。結局どこに依頼すべきか悩んだ場合、レディクルの一括相談サービスを活用してみましょう。プロが間に入ることで、相場に合った適正な見積もりを取りやすくなり、スムーズな発注が可能になります。

 

 


 

 

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