約2,000種類、複雑な商品体系が生む、パートナー選定の課題
――太田様の役割と、生活の木が直面していた課題について教えてください。
生活の木 太田様(以下、太田様): マーケティング本部のミッションは、顧客接点を作り、その関わりを強めることです。私自身は、広告の企画やクリエイティブ制作、LPの設計など幅広く担当しています。
当社の強みであり、同時に課題でもあったのが「約2,000種類」という圧倒的な商品数です。季節限定品や、最近ではザクロといった新ジャンルの拡充により、そのラインナップは常に変化しています。ただ、そうした商品数の多さがあるからこそ、パートナー選定における課題がありました。
現状、30〜50代女性が中心顧客ですが、商品の汎用性は高く、本来は赤ちゃんからシニアまで使えるアイテムばかりなんです。もっと広いターゲット、特に若い層にリーチしたいと考えていました。
しかしここで「制作会社の固定化」という壁にぶつかりました。商品ごとに異なるターゲットに向けてプロモーションをしようと思っても、既存の制作会社様は当社のことを熟知してくださっている反面、どうしても従来の「生活の木らしさ」の枠に固定化されてしまう傾向があったのです。新規層を振り向かせるには、今回はあえてこれまでにない視点を持ったクリエイティブが必要でした。
――レディクルに相談する前は、どのようにパートナーを探していたのですか?
太田様: 自分たちでゼロから探そうとすると、日々の業務に追われ、「3社以上を同時に比較検討すること」が時間的に困難でした。また、せっかく探して打ち合わせをしても、こちらの意図がうまく伝わらず、見当違いの打ち合わせになってしまうことも珍しくありません。
そんな時にレディクルから提案されたのが、「複数社の比較をカジュアルにスタートできる」という仕組みでした。こちらの要件をコンシェルジュの太田さんに伝えるだけで、ピンポイントにマッチする企業を効率よく提示してもらえる。この手軽さとスピード感が発注側として大きなメリットだと感じました。
インサイト起点で生まれた「イランイランシリーズ」のLP制作
――イランイランシリーズLP制作の背景について教えてください。
太田様: 自社SNSのデータ(インサイト)を分析した際、既存層の30〜50代よりも20代などのもう少し若い層から特に高いエンゲージメントを獲得していたのが「イランイラン」のコンテンツでした。ここに新規獲得のフックがあると確信し、専用LPを作ることに決めました。
このプロジェクトこそ、従来の枠を壊す新しい視点が必要でした。そのため、レディクルには「新規ターゲット層、特に若年層に響くエッジの効いたLPを作れる制作会社を紹介してほしい」と相談しました。
太田真帆(以下、レディクル太田): バレンタインの時期に訪問させていただいた際に、こちらのLPのご相談をいただきました。春から夏にかけてじっくりディスカッションを重ね、2025年10月頃にLPが公開されました。
▶︎イランイランシリーズ:https://onlineshop.treeoflife.co.jp/pages/ylangylang
――実際の活用と成果について教えてください。
太田様: 完成したLPは、インフルエンサーマーケティングやWeb広告(メタ広告)の遷移先として活用しました。
成果としては、狙いどおり新規の若い層にしっかり届いただけでなく、既存のコア層からも「おしゃれ」「新鮮」と大好評をいただきました。新規層向けに尖らせすぎると、既存のお客様が離れてしまう懸念もありましたが、香りやテクスチャーの魅力が丁寧に表現されていたため、双方から支持をいただきました。これは新しいパートナー企業様だからこそ生み出せたシナジーだと感じています。
映像化のニッチなこだわりを実現するパートナーとの出会い
――その後、70周年に向けた企業ブランディングムービー制作でも、レディクルを活用されたそうですね。
太田様: これまで会社全体を統一して説明できる動画がなく、営業・採用・広報の各現場でメッセージにバラつきがありました。70周年という節目を機に、ブランドストーリーを映像化することにしたんです。
これは単なる企業紹介ではなく、生活の木の歴史、理念、ものづくりの現場を可視化することが目的でした。既存のお客様には信頼を深めていただき、採用候補者には職場の魅力を伝え、取引先には企業姿勢を理解していただく。このように、複数のステークホルダーに対して、統一されたメッセージを届ける必要がありました。
今回の選定における重要な基準の一つが、ドローン撮影の可否でした。岐阜県にある自然豊かな工場を空撮で見せることで、自社工場のスケール感とロケーションの魅力を訴求したかった。これは単なるこだわりではなく、「生活の木がどのような環境で、いかに誠実にものづくりをしているのか」を視覚的に伝えるための必須要素でした。
レディクル太田: 「ドローン空撮が必須」かつ「企業の歴史と理念をエモーショナルに描ける」という非常に具体的でニッチなご要望でした。こういった細かなニュアンスを含む条件は、ネット検索だけで自力で探すのは本当に難しいと思います。レディクルだからこそ、その要件を正確に満たせる実績を持った企業様を厳選してご提示できました。
太田様: 事前に他社の参考動画も共有しながら、イメージの擦り合わせを行ったため、制作会社様との合意形成も非常にスムーズでしたね。ドローン空撮による工場の全景、職人たちの手作業の様子、製品ができるまでのプロセス、そして店舗でお客様と接する瞬間まで、生活の木のすべてが詰まった美しい映像になりました。
▶︎ブランディングムービー:https://youtu.be/cQ8uXAMC_Ms?si=O_tgc02WZKJr3xt0
想像を超えていた「インナーブランディング」への効果
――映像の制作を経て、社内外にどのような効果がありましたか?
太田様: アウター向けの広報効果はもちろんですが、「インナー効果(社内への影響)」も想像以上に大きかったですね。工場のスタッフからは、「自分たちの仕事がこうやって可視化されるのは初めて」「誇りを感じた」という声が上がりました。この映像を通して、給与や福利厚生では買えない、仕事の意味や誇りを実感する瞬間をつくれたと思います。
また、店舗スタッフからも好評でした。お客様と直接向き合う彼らが、「自分たちが扱っている商品には、これほどの歴史と理念があるんだ」ということを、映像を通じて深く理解できるようになりました。日々の接客に対するモチベーションややりがいの醸成に寄与していると感じています。
現在は、採用サイトへの掲載による、本社オフィスと工場側の採用ブランディング強化や営業展示会、インフルエンサーイベントなど、あらゆるタッチポイントでこの動画をブランド資産として活用しています。
「人による推奨」がAIを補完する
――パートナー選定において、コンシェルジュという「人の推奨による価値」をどう評価されていますか?
太田様: 人が介在する推奨は、AIでは拾いきれない「ニュアンス」や「温度感」を補完してくれますよね。私が選定基準として重視しているのは、会社の規模や大手実績よりも「こちらの依頼意図を汲む力」「対応の品質」「フットワークの軽さ」「レスポンスの迅速さ」、そして何より「担当者との相性」です。こうした定性的な部分は、データだけを学習するAIにはまだ判断が難しい領域だと思います。
レディクルのコンシェルジュは、過去の実績だけでなく、他社からのフィードバックや、直接のコミュニケーションを通じて培った「確信」に基づいて企業を推薦してくれます。だからこそ、ミスマッチが起きないのだと感じます。
レディクル太田: ありがとうございます。複数社を提示する際も、単に連絡先をお渡しするのではなく、「この会社はここが得意」「この会社はこういうコミュニケーションスタイル」というように根拠を持ってご紹介することを徹底しています。
今後の展望
――最後に、生活の木の今後の展開、レディクルへの期待について教えてください。
太田様: 引き続き、新規顧客獲得と認知創出に注力していきます。今後は、ヨガスタジオとのコラボレーションなど、ライフスタイル文脈の接点をさらに増やしていく予定です。
レディクルとは、今回のLPや映像制作で私たちの目指す方向性を深く理解していただけたと感じているので、次のステップとして「新規顧客層へのPR戦略」などより上流のマーケティング戦略でも一緒にパートナー探索をしていけると嬉しいですね。
レディクル太田: ありがとうございます。生活の木様の素晴らしい商品や理念が、さらに多くの世代に届くよう、これからも最適なパートナー探しを全力でサポートさせていただきます!






