会社探しを
無料相談
トップページ システム開発関連記事

MR(複合現実)とは?VRとARとの違いや導入におすすめの会社を紹介

MR(複合現実)とは?VRとARとの違いや導入におすすめの会社を紹介

2023.12.04

デジタル技術の進化が止まらない現代において「MR(複合現実)」という新たな技術が注目されています。しかし、導入を考えるうえで下記のような問題に直面することがあるでしょう。

・MRとは一体何なのか、VRやARと何が違うのか具体的に理解したい
・MRを自社に導入するための優良なパートナー企業を探しているが、どこがいいのか見当がつかない
・MRの導入企業が多く、それぞれの企業がどう違うのか分からない…

そんな悩みを解決するために、この記事ではMRの概要やVR・ARとの違いをわかりやすく説明します。

また、MRの導入を成功させるための信頼できる会社の紹介も行います。ビジネスの現場を一新するMR。その可能性を最大限に引き出すための知識とノウハウを得て、事業拡大を目指しましょう。

MR(複合現実)とは?



MRとは「Mixed Reality(ミックスド・リアリティ)」の略称で、現実世界と仮想世界を合わせる技術として、日本語では「複合現実」と呼ばれています。

現実空間の形状をMRゴーグルが認識し、ホログラムをディスプレイに投影して、現実空間上に可視化する技術です。カメラやセンサーが現実空間を3Dスキャンし、床や壁、机などの形状や距離感を立体的に認識することが可能です。

MRは現実の世界と仮想の世界をITの活用で融合させる技術のひとつで、Windowsで馴染み深いマイクロソフトも普及に力を入れています。

MRとVRの違い

VRは仮想世界への完全な没入を追求するのに対し、MRは現実とデジタルの境界を曖昧にすることで新しい体験を生み出すことが可能です。

VRとは「Virtual Reality」の略称で、仮想空間を体験する技術のことです。ゴーグルなどの機器を使用して、視覚や聴覚などの情報を全方位の仮想空間内でリアルタイムに提供し、まるで現実にいるかのような感覚を与えてくれます。

VRはあくまでも「仮想・人工の世界」を作り出す技術であり、現実世界への干渉は行われません。

一方、MRは仮想と現実を組み合わせることで医師の手術の支援や、工場での作業支援などの実際の業務に活用することが可能です。

MRとARの違い

MR(複合現実)は、ARをさらに進化させた技術のことです。

ARは現実の世界に仮想の世界を重ねる拡張技術のことで、CGでつくられた3D映像やキャラクターなどを現実の風景と重ねて投影することが可能です。ARの代表例は、ゲームやカメラアプリに活用されている「ポケモンGO」や「Snapchat」が挙げられます。

一方、MRはデバイスを装着しユーザーの位置や動きに合わせてデジタル情報を表示し、直接ユーザーがデジタル情報を触って操作できる技術です。実際にはその場所にないものを現実世界と仮想の世界を重ね合わせて表示(複合現実)し、自由な位置や角度から体感することが可能です。

ARはゲームで多く採用されているのに対して、MRは医療や自動車、教育など幅広い分野で応用ができる技術として注目されています。


MR(複合現実)を導入するメリット



MR(複合現実)を導入するメリットを3つ紹介します。

3つのメリット
  • 社内研修の精度が高まる
  • 現場作業の効率化
  • コスト削減と納期短縮

それぞれ詳しく解説します。

社内研修の精度が高まる

MRを社内研修に導入することで、研修の質と効果が大きく向上します。

従来の研修は口頭での説明や資料を見るだけのものがほとんどでした。しかし、MRを導入して仮想の要素と現実を組み合わせることで、より実践的な体験が可能になります。

また、特定の場面や状況を研修の場で再現することは困難でしたが、MRを活用して実際の空間にCGを投影することでより実践的な研修が行えます。

従業員のスキルや知識の向上はもちろん、企業の競争力向上にも寄与することが期待できるでしょう。


現場作業の効率化

MRを活用して3Dで現場作業を進めることで、作業ミスの削減やスピード向上などの効率化を図ることができます。

特に製造業界や建設業界の現場では立体的な作業を求められる事が多く、導入により大きな成果を挙げています。

従来は現場で作業員への指示を2Dの図面で行っていたため、齟齬が生まれてしまい作業が止まってしまうこともありました。

建設業や製造業では図面と現場でのMRを活用することで、3Dでの現場作業を把握できるため、ミスの削減や生産性の向上が見込めるでしょう。


コスト削減と納期短縮

MRを活用して試作品をデジタル化することで、大幅なコスト削減と納期短縮につながります。

従来は商品のサンプルを作成して問題点を洗い出し、再度サンプルを作成するなどを繰り返していたため、コストがかかり納期も延びていました。

しかしMRでサンプルを作成できれば材料費がかからず、作り直すことも手間ではないので、コスト削減と納期短縮が期待できます。

現物を見るまでイメージしづらい建築物や大型の製品を扱う場合、効果は大きくなるでしょう。


MR(複合現実)の活用事例



MRは幅広い業界でビジネスへの活用が進んでいます。MRの代表的な活用事例について解説します。

3つの活用事例
  • 医療現場
  • 航空会社
  • 建設業

それぞれ詳しく解説します。



医療現場

MR(複合現実)は、医療現場において革命的な変化をもたらしており、治療の質や効率性を大幅に向上させることが可能です。

MRを活用することで医師は3D画像を見ながら、遠隔でも内視鏡カメラと手術器具を搭載したアームをコントローラーで操作することが可能です。このように、医療現場では手術を執刀する医師やチームをサポートするための手段として活用できます。

病院へのアクセスが悪い患者が遠方にいながら治療を受けられることや、医師も部位を拡大して見られるなど、医師と患者の双方に大きなメリットがあるでしょう。


航空会社

航空会社においてMR(複合現実)の導入は、研修やメンテナンス、デザインの最適化など、多岐にわたる業務の効率化を進めることが可能です。

MRを使用すれば、実機や物理シミュレーターを使わずにバーチャルシミュレーションを実現できます。

実例として、日本航空(JAL)とフランスのAirbusは2017年にMR技術を用いた航空機パイロットと整備士向けの訓練用アプリケーションを共同開発したと発表しています。実物大の3DCADデータによる精緻なコックピットやドアの操作の練習や、視線の位置やジェスチャーによるスイッチの切り替え等の操作演習も可能です。

MRによる訓練は熟練度を早期に向上でき、大きな効果が期待できるでしょう。


建設業

建設業界では、MRを活用した模型制作の効率化・精度向上が期待されています。

MRを活用することで実際に模型を作成せずに映像を映し出せるため、模型制作・資材コストを削減することが可能です。

また建築物の完成イメージをMRで作成することで、全体像やディテールの共有が行えるため、余計な手戻りや修正が少なくなります。

MRの活用により発注者や設計者、施工者間での認識のズレを防ぐことができ、施工品質の向上や無駄なコミュニケーションコストも防げるでしょう。


おすすめのMR導入支援会社6選



MRの導入支援会社を選ぶ際、多くの支援会社が存在するため、自社に合った会社を探すのは時間も労力もかかります。

そこでMR導入支援会社でおすすめの会社6選を紹介します。

それぞれの会社の特徴を把握し、自分の会社にあった導入支援会社を選択しましょう。



株式会社MuuMu

株式会社MuuMuは、企画、プロデュース、2D/3Dデザイン、エンジニアリング、WEBまでトータルでプロダクトの制作をおこなっている会社です。

エンタメコンテンツ制作や、MR/AR/VR センサーデバイスコンテンツ制作、観光向けコンテンツ制作、裸眼ホログラムコンテンツ制作などを手がけています。

設立 2017年7月
主なソリューション 各種コンテンツ制作(サイバーデバイス、観光、エンタメ)
おすすめポイント MR分野において、国内No1の常設MRアトラクション稼働実績がある

株式会社Arent

株式会社Arentはクライアントと併走しながら、その企業の資産(ベテランや技術者の暗黙知)による課題解決力をシステム化し、テクノロジーの力でデジタル新事業に変えてくれる会社です。

様々な機器を組み合わせる技術力で歯科医師が空中でバーチャルなボタンをタッチすることで操作できるMRシステムを開発しています。

設立 2012年7月
主なソリューション Lightning BIM、PlantStream
おすすめポイント 歯科治療のMRシステムの開発実績が有り、課題発見からプロダクト開発、事業化までの全工程をサポートしてくれる

KOIFAMILY株式会社

KOIFAMILY株式会社はメディアやテクノロジーを活用し、コンサルタントから実施までクライアントに全体的なソリューションを提供している会社です。

IT・プロモーション分野を中心にビジネスを展開しており、プロモーション目線の開発が可能です。

設立 2017年2月
主なソリューション toploop(ITソリューション・ソフトウェア開発)
おすすめポイント ジャイカや政府との密なやり取りをしており高品質な納品物を期待できる

株式会社テクリコ

株式会社テクリコはコンピュータ技術による連携を行い、ソフトウェア開発、Webシステム構築のサポートをしてくれる会社です。

受託ソフトウェア開発事業や、ヘルステック事業を行っており、中小企業用のシステムの開発から大手企業の基幹システムの開発、ソーシャルゲーム、VR/AR/MRアプリ等、数多くのソフトウェア開発の実績があります。

設立 1994年9月
主なソリューション 受託開発
おすすめポイント 利用するユーザー目線でソフトウェアの開発を行い、お客様のニーズに合わせた最適なソリューションを提供してくれる

株式会社CGworks

株式会社CGworksは、建築パース・CGパース等の3DCGをはじめ、VRデータの制作、3Dを活用した動画制作のプロが集まった会社です。
Gパース制作部ではグラフィック制作(完成予想CG制作、広告用CG制作など)を行い、企画開発部ではXR関連(VR/AR/3DWebコンテンツ)の企画・開発を行っています。

動画制作だけでなく建築内装設計経験者も多数おり、エンジニアも在籍しています。

3DCGパース制作からプログラミングを交えた制作まで、幅広く柔軟な対応が可能です。

設立 2019年3月
主なソリューション CGパース制作、VR・バーチャル空間制作
おすすめポイント 建築設計・内装設計に関わる商業を中心としたさまざまなCGパースや、ヴァーチャルオフィスVRの提案が可能

株式会社ABAL

株式会社ABALは株式会社ロボット、株式会社ワイズ、株式会社エーヨンマルマルの3社によって立ちあげられたジョイントベンチャー企業です。

VR・AR・MRなどのXR技術を活用し、お客様に最適な仮想空間をコンテンツを提供しています。
最大の特徴はロケーションベースXR(店舗などリアル空間で運営されるVR空間)で、日本最大規模の10万人を超える利用実績があります。

設立 2016年1月
主なソリューション ABALシステム
おすすめポイント 自社オリジナルのABALシステムを活用し、お客様のニーズにあった仮想空間を提供してくれる

まとめ



この記事ではMRとVR、ARとの違いや、導入するメリット、活用事例について解説しました。

MRは導入することで社内研修の精度を高め、現場作業の効率化だけでなくコスト削減と納期短縮も実現しくれます。

すでに医療現場や航空会社、建設業で導入されており、今後はより多くの業界で活用されるでしょう。

今回はおすすめのMR導入支援会社6選についても紹介してますので、ぜひ参考にしてください。

MR導入のためにシステムベンダーを探すなら、レディクルにご相談ください。

それぞれの強みや特長を把握したうえで、コンシェルジュがお客様の会社にぴったりの会社をご紹介いたします。

この記事のタグ

mr システム開発