RPA導入支援におすすめの会社12選!会社選びのポイントも紹介
2023.12.04
業務効率化の鍵として注目される「RPA」。その効果を最大限に引き出すためには、適切な支援企業の選定が不可欠です。
しかしながら、次のような課題を感じている人も多いのではないでしょうか。
・RPAを導入するにあたり、どの企業を選べばよいのか迷っている
・企業選びで重視すべきポイントが分からない
・多くのRPA支援企業が存在しており、それぞれの違いや特長が理解できない
そこで今回はこれからRPAを導入しようと考えている人や、すでにRPAの導入はしたものの思ったほど効果を感じていない人に向けて、RPAの導入を支援する12社のおすすめ企業や企業選びのポイントを詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧いただき、最大限の業務効率化を実現しましょう。
RPAとは
「RPA(Robotic Process Automation)」とは、事務系の定型作業を自動化・代行するツールのことです。
これまで手作業で行っていたルーチンワークを自動化できるので、業務効率の向上と人的ミスの予防に役立ち、生産性の向上が見込めます。業務効率化が期待されることから、RPAは多くの企業で取り入れられています。
RPAの形態
RPAの形態には「クラウド型」と「オンプレミス型」の2つの種類があり、用途や予算によって使い分けが必要です。
それぞれの形態で違いがありますので、メリットやデメリットについて解説します。
クラウド型
クラウド型RPAは、インターネットを経由して利用できるオートメーションツールのことです。
サーバー上にシステムが置かれているタイプのことで、iPhoneやAndroidなどのスマホ・PC・タブレット端末などからインターネットを介してアクセスできます。
クラウド環境にソフトウェアロボットを導入する仕組みで、自動化できる範囲はWebブラウザ上での作業に限定されます。
【クラウド型のメリット・デメリット】
メリット |
・短期間で利用開始でき、導入コストも抑えられる。 |
デメリット |
・導入できる範囲がWebブラウザ上での業務に限られる。
・クラウドサービス以外のシステムと連携できない可能性が高い。 |
クラウド型サービスの業務を自動化させたい方におすすめです。
オンプレミス型
オンプレミス型RPAとは、自社のサーバやコンピュータにRPAソフトウェアをインストールして活用するツールになります。
ルールベース、マクロ、スクリプトなどのように、ある程度決められたテンプレートをもとに業務の自動化を進めることが可能です。
【オンプレミス型のメリット・デメリット】
メリット |
・カスタマイズがしやすく、導入できる業務の幅が広い。
・クラウドサービス以外のシステムとも連携しやすい。 |
デメリット |
・自社にサーバーを設置するため、導入コストが高い。 |
パソコン1台ごとにRPAソフトをインストールしてそのパソコンだけで動くため、RPAが動いている間はそのパソコンで他の作業ができません。
そのため導入している会社はRPA専用のパソコンを用意したり、スケジュールを決めて運用しています。
RPAを導入するメリット
RPAを導入するメリットは複数ありますが、ここでは代表的な3つの特徴について解説します。
【RPAを導入する3つのメリット】
- 人件費の削減
- 人的ミスの防止
- 定型業務以外の業務に集中できる
それぞれ詳しく解説します。
人件費の削減
RPAを導入すれば人間が手入力していた作業を代わりに行ってくれるため、その作業にかかっていた人件費を削減することが可能です。
単純な入力作業にも人件費がかかり、特に重要な書類作成はスタッフに大きな負担がかかります。
月初の請求書発行のように繁忙期がはっきりしている場合、その業務を乗り切るためだけに従業員を確保すると人件費の無駄が発生します。RPAで自動化できれば繁忙期に追加の人員を確保する必要もなく、通常の人員で乗り切ることが可能です。
また単純作業は心理的な負担やストレスが大きくかかり、やりがいも感じにくい仕事です。RPAを導入することで離職を減らし、結果として人材確保のコスト削減にもつながるでしょう。
人的ミスの防止
RPAでは決められた手順に従って正確に業務を行うことが可能になり、人的ミスによる損失を防げます。
人が手作業で入力する場合は、慎重に行ったとしても人的ミスが発生してしまうものです。
たとえ転記するだけでも入力欄の間違いや大文字と小文字の違い、金額の違い、などがあげられます。
RPAは疲労を感じることなく、24時間連続で作業することが可能なため、損失を未然に防ぐ安全機能のような役割も果たす効果もあります。
定型業務以外に集中できる
入力作業などの単純作業に割いていた時間をなくすことで、企画の検討や業務改善など創造的な仕事に注力することが可能です。
業務には誰にでもできる単純作業と、付加価値を生み出す業務があります。単純作業をRPAに任せることで、人間にしかできない付加価値を生み出す業務に集中して取り組めるようになり「本来やるべき業務にいつまでたっても着手できない」ということがなくなります。
単純作業を自動化すれば、従業員はより付加価値の高い業務に集中でき、企業価値の向上に寄与できるでしょう。
RPAを導入するときの注意点
RPAを導入する際にはメリットだけでなく、注意点も把握しておく必要があります。注意点を事前にチェックしておくことで、導入した際に起こる可能性がある失敗を未然に防げるでしょう。
【RPAを導入する際の3つの注意点】
- 導入する目的を明確にする
- まずはテストから始める
- 社内にもRPAの知識を持っている人材を揃える
それぞれ詳しく解説します。
導入する目的を明確にする
RPAの導入目的を明確にしなければ、活用すべき業務やツール選定が適切に行えなくなります。
RPAは業務を自動化することを目的とするのではなく、具体的に何を削減し、何を実現したいかを明確に決めておくことが必要です。
例えば「残業時間を月間で◯時間減らす」「人件費を◯円カットする」など具体的な数値目標の設定があると望ましいです。
導入する前段で解決したい課題や目的を経営層と現場社員で共有し、RPAで自動化する業務を決めたうえで製品を比較検討しましょう。
まずはテストから始める
RPAを導入する際はいきなり多くの業務を自動化しようとせずに、テスト導入から始めるのがおすすめです。
まずはひとつの業務に絞ってRPAの動作確認を行い、運用ができるかどうかを実際に検証したうえで、徐々に別の業務にも拡大していきましょう。
またRPAツールの中には、無料で体験できるものを用意しているケースもあるため、導入後に使えないという失敗も未然に防ぐことができます。
効果の見極めとしては「どの業務がRPAで自動化しやすかったか」や「想定していた自動化ができているか」などを確認しましょう。
社内にもRPAの知識を持っている人材を揃える
RPAは導入後にも、業務内容の変化にあわせて定期的なメンテナンスが必要です。
業務プロセスの変更やトラブルが発生したときに、社内にもRPAの知識を持っている人材を揃えておくことが求められます。
ITリテラシーが全社的に高い企業であれば比較的容易かもしれませんが、そうでない場合は新たに人員を増やす必要がありコストが発生します。
導入支援会社によっては、導入後の保守も担ってくれるサービスがあるため、アフターサービスが充実している会社を活用することも検討しましょう。
RPA導入支援会社を選ぶポイント
RPAの導入支援会社を選ぶ際、比較する特徴は複数あるため、自社に合った会社を探すのは大変です。ここではRPA導入支援会社を選ぶポイントについて解説します。
サポート体制を確認する
社内にはRPAに詳しい社員がいないケースも多いため「システムについて問い合わせができるサポート体制が整っているのか」「マニュアルがしっかりと整備されていて誰でも操作できるのか」などを確認することが必要です。
自社の社員にRPAシステムが受け入れられ、安定的に運用できるまで開発・支援会社がどのくらいサポートしてくれるかも合わせて確認しておきましょう。
【サポート内容一覧】
- オンラインやオフラインでの相談が可能かどうか
- FAQ(よくある質問)が充実しているか
- 動画マニュアルが用意されているか
- RPA運用についての研修やセミナーを開催してくれるか
上記のサポート体制が整っているか導入前に確認が必要です。
導入して使えるか
RPAシステムは現場の従業員や、保守に関わる従業員が使用するため、活用して実際に業務効率化する人、あるいは保守・運用する人が使いやすいかどうか確認が必要です。
操作が難しいと現場での使用が浸透せず、無駄なコストや教育に時間がかかるケースがあるため注意しましょう。
RPA導入支援でおすすめの会社12選
RPAを導入する場合、業務の棚卸・適用範囲の選定・業務プロセスの見直しを行い、実際にどのようなシステムを導入するのかを定め、運用していかなければなりません。
ここではRPA導入支援でおすすめの会社12選を紹介します。
株式会社SMSデータテック
株式会社SMSデータテックは公官庁や金融・流通・製造業界などに導入された基幹システムの運用・保守業務を担う会社です。
幅広いITサービスマネジメントノウハウと運用設計ナレッジを培っており、システム開発の要件定義段階からシステム維持メンテナンスおよび運用サービスまでを視野に入れた、システムのライフサイクルをトータルにサポートしています。
設立 |
2001年6月 |
主なソリューション |
ITコンサルティング、システム開発、自動化ソリューション |
おすすめポイント |
RPAをはじめとした攻めのDXが可能 |
株式会社アラテナ
株式会社アラテナは法人向けビジネスソフトウェアの企画や設計、開発、保守、運用などの法人ビジネスシステムのコンサルティングを主とした会社です。
顧客満足度100%を目指しており、お客様の課題を理解・解決しています。お客様の求めるものだけでなくその先まで考え提供してくれる会社です。
設立 |
2019年1月 |
主なソリューション |
法人向けビジネスソフトウェアの企画、設計、開発、保守、運用 |
おすすめのポイント |
定常業務のRPA化により作業時間を1/3に短縮した実績がある |
オートロ株式会社
オートロ株式会社はクラウド型のRPAをDXで推進している会社です。
3つのプラン(Lite、Standard、Pro)が用意されており、スモールスタートでお試ししたい方や、全社的に使用したい方までさまざまなニーズに応えてくれます。
設立 |
2014年11月 |
主なソリューション |
AUTORO(業務自動化ツール) |
おすすめのポイント |
デスクトップにインストールして利用されることが多かったRPAをクラウド環境で提供、テレワークでも使うことが出来る |
株式会社NAACS
株式会社NAACSは基幹系システム・インフラの設計・開発やRPA・AIなどのシステム開発事業や自動化のコンサルティングを主な事業としている会社です。
建設業や卸売業、情報通信業の基幹システム保守開発で実績があり、RPAツールの導入、開発、社内教育の支援もしています。
設立 |
2018年8月 |
主なソリューション |
システム開発 |
おすすめのポイント |
導入コンサルとしてうまく活用するためのサポートまで細やかに対応可能 |
日本ファイナンシャル・エンジニアリング株式会社
日本ファイナンシャル・エンジニアリング株式会社は7つの銀行と直接口座取引をしており、抜群の信頼度がある会社です。
ITコンサルティングから保守運用まで一連の対応が可能になり、RPAに対応できる技術者がいるため、それぞれのツールの長所や短所を把握した上でベストなツールを提案しています。
設立 |
1999年2月 |
主なソリューション |
eリストストレージ、WinActor、スマートセッション |
おすすめのポイント |
大手石油会社のRPA導入実績あり(UiPath) |
株式会社ココエ
株式会社ココエはIT/DX人材育成に取り組み、DX推進を進めてきた会社です。
大手上場企業のDXのデジタルマーケティングや、CRMにより推進してきた実績があります。全社員へのDXリテラシーの底上げやビジネス理解、DX理解を併せ持つDX推進人材の育成を実現しています。
設立 |
2016年2月 |
主なソリューション |
デジタルマーケティング、ITソリューション |
おすすめのポイント |
純国産のノーコードRPAの提供、日本語のため日本人にとって書きやすいUI |
株式会社エフ・エム
株式会社エフ・エムは創業以来の企業理念である「顧客第一主義」に基づき、お客様の視点に立ったソリューション・サービスの提供を行う会社です。
RPAのアプリケーション開発からシステムの運用管理まで、クライアントにあわせたサポート体制が整えられています。
設立 |
1975年5月 |
主なソリューション |
ネットワーク、インフラ、アプリケーションの設計・開発・運用・サポート |
おすすめのポイント |
WinActor・uipathの2種から最適な方を提案 |
楽産株式会社
楽産株式会社は業務効率化のプロフェッショナルが経営課題の解決提案を行う会社です。
RPAの導入だけでなく、その先の目的までをサポートする体制や提案をしています。
「Robo-Pat」や「Robo-Suke」などのツールを活用し、現場の業務フローと必要な機能の追求や、最短で、業務負担を減らすことも提案可能です。
設立 |
2021年3月 |
主なソリューション |
Robo-Pat、Robo-Suke |
おすすめのポイント |
ROBO‐PAT・ROBOSUKEの提供、補助金を利用した提案も可能 |
アクロスロード株式会社
アクロスロード株式会社は長年培ったソフトウェア開発技術やプロジェクト管理、営業力を基盤としたシステム開発事業を展開するだけでなく、その先の広がりを視野に入れた事業も推進している会社です。
データ入力や印刷処理、PC操作など、手入力や紙処理された一連の事務処理を自動化するAI-OCR機能を備えたRPA「アクロボ」を提供しています。
アイデアを実現するための「技術」と、それを活用した「サービス」を提供しています。
設立 |
2010年11月 |
主なソリューション |
システム開発 |
おすすめのポイント |
安価な価格でのサービス提供や、現役エンジニアが導入から運用までを徹底サポート |
オムロン株式会社
オムロン株式会社は事業を通じて社会的課題を解決し、技術の進化を通じてイノベーションを生み出している会社です。
現場業務のIT化を支援するpenguは「業務自動化ツール」「育成プログラム」がセットになった業務改善サービスになります。
データ収集やデータ集計、PC作業を効率化し、さまざまな業務の自動化を実現しています。
設立 |
1933年5月 |
主なソリューション |
DXソリューション |
おすすめのポイント |
6兆円を投資して開発した自社DXのためのツールを格安で提供 |
GROWIT株式会社
GROWIT株式会社は小売・卸売業、飲食業のお客様に向けたITサービスを提供している会社です。
一番の強みは「IT開発ベンダー」と「ユーザー企業」という2つの側面を持っていることで、長年培ったシステム開発のノウハウを活かし、お客様が欲しい機能やサービスを、使い勝手よくシンプルに提供しています。
設立 |
2021年3月 |
主なソリューション |
業務システム受託開発、業務効率化支援サービス |
おすすめのポイント |
地方自治体のRPA開発、導入支援実績があり、中小企業様や個人事業主様を対象にDX推進の支援、充実したITサービスを提供している |
株式会社TACT
株式会社TACTはBPO・コールセンターやオペレーションを軸に、注目されているAI技術・ICT技術を駆使し、世界中のオペレーショナルエクセレントカンパニーを超えるほどに企業価値を高める提案をしてくれる会社です。
コンサルティングに力を入れており、導入準備から導入後のサポートまで、RPAの活用をワンストップでサポートしています。
設立 |
2010年12月 |
主なソリューション |
AIコンシェルジュ、RPAコンサルティング |
おすすめのポイント |
Chatbotサービス、RPAサービス、SMS送信サービス等を展開、提供している |
まとめ
この記事ではRPAの形態やメリット、導入するときの注意点、導入会社を選ぶポイントについて解説しました。
RPAは業務を効率化するためには欠かせないツールになりますが、導入するための目的を明確化しなければ大きな費用を無駄にしてしまう可能性があります。
導入支援の会社によっておすすめのポイントも異なるため、自社でどのソリューションが必要になるかを事前に把握しておきましょう。
今回はおすすめの会社12選についても紹介してますので、ぜひ参考にしてみてください。
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