システム開発の費用が高くなる理由！信頼できる発注先選びのコツ
2021.05.20
事業の拡大や新しいサービスを展開する際、既存の在庫管理システムでは対応できないことがあります。しかし、新しいシステムを導入するためには費用がかかります。担当者としては、費用を予算内に収めつつ、新規事業にも対応できるシステムを開発したいところです。 この記事では、システム開発における費用の目安と安く抑える方法について紹介します。
※最終更新日：2023年12月19日（2021年5月に公開されたものを、最新情報を踏まえ編集部で校正・更新しました。
自社で開発する場合
自社でシステム開発を行う場合、かかる費用の内訳は人件費と設備費です。
自社にシステム開発ができる人材がいれば問題ありませんが、いない場合は新規採用する必要があります。
システム開発を行うことができる職種の平均年収は、以下のとおりです。
・PM：約660万円
・SE：約570万円
・PG：約420万円
一度採用した人材は、システム開発が完了しても継続して雇用しなければなりません。上記のような専門職を継続して雇用するのであれば、人数や能力によっては年間1,000万円以上かかる場合もあります。
システム開発が継続して行われる場合は自社で人材を採用した方が費用はかかりませんが、単発や小規模のシステム開発の場合は、依頼した方が費用は安いでしょう。
アウトソーシングする場合
システム開発を依頼する場合、かかる費用は人件費やサーバー代、パッケージの場合はライセンス費用などです。人件費は「単価×工数」で計算されるため、依頼する期間や作業量が多くなるほど料金が高くなります。
システム開発会社の単価相場は以下のとおりです。
PG
・個人：40万円～60万円
・大手：50万円～100万円
SE
・初級：60万円～100万円
・中級：80万円～120万円
・上級：100万円～160万円
上記の金額はあくまでも目安で、システムの内容や規模によって異なります。実際に開発会社に依頼する際は、複数の会社から見積もりを取って検討すると良いでしょう。
通常業務が忙しい場合は、
一括で複数の会社の見積もりを取ってくれるサービスを利用するのがおすすめです。個別に見積もりを依頼するとなると、それぞれの会社とのやり取りが必要ですが、一括見積もりなら面倒な手間が省けてスムーズです。
見積もり費用だけで依頼先を選ぶのはNG
前述したとおり、システム開発を発注する場合、複数の会社から見積もりを取って依頼先を選択する方法が一般的です。しかし、依頼先を選ぶ基準として「安さ」に重点を置いてしまうと、失敗してしまう可能性が高くなります。
なぜなら、システム開発は完成までに仕様変更することも多いため、当初の見積もりの範囲内で収まるケースはほとんどありません。
仕様変更が起きてしまう理由は、依頼をする時点で要件が定まっていないことが考えられます。
要件が定まらないまま開発をスタートしてしまうと、工程の途中で要件を追加したり、システム完成後に修正が必要になったりする可能性が高くなるでしょう。
また、依頼者側の要件が定まっていても、開発会社側が依頼内容を正確に汲み取れていなければ、修正依頼が多くなります。このようなコミュニケーションミスによる追加費用の発生は、依頼先との相性も大きく関係しています。アウトソーシング先選びは慎重に行いたいものです。
さらに、見積もりの価格が極端に安い開発会社は要注意です。極端に安いところは、依頼内容や要件を満たしたシステムを開発してくれないケースが多いので避けておきましょう。
このように、システム開発の依頼先を選ぶ際は費用面だけでなく、「コミュニケーションがきちんと取れるか」「要件を満たしたシステムを開発してくれるか」なども重要なポイントです。
システム開発を安く済ませるには
信頼できる依頼先が見つかっても、何度も修正を依頼すれば、追加で費用が発生してしまいます。
システム開発の費用を少しでも安く済ませるために、開発会社に依頼する前に、システムに必要な機能や具体的な操作イメージなど明確にしておきましょう。依頼内容や要望を文章にして、発注依頼書にまとめます。
発注依頼書が明確であれば、開発会社も正確な見積もりを提出しやすくなり、実際にかかる費用との差が少なくなります。また、実際の費用が高くなってしまうのは、システム構築後に大幅な修正や仕様の追加があった場合です。一度構築したシステムを変更するためには、時間と手間がかかるからです。
とはいえ、システム構築後に機能を追加したり、仕様を変更しなければならなくなったりするケースは多いです。システム開発は見積もりよりも費用がかかることを理解した上で、依頼前の要件定義をしっかりと行い、不要な変更を減らすことがポイントです。
システム構築後の修正や仕様変更を避けるためには、依頼先との綿密な打ち合わせも重要です。依頼側の意向を正確に汲み取ってくれる担当者がいる会社を選ぶことで、不要な修正依頼を防げるでしょう。
アウトソーシング先選びが重要
コストに見合った質の良いシステムを構築するためには、依頼先を慎重に選ぶ必要があります。
いくら不要な修正依頼は減らしたいと考えていても、開発会社側に問題があれば、依頼した後にシステム内容の大幅な修正が必要になる可能性は高くなります。新規事業のためのシステム開発であれば、予期しない仕様変更も多いでしょう。
先述したように、依頼先を選択する際は見積もりの価格だけでなく、密にコミュニケーションをとって認識のすり合わせを丁寧にしてくれる開発会社がおすすめです。
安さを重視したために機能が不十分であったり、システムエラーによってお客様にご迷惑をおかけしてしまったりするリスクを避けるためにも、信頼できる依頼外注先を探しましょう。
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今回はシステム開発における費用の目安と、システム開発の費用を安く抑える方法を紹介しました。
システム開発は、内容によっても異なりますが、自社で開発するよりも専門会社へ依頼した方が費用を安く抑えられるケースがあります。ただし、実際にかかる費用は見積もりよりも高くなる場合が多いでので、密にコミュニケーションを取れる依頼先を選ぶことが重要になります。
